父と子と聖霊は。
三位一体って、聞いたことありますか。
「三位一体は」、「Trinity」の訳語です。
“本来一つであるものが、あたかも三者であるかのごとくある”
これが「Trinity」の本来の意味のようですね。
旧約も新約もコーランも、唯一神の経典であることに変わりはない、それは皆さんもご存知でしょ。
しかし、イエスは御父、御子、聖霊の存在を明らかにされたのです。
ここで、大問題がおきてしまったのですよ。
唯一絶対神、つまり神はただ一人しかおられない。
ところが、ただ一人であるお方が、一方では御父、御子、聖霊のお三方でもある。
これをめぐって論争勃発。
私は詳しい経過は良く知らないです。
しかし、結果としてこのような解釈になったものと私は理解しています。
もしご存知の方で、違うということであれば訂正してくださいね。
「唯一神があたかも三者であるかのごとく振舞うのは、御父御子聖霊は三者ではなく立場であり、本来一人の神が三つの分身を持つかのごとく振舞うことである。つまり三者が一体なのではなく、三位が一体なのだ。」
わかりますか?
だれが見たって混乱しちゃうでしょ。
キリスト教になじみのない一般の方々からは、阿修羅像のような三面六臂(さんめんろっぴ)をさして三位一体という表現をしばしば聞きます。
実際のキリスト教美術では、御父御子聖霊を、そっくりなお姿で並べて表現するのが一般的なようです。
でも、私がネットを通じて知り合ったクリスチャンの皆さんはいわゆる正統派解釈に異議を唱えているのです。
「絶対三神と呼ばれる御父御子聖霊はそれぞれ独立した存在のお方であられ、三者は御父の元で、唯一神会を構成なさっておられる。」
三位一体にならって言うならこうなるでしょね。
御父御子聖霊は、三位一会を構成しておられる。
私も、この絶対三神が唯一神会を構成しておられるという解釈の方が、無理がないと感じています。
でも、御父と御子と聖霊は、どのような関係でいらしゃるのでしょうねえ。
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コメント
誰でも素直に聖書を読めば、御父と御子と聖霊が別個の方々であると理解できると思います。
投稿: コテツ | 2008年5月21日 (水) 16時20分
まず、唯一絶対神であることに、こだわりすぎていますかね。
でも、聖書でもコーランでも、神が一人とみると矛盾がでます。
その矛盾を素直に受け取れるかどうか、でしょうね。
投稿: cova | 2008年5月21日 (水) 20時21分