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酒と餅

遊牧民の食習慣にルーツを遡ると思われる、肉に似た食感と、血の味のような喉ごしを味わう一連の食品があります。
彼らは羊など家畜の血は、栄養補給に良いと飲みます 。

二人の天皇、醍醐と後醍醐にある醍醐は『涅槃経』からとられたのでしょうか。
「牛より乳を出し、乳より 酪を出し、酪より 生酥を出し、生酥より 熟酥を出し、熟酥より 醍醐 を出す、醍醐最上にして…仏の如く。」で、醍醐が最高です。

『酪』『生酥』『熟酥』『醍醐』は、諸説あります。
私は、お酒の製造過程で出来る産物ととらえ、『酪』はヨーグルト(乳酸発酵乳)、『酥』はチーズ、『醍醐』は乳酒とみます。
チーズはクリーミーなものもありますけど、たいていは粘り気のある、噛み千切ると言う方が相応しい食感が共通した餅性食品です。
もっとも餅っぽいチーズは、モッツアレラなのです。

米、麦、さつまいも、とうもろこし、蕎麦、稗、粟、などからも餅性食品が作れます。
芋って言うと意外かもしれませんが、芋餅のように芋を使って作られる餅もあります。
けど、酒の原料でもあります。
そういえば、蒸留酒にされる場合が多い気がします。

蒸留酒は醸造酒を蒸留して作られ、一般にアルコール度数が高いのが特徴です。
蒸留酒は、メソポタミア生まれの技術です。
それが日本にわたると、さまざまな焼酎を生みました。
世界各国に伝わって、その地域に応じた様々な蒸留酒を生みました。

中でも有名なのは芋焼酎でしょうが、じつはメキシコにもよく似たものがあるといったら驚くでしょうか。

メキシコを代表する酒、テキーラです。
塩とレモンの味で飲むと、また格別とか。

テキーラの材料は、メキシコの言葉で、パイナップルを意味するピニャと呼ばれる物です。
ピニャは竜舌蘭の丸い茎のことですが、葉っぱで包んで蒸し焼きにすると焼き芋そっくりの食感になるそうです。
このあたり、芋焼酎と焼き芋に似て見えますね。

実は、テキーラの意外と歴史は新しく、メソポタミア生まれの蒸留技術がスペインによってもたらされた結果生まれた酒。

蒸留酒の材料として、スペイン人は竜舌蘭の茎から取れるピニャに、日本人はさつまいもに、目をつけたってわけ。

つまりテキーラって、本来は蒸留される前の段階で、飲まれる物でした。
濁酒っぽいけど、味はビールっぽいとの事。

竜舌欄によっては、プルカといって葉と茎の間で発酵した液を飲めるものも。
微量元素が豊富で、度数が低いものは子供や妊婦も飲んでいたそうです。
これまた、ビールっぽい味だとか。

稗や粟でも、餅は作れます。
種菌を入れずに、そのまま練っただけのパンがマツオで、麦から出来ています。
マツオも餅と似ているです。マツオに似た食品に、ナンや薄焼きパンのチャパティがあります。
パンでも、餅餅感を強調したものがあります。ピザ生地も、餅に似ているので、餅ピザが作れます。
とうもろこしでも、アメリカ先住民の主食トルティーヤと言うパンが出来れるのです。

パンにも、食感がしっかりしたものと、さっくりしたものがあります。
おそらくそれぞれ、牛や豚や羊、魚や鳥の肉の歯ざわりをまねしているのなのでしょうか。

麺類の食感も、案外と餅に似ているです。蕎麦や饂飩は、腰がないと美味しくないのです。
パスタはアルデンテが良しとされ、わざわざ芯を残すのです。
残ったパスタからも、よく捏ねてピザそっくりのものが作れます。
麦の性質が、ピザ用とパスタ用は似ているのです。

面白いのが、ワインのような果実種です。
果肉からお酒を作るので、まさに肉からしたたる血という感じなのでしょうか。
これらの食感のルーツは、やはり肉なのでしょうか。

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