ユダヤは日本に来たか
日ユ同祖論に対して、時折こういう疑問をいう人がいるのです。
ユダヤ人ってのは西洋系の顔立ちをしてますよね。
それがなぜに、日本人とつながって来るのか。
中東から日本に渡ってくる間に、アジア人と混血して、西洋顔がアジア顔になったってことなんでしょうか。
それと、十氏族の帰還って、あれ、イスラエル建国時にみんな集まったんじゃなかったっけ・・・・
仮に、さらに多くの入植者が世界中から帰ってきたとしても、それがなんで地球的大事件なんでしょうか。
まず、そもそもユダヤが何者かについてです。
ユダヤ人は、古代イスラエルの十二支族中の南朝ユダの二支族のことでなかったのでしょうか。
古代イスラエルは、アブラハム、イサク、ヤコブの子孫のはずですね。
ついでにいえば、アブラハムからはイシュマエルも出てるのです。
イシュマエルの子孫はアラブになったのではなかったでしょうか。
アラブはどんな顔だったのでしょうか。
ユダヤと言われる中には、アシュケナージと言われる人たちと、スファラディと言われる人たちがいるのです。
たしかにアシュケナージは白人っぽいです。
スファラディは、そうじゃないと思うのですけど。
どっちかといえば、アジアの顔ですね。
今のユダヤと呼ばれる人には、アシュケナージのイメージが強いのでユダヤ=白人的と誤解する人が多いです。
こういう思い込みをする方は、ユダヤすなわち白人の先入観をまず捨てて欲しいです。
ちなみに、このアシュケナージとよばれる白人ユダヤ人とは、ユダヤ教に改宗した白人なだけで、聖書にあるイスラエルやユダの民族とは全く違う人々との説もあるのです。
白人系アシュケナージには、国を挙げて改宗したハザールの末裔説があるのです。
しかもこの説は、当のアシュケナージに属する人物が自らのルーツを求めてだしたのです。
ナチによる大虐殺をうけたヨーロッパのユダヤの多くは、アシュケナージの可能性は高いです。
改宗後のハザールが滅びた後、欧州、特に東欧各国や露西亜に散っている可能性は充分にあります。
彼らがアシュケナージになったと言う説があるのはすでに触れたとおりです。
一方、古代イスラエルの南北分裂後、北朝10支族はやがて行方不明、南朝二支族は亡国してからも地中海沿岸地方各地にイスラエル再建まで散っていたようです。
南朝の末裔を中心とした古代イスラエルの子孫は、スファラディと呼ばれます。
ヨーロッパでもスペインやポルトガルなど南欧に主にいた模様です。
ただ、南朝二支族の一部は日本にむかったと主張する論者も一部にいるのです。
あ、それと、十支族の帰還と言う疑問についてです。
イスラエル再建と称して集まった中には、アシュケナージとスファラディとがいます。
集まった中に北朝十支族の子孫も、若干混じっている可能性は否定しないです。
北朝十支族の子孫の大半は依然行方不明というので、「失われた十支族」は大きな謎になっているのです。
じゃあ、その十支族はどこへ?
諸説入り乱れているのです。
日本に来ちゃったというのも、その一つ。
古代イスラエルと一言に言っても、結構いろいろな人が参加して建国されています。
聖書を軽く読んだだけでも、おわかりいただけるはずです。
ま、日本は島国で混血民族ですからね。
日本で混じったか、大陸で混じったか、しててもちっともおかしくないです。
行方不明といわれる十支族の末裔は、アジアに散って、子孫の一部は日本に来ていても不思議ではないのです。
日本も、白人っぽい人、黒人っぽい人、黄色人っぽい人、入り乱れているのです。
仮に、ユダヤ人は白人っぽいから日本に来てないという説を立てたとしても、白人っぽい人がそうだという反論で玉砕してしまうのです。
日本に来たユダヤ人が絹をローマに持っていってたとの説を 唱えてる人もいますね。
それが機織(はたおり)で、秦氏ってことでしょうか。
大事件なのは、2000年余りの時を隔てて失われた国家が再建されたからです。
その再建の過程が元でこじれにこじれて、周辺のアラブと解決の出口がなかなか見つからない衝突が続いてるのです。
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コメント
日本人が失われた十支族の末裔である事に、日本人自身が目覚める日が早く来てほしいです。
投稿: コテツ | 2008年3月19日 (水) 18時38分
十支族以外にも、来てたりして?
投稿: cova | 2008年3月20日 (木) 09時58分