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フラクタルは聖書に似合うか

ビックバンについては、最近の観測から大きな疑問を投げかけられています。
天体が集中するグレートウオールがほとんど天体の見えない空間を隔てるように延々と続き、網の目のように連なったボイド(泡)状態の異様な光景が明らかになったばかりではなく、天体同士が離れあっている証拠とされてきた赤方偏移も連続値ではなく、飛び飛びの値になる量子化なのが観測されています。

宇宙のなぞに対して、まったく新しいアプローチも出始め、そのひとつがフラクタル宇宙論です。

フラクタルとは、一見秩序がないように見える“カオス(混沌)”を扱うために作られた数学理論です。
フラクタル(fractal)は、1975年にべノア マンデルブロ(Benoit Mandelbrot)によって考えられた造語です。
語源はラテン語の「fracuts」から由来しており、「不規則に壊れてバラバラとなった状態、断片」という意味です。

フラクタルとは、あえて大雑把に言えば、特徴的な長さを持たないような図形や構造、現象などの総称です。

そのフラクタルの最も重要な特徴は、"自己相似性"と呼ばれる性質です。
これは、ある物体をどんなに細かく分割してみても、もとの形と同じものがあらわれるというものです。
これはたとえて言えば、入れ子構造のようなものといえるです。

わかりやすいので、木がよく引き合いに出されます。
木は遠くから見ると幹があり、そこから枝がどんどん分かれて行くという構造をしています。
どの枝を見ても、この関係は変わらないので、任意の枝を選んでその一本を見ると、その枝からもさらに枝が出て、もとの木と同じような構造をしています。

カオスとは、まったく無秩序なランダムと異なり、基本的には決定論です。
ただ、初期の値の小さな違いに敏感反応して、その影響が全体に複雑に無限に及んでしまうので、一見するとメチャクチャに感じられてしまいます。
フラクタルとカオスとは、世界に関する一つの真理を違う側からみているにすぎないです。

カオスの立場の人は自然を科学で「分析」するのに対して、フラクタルの立場の人は、自然を理論によって「合成」することに興味を持っているというわけでしょう。

誤解を恐れずに言えば、フラクタルを表した図の一点を、時間の変化に注目して動きとしてとらえるとカオスになるわけです。

フラクタルでは、小さい世界の構造が大きい世界で、あるいは、大きい世界の構造が小さい世界で、繰り返し出てくる「入れ子構造」が出てくるのが大きな特徴です。

たとえば原子と太陽系は、数学的にまったく同じ姿で描かれ、フラクタルはこのような繰り返しの現れる世界を得意としています。
さらには、素粒子の振る舞いも見事に描写するのです。

さて、このフラクタルで創世記を見たらどうでしょうね。

1 初めに、神が天と地を創造した。
神がこれから述べるような次第で天地の創造の御業をなされた、と述べています。
神が天地創造を始められたときを、聖書はこう記すのです。
2 地は形がなく、何もなかった。やみが大いなる水の上にあり、神の霊は水の上を動いていた。

これはまさに、神はカオス状態にある世界に臨んでおられることを示しているように見えませんか。

カオスにあっては、全体も部分も同じ構造が繰り返し表れます。
この記述は宇宙全体のものでもあれば、地球に関するものでもあるわけです。

3 そのとき、神が「光あれ。」と仰せられた。すると光ができた。
4 神はその光をよしと見られた。そして神はこの光とやみとを区別された。

そのときとは、神の天地創造の開始された、まさにそのときなのです。
神が、真っ先に創造されたのは光だったのです。
もっと言えば、光をつかさどる御方なのです。
けれども、この方の光は、この段階では地のすべてを照らされておられないのでしょう。

神は秩序を、カオスに満ちた世界にもたらされ世界の創造が始まるのでしょうか。

さらに、神は人を自身に似せたと聖書にあります。

 でも、人の顔って結構変化に富んでませんか。

とはいっても、人の顔って基本的なところは似てますよね。

 耳の位置を問わなけりゃ、猫も目と鼻と口の形と位置が似てますけど。

フラクタルでは全体と部分は、相似形になります。

 神は人を自分に似せたのであって、そっくりにしたとは言ってませんから、相似形でしょうか。

少なくても、類似形ではありますねえ。

となると、神を全体とすれば、人は部分とみなせ、フラクタルのような関係になるのでしょうか。

ちょいと興味が持てたので、こんな想像を楽しんでみました。

ポチッとよろしく!

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コメント

ビッグバン理論はもはや崩壊していますね。
ところで、最新のプラズマ宇宙論から考えると、宇宙ってどれくらい広くて、その果てはどうなってるのか不思議です。

投稿: コテツ | 2008年7月10日 (木) 21時53分

果てについては、はてな、ですねえ。

どうなってるのでしょ。

投稿: cova | 2008年7月11日 (金) 15時20分

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