諏訪大社
諏訪氏は代々、諏訪大社の大祝を務めてきた一族です。
その血筋は神氏といい、出雲神話の神、建御中主尊(タテノミナカタヌシ)に始まるといいます。
異説には桓武天皇を祖とするとも、清和源氏の源満快を祖とするとも称します。
軍神であることから、神官であると同時に武士としても活躍し、古くから武人の尊崇を受けていたが、信濃国一宮として朝廷からも重んじられたのです。
天文10年、西暦でいえば1541年、21歳の武田晴信は、宿老であり有力国人領主である板垣信方や甘利虎泰、飯富虎昌たちに押されて、父武田信虎を駿河国へ追放し、武田家第19代家督を相続します。
よく知られる信玄とは法名で、諱は晴信、通称は太郎です。
信濃国諏訪上原城主の諏訪頼重や、信濃林城主で信濃国守護職の小笠原長時は、晴信が信虎を追放した直後を狙って甲斐国に侵攻するが、撃退されます。
そして天文11年、西暦の1542年の6月、諏訪領内は晴信から逆に侵攻されます。
諏訪氏は運悪く諏訪頼重・高遠頼継による諏訪宗家を巡る争いの真っ最中です。
晴信はこれに介入し、高遠頼継と手を結んで諏訪頼重を滅ぼし、諏訪を平定しました。
続いて同年10月、諏訪領の分割問題から高遠頼継と対立し、高遠軍を小淵沢で破ったのです。
諏訪頼重が武田信玄の攻撃に敗れて降伏し、自害することで大名としての諏訪氏は滅亡しました。
ここをみて、諏訪氏が滅んだと勘違いしてはいけないです。
以後は傍系の一族が武田氏に仕えたのです。
頼重の従兄弟に当たる諏訪頼忠は、武田氏滅亡と本能寺の変での織田信長の死を経た1582年、徳川家康に仕えて所領を安堵され、諏訪氏を再興しています。
頼忠の息子諏訪頼水が慶長5年、西暦1600年の関ヶ原の戦いでの功によって高島藩に封じられたのです。
江戸時代には大名家と大祝家とに分かれ隆盛し、大名家は明治維新後、子爵に叙されました。
なお、諏訪大祝職は頼水の弟頼広が継いで、子孫相継いで明治に至ります。
その諏訪大社に、御柱祭があります。
諏訪大社の御柱祭は、7年に一度行われます。
16本のモミの木を切り出して、下社といわれる春宮、秋宮と上社といわれる前宮、本宮という4つの神社ごとにそれぞれ4本、計夫々の拝殿の四方に立てる祭りであります。
柱の大きさは直径3尺4寸で長さ五丈五尺、メートルに直すと直径1M位で長さ16M位というから運ぶさまは迫力があります。
立てるだけの柱を運ぶ距離は、遠いところでは神社から20Km離れた山奥からというからなんともご苦労様な祭りであります。
まず、間隔の7年が突っ込みところです。
7といえば、聖書では天地創造の日数にあたるです。
柱の直径3尺4寸も足せば7なので、何か関係はあるのでしょうか。
柱の長さ五丈五尺も足せば10、そういえばモーセには十戒がありますねえ。
16は、エルサレムの門のうちヘロデ門には16花弁菊花紋があります。
ちなみにエルサレムの門は新門、ヤッフォ門、シオン門、糞門、モロッコ門、黄金門、ライオン門、ヘロデ門、シケム門の9つです。
そのうち新門は後から作られたので新門という安直なネーミング、もともとは8つだったです。
4つの神社ごとにそれぞれ4本というのは、残念ながらまだちょっとわからないです。
さらに神を柱であらわすのは、日本とイスラエルくらいのものです。
古代イスラエルには、「アシラ」という女神が信仰されていました。
このアシラ神は、枝を切り落とした木の柱がシンボルとして信仰されていました。
諏訪大社の御柱祭りで、「柱」は「アシラ」の転化との説もあるのです。
「アシラ」が「ハシラ」に転化したという説は、アシラ女神が神の姿も音も御柱の柱と似ているのでもっともらしいです。
でも、どういう規則があって転化したかを説明しないと説得力に欠けてしまうのも確かなのです。
2007年、穴水という地域で能登半島地震による災害があったです。
私の家族は大変失礼なことに、「あなみず」が「はなみず」に聞こえてしょうがないなんていってたのです。
そりゃ、「あ」の音はあいまいに発生すると「は」に聞こえやすいですよ。
ただ、ハ行の音で子音の“H”が消えちゃうことが起こりがちな言語があるのです。
フランス語やイタリア語など、ラテン系の言語なのです。
なぜ、ラテン系の言語だとハ行でH音が消えやすいかというと、巻き舌音のせいなのです。
そのため、ラテン系に人にかかると「ハヤシさん」は「アヤシさん」に、「ヒタチ」は「イタチ」になっちゃうのです。
逆に言えば、巻き舌音の「アシラ」は、発音の仕方によっては「ハシラ」に変化しちゃうってことですね。
巻き舌音といえば、江戸っ子は「ひ」と「し」の区別が苦手なのです。
さらにいえば、ひどい巻き舌のために「べらんめえ調」というあまりきれいな言葉とはいえない方言になっちゃうのです。
ここで面白いのは巻き舌音が強いイタリアでも、発音が汚いと評判なのがローマだそうです。
ローマっ子の吹き替えは、ひょっとすると江戸っ子のべらんめえ調が似合うのかもです。
ローマっ子と江戸っ子は、うなぎの焼き方まで好みが似てるそうです。
どっちも腹開きのうなぎを、こってりしたたれで付け焼きするのが好きなのですと。
あ、そうそう、今はなきシャンソン歌手淡谷のり子がある番組でこういってたそうです。
「東北の言葉はフランス語に発音が似ている」
おっと!脱線しちゃったです。
巻き舌音の「アシラ」は、発音の仕方によっては「ハシラ」に変化しやすいのですよ。
となるとです。
「アーク」も怪しいです。
巻き舌音をくぐると化けるです。
「ハーク」
「ク」も無事ではいられない可能性大です。
「クァ」とか、「コ」に化けやすいのです。
で、こうなる場合も想定されるです。
「ハーコ」
音が詰まる。
「ハコ」
ん?
