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酒の道?

酒類には発酵させた後、Wine(ワイン)や日本酒のように濾したり絞ったりするものと、Whisky(ウィスキー)やBrandy(ブランデー)とか焼酎のように蒸留するものと、があります。

私は本来、濾過も蒸留も製法の差ではなく、飲み方の差であったのではなかったかと見ています。
酒は儀式などで飲むたびに作られるものから、携帯したり交換したりもするものへと変化する中で、製法の違いになったのではないでしょうか。

濾したり絞ったりするにはフィルターになるものが必要でそのようなものが豊富にあればいいです。
でも、それが貴重品であればどうでしょうか。
ストローのようなもので飲むか、蒸留するしかないのです。
現に古代エジプトではビールをストローで飲んでたのです。
しかしストローさえ貴重である場合、蒸留しか手がないわけです。
生活すればごみが出るのです。家畜がいれば糞が出るのです。
これを燃やした熱で蒸発させ水で冷やせば、蒸留は出来るのです。

つまり、濾過や搾り取りも、蒸留も、本質的な相違ではないわけです。
大事なことは、なぜに酒を造るでしょうね。

酒の原材料は、餅性食品の材料であるか、餅性食品の特徴を持っているか、している食品であるわけです。
そして、餅性食品の食感は、肉の食感に対応しているように見えます。
ならば、そこから作られる酒はやはり、血の食感になのでしょうか。
一方では濁り酒もあり、これなどは乳酒そのまま飲むのに近い感覚といえますね。
乳酒にも蒸留して飲むタイプもあります。

魚の食べ方にも生ハムに近い刺身や、レアステーキに近いたたきなど漁猟民や農耕民より牧畜民に近いものが見えるとするなら、日本の酒もまた、牧畜民のものに起源が近いでしょうか。
縄文から弥生、古墳時代へと文化の連続性が言われ続け、文化の担い手の主役となる民族が交代したことが明らかになると、その矛盾が謎とされてきたのです。

そうなると、日本は牧畜民集合の国ということになるでしょうか。

蒸留酒は、一般にアルコール度数が高いのが特徴です。
醸造酒を蒸留する、蒸留酒の技術は、メソポタミアで生まれました。

西に渡ると、Gin(ジン)やWhiskyやBrandyのようなお酒が出来てきます。
東では、Vodka(ウォッカ)とか白酒(パイチュウ)などになります。
日本に来ると、さまざまな焼酎を生みます。
焼酎の仲間である沖縄の泡盛は、戦前まで奄美でも作られていたといいます。
奄美も、かつては沖縄の前身であった琉球の一部でしたから当然といえば当然ですが。

世界各国に伝わって、その地域に応じた様々な蒸留酒になっていったのです。

日本の焼酎でおもなものといったら、芋焼酎でしょう。

メキシコを代表する酒、Tequila(テキーラ)は、驚くほど芋焼酎とよく似てます。
枡酒と盛り塩みたいに、塩とレモンの味で飲むと、また格別とか。

Tequilaの材料は、メキシコの言葉で、パイナップルを意味するピニャと呼ばれます。
ピニャは、竜舌蘭の丸い茎です。
葉っぱで包んで蒸し焼きにすると、ピニャの食感は焼き芋そっくり。
このあたり、芋焼酎と焼き芋に似て見えます。

そういえばサツマイモ、紀元前3000年頃には熱帯アメリカでかなり広く食べられていて、南太平洋の島々には紀元前1000年頃に伝わったことも知られているのですよ。
でも、アメリカの焼き芋とか芋濁酒って聞いたことあるでしょうね?

Tequilaの歴史は意外と新しく、メソポタミア生まれの蒸留技術がスペインによってもたらされた結果生まれた酒。

蒸留酒の材料として、スペイン人は竜舌蘭の茎から取れるピニャに、日本人はサツマイモに、目をつけたってわけ。

蒸留される前の段階で、Tequilaは飲まれていたのです。
濁酒っぽいけど、味はBier(ビール)っぽいとの事。

竜舌欄によっては、プルカといって葉と茎の間で発酵した液を飲めるものも。
これまた、Bierっぽい味だとか。
微量元素が豊富で、度数が低いものは子供や妊婦も飲んでいたそうです。

ここで、ふと思ったのはBier発祥の地はエジプト。

そして、中南米の古代文明にもピラミッドがあります。
このピラミッドは、エジプトと関係ないでしょうか。
エジプトではピラミッドは初期が階段ピラミッドであったといわれるけど、中南米のピラミッドは大半が階段ピラミッド。

二人の古代研究者、エジプト研究の吉村作治と中南米研究の増田 義郎は、共著「 インカとエジプト」でこう分析しています。
全土を統一する王朝のあったインカとエジプト、全土を統一する王朝のなかったマヤとメソポタミアは、なぜか文化のいろんな面も似ていると。

ここで注目したいのは、ミトコンドリアのDNAの比較から古代アメリカと日本の関係が、あらためて確認できてきたことです。
ミトコンドリアDNAのタイプのことを、ハプログループといいます。

人のミトコンドリアDNAのタイプであるハプログループには、80パターンがあります。
日本の主なミトコンドリアのDNAは、そのうちの16タイプ。
日本人のルーツ探しに大きくかかわるのは、この16のハプログループってこと。

主なということは、少数派も含めれば、もっとあるってことかも知れないけど。

16のDNAパターンは、以下の通り。

A、B4、B5、C、D4、D5、F、G、M7a、M7b、M7c、M8a、M10、N9a、N9b、Z

日本と古代アメリカでつながるのは、ハプログループのなかのAグループとDグループ。
古代アメリカでは、先にAグループが多かったのが、次第にDグループが増えたというのです。

ちなみにインカは、Dグループといいます。
ついでにいうとDグループは、Fグループとともに東南アジアとのつながりも大きいのです。

日本の神道は、太陽神を中心とする動物神を含む多神教で、しかも、三神一組で奉られることが、エジプトと奇妙に似ています。

エジプトと日本を西回りで結ぶと、その間にはアメリカ大陸があります。
カナダの先住民から伝わったというメープルシロップ煮は、甘煮や甘露煮を連想します。
縄文土器のそっくりさんも、アメリカから出土しています。

まさか、日本の焼酎は、特に芋焼酎は、古代中南米とメソポタミアの文化が日本で出会った産物?

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コメント

>日本の神道は、太陽神を中心とする動物神を含む多神教で、しかも、三神一組で奉られることが、エジプトと奇妙に似ています。

長年エジプトに住んでいたイスラエルの民の一部が日本にやって来た一つの証拠になりますね。

それにしてもcovaさんの知識の幅広さにはいつもながら感心してしまいます。

投稿: コテツ | 2008年4月15日 (火) 13時50分

いえいえ。

民俗をやるには、幅広く知らないとなにもできないのですよ。

好奇心で集めた情報を、民俗の理解に使ってるのです。

エジプトから、もっとすごい形で来てるのではないか、という気はしますね。

投稿: cova | 2008年4月15日 (火) 14時47分

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