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墨家

「非攻」「兼愛」「義」

なんだか、キリスト教みたいなのです。

これ、実は諸子百家のひとつ「墨家」の思想です。

墨家は、中国戦国時代の諸子百家の一つです。
戦国時代に儒家と並び、最大勢力となって大いに栄えたけれど秦の中国統一ののち勢いが衰え消えてしまったのです。
博愛主義を説いた、中国戦国時代に墨子によって興った思想家集団です。

墨家の始祖といわれる墨子は、諱は翟(てき)、魯の生まれとも、宋の生まれとも言われているけれど、生没年も生まれた土地も不明なのです。
最初、儒学を学んで満足できなかったので独自の学問を切り開き、墨家集団を築いたそうです。
墨子は著書の名前でもあります。
兼愛、すなわち一切の差別が無い愛を説いて全国を遊説したのです。

実際、欧州などのクリスチャンから親近感を持たれているらしいですね。

だが、それに異論を唱える声もあるのですよ。
それは、「墨家」のもうひとつの顔が軍事集団だからなのですよ。

そこのあなた、「非攻」と軍事集団、なんか変って思っているのですか。
専守防衛に徹し、守りのために築きあげた技術がすごいのですよね。

けど、よくよくみると意外なところに気づくのです。

五人、十人、百人を単位に村人たちを組織して、それぞれに長を立てるのです。

軍事を意識すれば当然とお思いですか。

これとそっくりな古代集団がいるのですよ。

イスラエルなのです。
イスラエルの民を、つねに百人隊、千人隊にわけ、それぞれに長を置くのですね。

さらに、キリスト教の歴史を思い起こしてほしいのです。
そう、イエスは自分を正統派ユダヤ教徒に位置づけていたのです。

イスラエルの民は、主なる神に異を唱えたり、逆らったりしたものたちは、主にお伺いを立ててからとはいえ、容赦なく討ったのです。
もちろん、主なる神に異を唱えず、逆らったりしなければ、むやみに攻めたりはしなかったのです。

こうみてみると、墨家って、もろにキリスト教そっくりに思えてくるから不思議です。

墨家の祖、墨子には謎が多く、神仙思想に顔を出したり、インドバラモンに関係ありと見られたり、アラビア人説が出たりするのです。

え?アラビア人?

古代日本にもペルシャ人が大勢いたことを考えれば、どうってことないです。   

日本の神話は、自然神を多く含む太陽神を中心として展開されるところはエジプトに、個別の物語はギリシャに、似てるとはよく言われます。
外反母趾に悩む女性が多い原因は、ローマンタイプの三角にとがった靴がギリシャタイプの先がそろった足に負担をかけるからなのですって。 (ここを訂正します。追記参照)
和裁の裁ちばさみも、ギリシャタイプのデザインだそうですよ。

つまり、中東周辺の人々がアジアに大挙して来ていたって可能性はあるってことです。

さらに、ペルシャ、エジプト、アラブ、これらに共通してかかわった民族がいるのです。

古代イスラエルの民です。

さらに古代イスラエルの民は、エジプトにいたときギリシャとも深くかかわったことが明らかになりつつあるそうです。

つまり、中東から日本の間のアジア大陸のはじっこにアラブがあるので、墨子アラビア人説は出たってむしろ自然で、わたしゃ驚かんです。

追記

最近の研究では、外反母趾になりやすい足の傾向は、エジプトタイプだとされるようになってきました。

足指は、三つのタイプに分類されるといいます。

エジプト型と、ギリシャタイプと、スクエアタイプの三つです。

エジプト型は、親指が一番長く、小指にむけて短くなる形です。

日本人の6割から7割が、このエジプト型タイプと言われています。

親指が長い他に、足幅が広めな形です。

親指が側面から圧迫されやすいため、外反母趾になりやすいタイプの足の形です。

ギリシャ型は、親指より第2指が長い足の形です。

日本では、エジプト型に次いで多いです。

足先の細い靴を履いても、爪先に負担をかけることが少なく、外反母趾になりにくいタイプの足の形です。

ただし、指が曲がりやすく、ハンマートゥになりやすい足でもあります。

ハンマートゥとは足の指が曲がったまま、戻らなくなっている状態です。

スクエア型は、5本の指の長さに差がない足の形です。

日本人では珍しい足です。

幅の狭い靴を履くことで、指にタコやウオノメができやすいタイプの足の形です。

ただ、ギリシャ神話の神々は、エジプトとのかかわりが指摘されており、この二つの文明を荷った民の間の関係はどうであったか興味深いものがあります。

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