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セント・ネロ

クリスマスにちなんだ悲運の物語として日本で知られる「フランダースの犬」。
主人公ネロと忠犬パトラッシュが、アントワープの大聖堂クリスマスイブの夜に力尽きた物語。

物語では、画家を夢見る少年ネロが、放火のぬれぎぬを着せられて、村を追われ、吹雪の中をさまよった揚げ句、一度見たかったこの絵を目にする。
そして誰を恨むこともなく、忠犬とともに天に召される。

英国人作家ウィーダが1870年代に書いた原作は、欧州では、物語は「負け犬の死」としか映らず、評価されることはなかったそうです。
米国では過去に5回映画化されているが、いずれもハッピーエンドに書き換えられ、悲しい結末の原作が、なぜ日本でのみ共感を集めたのかは、長く謎とされてきたといいます。

ベルギー北部フランドル(英名フランダース)地方在住のベルギー人映画監督ディディエ・ボルカールトさん(36)らは、3年をかけて謎の解明を試みた検証ドキュメント映画を製作したそうです。
資料発掘や、世界6か国での計100人を超えるインタビューで、浮かび上がったのは、日本人の心に潜む「滅びの美学」だったそうです。

プロデューサーのアン・バンディーンデレンさん(36)は「日本人は、信義や友情のために敗北や挫折を受け入れることに、ある種の崇高さを見いだし、ネロの死に方は、まさに日本人の価値観を体現するもの」と結論づけたといいます。

ネロとパトラッシュの死をこんな風に捕らえる欧州人は、聖書をちゃんと理解できているのでしょうか。

仏教説話からでた民話や伝承によくある、仏がみすぼらしい身なりで誰が慈悲深いか覆面調査するという話。
覆面調査の仏は、金持ちにコケにされ、貧乏人に優しくされるという展開が多いです。

おもしろいことに、聖書にも同じようなたとえがあります。
金持ちにコケにされた貧乏人は天国に行き、貧乏人をコケにした金持ちは地獄に落ちます。

欧州人は教会にいって聖職者の話は聴くが、聖書をきちんと読んでいるでしょうか。

聖書を読んでるひとが桁外れにすくないはずの日本、やはりなにかありますね。

ネロもイエスも、根拠のない迫害で悲劇の死を迎えたことは同じ、日本人はそう受け取っているんです。
これ、聖書の解釈として、間違ってますか?

ネロが負け犬なら、イエスだって負け犬じゃん?
ちゃう?

え?欧州人さん!

「フランダースの犬」は、聖書から見ればちゃんとハッピーエンド。
ネロを虐げた人々は、ネロとパトラッシュの死に接し、自らの行いを悔いたから。

悔い改めたものを、イエスはやさしく受け止める、そういう慈愛に満ちたお方。

そうそう、このお話、日本でしか有名じゃないんですよね。

なるほど、日本人の美学に合うのか・・・

あたしもそう思った

ネロとイエスって慈悲深さといい、死に方といい、
なんだか似ていると思ってた
でも慈悲の心って、日本人の心なんだよね~

知り合いにこの話をしたら、こんな反応がきました。
この感性が、日本の「フランダースの犬」人気を支えているのが改めて実感できました。

ふと、思ってしまったのですが、イエスは主の道の殉教者に列せられる一人とすれば、作中人物とはいえ、ネロもまた日本人から見て、ある意味道の殉教者の一人といえないでしょうか。

素直さ、敬虔さ、慈悲の心、これらをどんなことがあったとしても忘れない。

つまり、日本人の美意識から見れば聖イエスにたいし、聖ネロともいいうる?

レベルは違うかもしれませんが、ドラえもんがアメリカでは不評だという話を聞いたことがあります。

のびたの自立心のなさが、アメリカ人には許せないようで。
私は日本人がもつ弱者へのいたわりの心を、誇りに思います。

どちらの反応も欧州人に共通な感性の、なせる業でしょうね。

彼らの感性で、はたして聖書が理解できますかね。

欧州人の感性についてのこういう話を聴いて、たいていの日本人がする反応は、こんな感じでしょうか。

おどろき、あきれ、そして、哀れに思う。

馬鹿にもしなけりゃ、まして、いじめる気にもならない。

なんで、こんなことわかんないのって、かわいそうにさえ思ってしまう。

それでいて、優越感に浸るでもない。

この心境、どこか、聖書の言葉に近いかも?

「悔い改めて福音を信ぜよ。神の国はあなた方のうちにある。」

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