やっぱ、アークは日本に来てるってか?
ま、これはさておき、諏訪大社の前宮にはもっと突っ込みどころ満載な祭りがあります。
上社の前宮の十間廊では、毎年4月15日に例大祭として御頭祭(おんとうさい)という神事が行われているです。
十間廊は、東が入り口で西の奥に神輿を置きます。
十間廊は向きや長さと幅が、アークが収められた幕屋と同じだそうです。
神輿には、始めてみたユダヤ人からアークがあると勘違いされることがよくあるそうです。
五穀豊穣を祈願しお供え物には、かつて鹿の生首などが供えられた事から御頭祭と呼ばれます。
三月酉の日に行なわれていたので酉(とり)の祭りとも言われます。
本宮から神輿行列を作り前宮に向かい境内の十間廊で祭事が行われます。
江戸時代までは儀式に鹿75頭と、ウサギ、猪など、狩りの獲物が使われたです。
かつて、75頭の鹿を獲ると、耳裂鹿が必ず一頭いて、諏訪の七不思議の一つだったそうです。
耳裂鹿は神の矛にかかった鹿とみなされたのです。
現在では、鹿の剥製を使って神事が行われています。
御頭祭では、「御贄柱(おにえばしら)」と呼ばれる柱に御神(おこう)と呼ばれる子供が縛り付けられ、その子供に向かって神官が小刀を振り上げると、そこへ馬に乗った使者が現れて止められ、少年は解放されます。
これ、どっかで聞いたような話です。
アブラハムは、75歳のときに、神ヤハウェに「あなたを大いなる国民にする」と祝福され、100歳になったときに嫡子のイサクが生まれたです。
ところがアブラハムは神に息子のイサクを神へ生贄として捧げるよう命じられ、祭壇で息子を縄で縛ってナイフで殺そうとしたところで、天使が現れて息子は助けられるという物語です。
大きな違いは、その後の神にささげる生贄が諏訪が鹿、イスラエルが羊ってことです。
日本では、羊が難しいってことがあったのでしょうか。
イサクが助けられたのが、今のエルサレムにあるモリヤの山だったです。
諏訪大社の御神体山が、その名もずばり「守屋山」です。
さらに、守屋といえば、諏訪大社上社の代々の「神長官」という筆頭神官の家が、守矢氏です。
ついでにいうと守矢氏の祖神は、建御名方神が諏訪に入る前に諏訪の地に祀られていた漏矢神(もれやのかみ)です。
その守矢家の家紋が、丸に十文字です。
丸に十文字はシュメールの古代文字で、羊を意味するものだという説もあるらしいです。
そういえば、古代イスラエルの生贄は、羊と牛が主なものだったのです。
十字架といえば、あの秦氏の系統の家系には、十字架が隠されたような図案の家紋が多く見られます。
ちなみに秦氏にはキリスト教徒説があるので、ザビエルが探した日本にキリスト教の精神を伝えたのは彼らという可能性はありえます。
さらに、御頭祭が行われる4月15日は、イスラエルでは過越の祭の頃にあたるです。
日本の神社が幕屋に似てるとの説もあります。
日本の鳥居はもともと、二本の柱に注連縄を張っていました。
古代イスラエルの幕屋にも、入り口に二本の柱があります。
日本の神社は、拝殿と本殿からなるです。
古代イスラエルの幕屋は、聖所と至聖所とからなるです。
しかも、どちらも偶像崇拝を否定し、神の象徴はあっても神像はないです。
それに、建物の周辺は聖別されて囲われます。
もっとおもしろいのは、どちらにも賽銭箱があることです。
注連縄については、縄は雲、下げられる場合が多い紙四手は雷で、幕屋にも神は雲として臨在したことが聖書にあるのにあたるのではといいます。
諏訪大社の御柱祭は、奇祭でそれだけでも興味深いのに。
こんな相似点が出てくるとは、ますます興味深いですね。
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コメント
面白い話でした!僕は諏訪に住む者です。
御柱も盛んで実際体験しています。本当に奇妙な祭りで、縄文時代からあるのではとか、実際なぞです。
また来年ですのでカガをしないようにいなくては。。。
ありがとうございました。
投稿: さと | 2009年6月 2日 (火) 19時03分
諏訪在住の方に面白がって頂けるとは、嬉しいですね。
投稿: cova | 2009年6月 2日 (火) 21時07分