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平家と猫

日本の猫は三割がペルシャから来た猫の子孫、この謎の背景に迫ってみたいです。

ペルシャから日本に来るとき、当たり前だけど船に乗ってくることもあります。
船一隻につき、乗り込んだ猫はせいぜい一匹か二匹です。
さらには、日本から海を渡るときも猫は乗ったと思われます。
つまり、日本の猫の三割を占めるまで増えるには相当何回も、そして何隻も往復しないといけないです。

古代日本でそんなに船を出したのは、いったい誰かです。

平家が、貿易で栄えた貴族であることはよく知られています。
平家は、厳島神社に見られるように、瀬戸内海を支配する国際的な集団であったのです。
一般に平清盛等平家の祖とされるのは、桓武天皇の子孫といわれる889年の高望王といわれています。

桓武平氏は、825年以降に桓武天皇の孫たちのうち身分の低い者が、「平朝臣」を賜姓されて臣籍に下ることによって成立した氏族です。
始祖とする桓武天皇の皇子によって数流に分かれます。
繁栄したのは葛原親王の流れで、さらに高棟王流と高望王流の二流に分かれます。

氏族の名は、一般に関連が強い事柄にちなんでつくことが多いようです。
では、平氏の「平」は何にちなんだというのかです。

日本書紀などと並び公文書館に保管されている『日本三代実録』には、889年より27年前の記述として、「862年雄風王の息子、定相王など十五人が平の姓を賜る」とあるそうです。

それについて、奈良県興福寺の『大乗院寺社雑事記』の一節として、こんな情報がテレビで流れてきました。
「外来人が営む倉が京都三条坊門にある。彼等は外国との貿易などをしているが、そのことごとくは平の姓を名乗っている。」

となると、「平朝臣」を賜姓された天皇の子孫は、貿易を盛んに行っていた平姓を名乗る外国人たちを配下におさめる任務をおっていたのかです。

謎が多い平家、女性たちは公達を美しさから花にたとえて噂したといいます。

この平家にペルシャ人説を唱える人物がいます。
ノンフィクション作家の久慈力氏です。
となると、日本に膨大なペルシャ出身の猫を送り込んだのは平家だったのでしょうか。

久慈氏の上げる共通点は次のとおりです。

平家が信仰した弁財天は水の女神として、インドではサラスバディー、さらに、ペルシアではアナーヒタの名で信仰されていた。

「平家琵琶」はペルシア発祥といわれ、ペルシア時代の銀の器に描かれている。

源平のころから婦人が用いだした「頭冠り」は、イラン女性の「チャドル」とそっくりである。

平家の公達が手にしている刀は、反り具合や先が幅広のところなどペルシアで使われていた「シャムシール」という刀とよく似ている。
久慈氏は証言するです。
「名乗りを上げて一騎打ちというスタイルは、実はアラビア式なんです。」
戦いの前、名乗りを上げての一騎打ちも、ペルシア周辺で行われていたトーナメント勝ち抜き戦闘方式。

この戦いの形式が似ているというアラビアの民、祖先をたどるとイスラエルの祖でもあるアブラハムに行き着きます。
そして、北朝イスラエル十支族が散らされた先の一つにペルシャがあるのです。

そこで、「平」の読みを考えてみたいです。

音としては、「へい」です。
面白いことに、ヨッド・ヘー・ヴァヴ・ヘー 「יהוה」とは、「私はある」をさすヘブル語の頭文字を並べたといわれているのです。
「へー」や「ヨッド」だけで、ヤハウェの略称となります。
この「へー」に音が似てるのです。

訓としては、「たいら」です。
旧約聖書の最初の5つの書である、「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」は、「モーセ五書」あるいは、「תורה(トーラー)」とも呼ばれます。
この「トーラー」が転化した可能性が考えられます。

ちなみに、本来この5つの書の「トーラー」とは「指針、方針」といった程度の意味合いで、日本語の訳語は原義に対応していないそうです。

となると、です。

平家の正体は、イスラエル十支族だったのでしょうか。

226年に建国され文明の十字路といわれる現在のイラン付近に大いに栄えたササン朝ペルシアは、651年イスラム帝国によって滅ぼされています。
敗れたペルシア人の一部が日本にまでたどり着き、平の姓を名乗ったというのかです。

それとももっと前に、ペルシャが送った入植者の子孫なのでしょうか。

いつごろ日本に来たのか、それも謎です。

まだ、まだ、謎はあるです。

都落ちしたときの平家は、約7000人といわれます。
その後、一ノ谷、屋島と二度の負け戦にもかかわらず、壇ノ浦での兵数は約15000人と二倍近くにふくらんでいます。
そのうち合戦で生き残った平家の残党は約10000人です。
全国に落ち延びたであろう落人は、約3000人といわれています。

残りの7000人の行方がまた、謎なのです。

ここに奇妙な事があります。

「たびら」「たひら」「といだ」「とわだ」「とだ」など、由来不明な姓を名乗る人々がいます。
容貌から西アジアを連想してしまうので、わたしゃ、「たいら」「とーらー」が転化した可能性もありと考えています。
彼らは、日本のペルシャ系猫達の祖先にかかわった人たちの子孫の一部なのでしょうか。

やっぱ、猫はミステリアスなのです。

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コメント

私は姓が平なので、すごく興味深いです。

投稿: コテツ | 2008年3月12日 (水) 17時36分

おもわず、へ~?ですか。

おもしろがってくださって、ありがとうございます。

投稿: cova | 2008年3月13日 (木) 15時22分

興味深い内容ですね,最近音読みと訓読みがなぜあるのか調べていると,藤原京と桃源郷など,読みが先に来るので文字は後付けでしょうか,音読みすると同じ発音です。中国の人に発音を伺ったところ,藤も桃も「タァオ」でした。(厳密な発音は不明です)
平はペイとも読むことがあります,ペルシャとの関係は,正倉院の宝物をNHKがTV放送でかなり昔に紹介していました。死海文書以前からかな?ペルシャ猫からバザール帝国を含んだ古代へのアプローチは新鮮ですね。

投稿: inokin | 2009年10月11日 (日) 03時57分

藤原京と桃源郷、わざと意識して付けたかもしれないというのは面白いですね。

日本人の起源をたどると、地中海世界や中東はなぜか出てきます。

投稿: cova | 2009年10月11日 (日) 06時06分

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