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安倍清明にまつわる動物たち

安倍清明というと、狐がよく登場します。

狐とくれば、誰もが想像するのは稲荷です。
実際、清明にまつわる稲荷社は、清明稲荷などがあります。
さらには、安倍清明の父保名(やすな)を祀っている泰名(やすな)稲荷神社もあります。

しかし、狐には「きつね」のほかに「けつね」という呼び方もあります。
「けつ」は狐の意味の古語で、今でも狐を「けつね」と呼ぶ地方はあります。
一番よく聞く説に、稲荷の神と同体と考えられる御饌津(みけつ)神が誤って三狐神と書かれ、そこから狐が登場したというのがあります。

そして、わたしの記憶に間違えがなければ「けつね」とスサノオに奇妙なつながりがあったです。

スサノオ命にかかわる社としては、熊野神社、八坂神社、氷川神社、津島神社があります。
そのうち、熊野神社の祭神は、熊野速玉男神(くまのはやたまおのがみ)や、家津御子神(けつみこのがみ)がいます。
家津御子神の「家津」は、おそらく当て字です。
つまり「けつ」御子神であり、「きつね」御子神となります。

御饌津(みけつ)神が誤って三狐神と書かれ、というのも多分後の解釈です。
この「饌津」も当て字の可能性は、ぷんぷんにおうです。
御「けつ」神もまた、間違えなどではなく、御「きつね」神であるかもしれないです。

となると、三狐神の「三」も、意味深にみえてくるです。
スサノオは、アマテラス、ツクヨミとともに、イザナギ命からうまれた三神なのです。
そうなると、この「三」は、イザナギから生まれた三神を意識しているのでしょうか。

さらに、アマテラスの子孫を名乗る天皇は「ヤマトネコ」と呼ばれるです。

そして、稲荷は奇妙なまでに招き猫の発祥のなぞにからんでくるのは偶然でしょうか。
実際、狐には招き猫とそっくりに作られたものがかなりあるといいます。

稲荷の総本社とされる伏見稲荷には、秦氏の氏神の顔があります。
秦氏は養蚕を伝えたが、養蚕の天敵は鼠です。
養蚕の守護神としての猫、という具合につながるです。

安倍清明をたどったら、なぜか猫についちゃったです。

 茨城県で安倍清明の邸があったといわれる場所は、 いまは猫島という地名となっているそうですね。
 吉備真備がらみの伝説が面白いです。
 ってワタシは猫が出てくりゃ何でもいいのかも。

そして、エジプトには、ラー、セクメト、バステトの猫神三神がいるのです。
まさか、三「狐」神は、三「猫」神に通じるのでしょうかね。

 これは関係があると思います。
 やはり三人神がならぶ時は絶対三神を表していると思います。
 ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァとか、阿弥陀三尊とかいったふうにね。

秦氏の果たしている役割は、大きいってことででしょうか。

 狐は、容姿も猫に似てると思います。

確かに、赤猫の後姿、狐っぽいですね。

 狐は化けると9尾だけどね。
 猫はネコマタになると尻尾は2つに分かれるよね。
 狐の方が尻尾は、多いですねぇ。

戦国時代から秦・漢期にかけて中国では、「狸」とは里に出没する獣全般を指す言葉であったです。

里に来ていさえすれば「狸」とよんでいたので、その意味で「狸」とは、ネコもタヌキもキツネも含んだ言葉だったのです。

だから、キツネといってもネコも入っていた可能性はありますね。

陰陽で民俗を解釈している吉野裕子氏は、キツネが神と結びついたのは体色のせいではないかと見ているのです。

つまり、キツネは黄色とみなされ、五行の「木火土金水」を色にそれぞれ配当すると「青赤黄白黒」となって、中心にくる「黄」にあたるから、天界で世界の中心におられる神に対応して神の使いとなった、と考察しているのです。

もっとも、、「狸」については古代中国ではネコ科の動物で、とりわけ山猫や野性化した家ネコなどを総称したものという声もあるけどです。

だから、陰陽思想とともに、キツネとネコの混同も伝わっていたのかも。

 「けつね」って、実際には言われてたんです。
 関西人がわざと言う「けつね」とは、ちょっと意味が違うんでしょうけど。
 やっぱり、狐と猫は縁続き。
 お稲荷さんの両脇に座っている狐の手はねえ。
 まるで招き猫のそれみたく手を上げてます。

 う~~~んお稲荷さん行ってみたくなった。

連想は、面白いのです。

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