蜜月
honeymoon(ハネムーン)って、英語の辞書で見ると新婚旅行って出ます。
陰陽では、太陽は陽で男に、月は陰で女に、配当されます。
じゃ、蜂蜜のような甘ったれたとろけ女がhoneymoonなのでしょうか。
ま、新婚旅行の新婦をみると、もっともらしいかもって思えます。
honey moonの語源には、古代ゲルマン人の習慣からきているという説があります。
新婚後1ヶ月間、花婿にハチミツ酒を飲ませ精力をつけさせるといいます。
ふむふむ。
精力有り余りの新郎に、新婦はとろけまくるっことでしょうか。
でも、結婚で連れ合いをbetterhalf(ベターハーフ)といいます。
なに?
べたべた、いちゃいちゃな夫婦かって。
何歳になっても、betterhalfです。
淡い関係でも、べったべたな関係でも、そんなの関係ない!
betterhalf、直訳すれば「良き半分」です。
ふんふん。
夫婦ってのは、二人そろって一人前っことでしょうか。
ちょい、ちゃう!
honeymoon、直訳すると「蜜月」です。
蜜がついた月です。
わけわからんっことでしょうか。
この蜜、私が想像するに、「蜜蝋(みつろう)」です。
蜜蝋とは、蜂蝋とも黄蝋ともいわれる、蜜蜂の巣の主成分をなす蝋です。
働きバチの腹部の腺から、分泌されます。
主成分は、パルミチン酸ミリシルなどのエステルなのです。
巣を加熱圧搾したり、湯で煮溶かしたりして採取します。
精製したものは白色です。
化粧品や、つや出し剤などの原料とします。
ちなみにエステルとは、酸とアルコールからできる化合物、この結合のとき水が抜けます。
芳香があり,食品の香料に利用されるのです。
有機酸のエチルエステルは、酒類の重要な芳香成分であるものが多いです。
蜜蜂を、beadswax(ビーズワックス)と訳します。
文字通り、waxとして使用です。
体や環境に優しい、天然素材として注目されます。
でも、これは序の口です。
実は、蜜蝋には接着剤としての使用法もあります。
ただし、蜜蝋には、年月と共に接着力が弱まると言う弱点があります。
それは、油分が抜けるからです。
月に蜜蝋を何で?
多分、上弦と下弦の半月をあわせると満月になることと関係ありそうです。
英語で半月はhalfmoon(ハーフムーン)です。
でも、上弦や下弦に当たる訳もあります。
First Quarter Moon(ファースト クォーター ムーン)とLast Quarter Moon(ラスト クォーター ムーン)が、ほぼ同じ意味です。
Quarterって、四分の一ちゃうのって、突っ込んでも無駄です。
慣用だから、あきらめるしかないです。
たぶん、新月、上弦、満月、下弦、の四つの段階だから、Quarterなのでしょう。
つまり、First Quarter MoonとLast Quarter Moonを、蜜蝋でくっ付けた状態がhoneymoonです。
“First”が陽に配当され男にあたり、“Last”が陰に配当され女にあたり、って見たらどうでしょう。
そして、First Quarter MoonとLast Quarter Moonが、betterhalfの正体かも。
ん?
倦怠期は、蜜蝋の油が抜けたから仕方ないっことでしょうか。
蜜蝋の接着力は、暖めれば何回かはそれなりに復活するそうですよ。
初めのころには、かなわないかもしれないけど。
こんな伝承もあります。
人はかつて両性具有であったが、神が分けてしまわれた。
それで人はみな、かつての片割れを求める。
この、伝承でかつての両性具有であったとされた姿の正体が、月であったのかも。
あの陰陽マークとのつながり意外とあるのかもなんて、連想しますか。
ヨーロッパ古代思想や宗教と陰陽は、つながっているかも。
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コメント
太陰暦を用いていた古代エジプトでは、蜂蜜は貴重な食品だったみたいです。
投稿: コテツ | 2008年5月 9日 (金) 07時48分
旧約聖書の「出エジプト記」で、神が約束した地カナンを「乳と蜜の流れる地」と言っていますね。
古代エジプトでは、確かに高価だったようですね。
古代エジプトに限らず、古代からどの地域でも、蜂に刺される危険を冒してでも食べたい、貴重品だったのですね。
投稿: cova | 2008年5月 9日 (金) 19時00分