謎のメディア人について、何かご存知でしょうか。
「丸い頭、縦に細長い瞳、胴は一般に細長く、尻尾を巻きつけて休む事が多い。時として舌を出しっぱなしにしている。」
これを聞いて、あなたはどの生き物を連想するでしょうか。
ひょっとして、静かに出没する。
あの、生き物、ですかぁ。
実は私、猫を思い浮かべながらお話したのです。
でも、たいていの人は、目の前に蛇が浮かんだかもしれないです。
そういえば、ネコは威嚇する時に蛇のまねをして「シャーッ!」と声を立てますよね。
それから、江戸時代に長い尻尾のネコが嫌われたのは、猫また伝説にあるけど、蛇のようにくねくねと動く細く長い尻尾が気味悪かったのではないかなぁ。
猫と蛇、哺乳類と爬虫類の違いがあるのに、イメージを語ると不思議な重なりがあります。
丸くなって休む姿は、どちらも「とぐろを巻く」と言われるのです。
また、香箱猫、とくに直尾猫の香箱は、とぐろを巻いて頭をもたげているように看做せなくもないです。
実際、尾の長い子はあきれるくらい長いです。
どうかすると体長の半分以上はあるかと、思えるほどです。
この長い尻尾であれば、体の前に来そうな気がしないですか。
尾の長い直尾猫は、世界的な広がりを持っています。
勿論エジプトも、例外ではないのです。
直尾猫に対して、曲尾猫はほとんど、東アジアに集中しているようです。
尻尾の短い曲尾猫を見慣れている人は、あまりぴんとこないかもしれないですけど。
それに、笑えるほどのデブ猫は、猫の歴史から見たらつい最近登場したに過ぎないです。
しかし、猫は蛇に印象が還元されきってしまうわけではないです。
猫は、体が柔らかいのと、顔つきや体つきが人っぽい分、いるねえこういう人と言う写真が撮れやすいようです。
そこで、猫を題材にした面白写真や漫画は飼育数で勝っている犬以上に作られる事になります。
ということは、笑われてるのは、猫のほうではなくって、猫にパロデイにされた人のほうってことでしょうか。
まあ、それはさておき、猫は蛇と人の中間にくる生物として、古代人には意識されていたのではないかと、仮説の一つも立てたくなるのです。
白蛇と白猫が神聖化されるのもなんか共通点があるような?
蛇と猫と人の関係を考えると、あちこち思考が飛んでしまうけど。
猫はなぞが深いので、想像は広がりやすいですねえ。
蛇を神、あるいは、神の使いとすると、猫は仲立ちをする存在、つまり神官に印象をつなげても良いのかもしれないです。
実際、古代アメリカではヤマネコを意識したと思えるメイクをした祭司の像が見つかっているのです。
神官の有資格者の中でも、特に儀式を行う資格を有するものが、ネギ、マギと呼ばれたと見ても、よさそうに見えると言うと、言いすぎでしょうか。
マギとは、拝火教祭司とか、マジシャンの語源として聞いたことはあっても、何者かとなるとあまり知られていないようです。
もともと、アヴェスター語形マグ(magu、あるいは、maγu)に由来します。
イラン高原北西部の地方にあったメディア王国で、宗教儀礼をつかさどっていたペルシア系祭司階級の名称なのです。
ちなみに、イエス誕生の話しで登場する東方の博士はマギであるとみなされています。
メディア王国は首都をエクバタナにおき、紀元前715年頃 から紀元前550年頃にかけ、現在のイラン北西部を中心に広がっていたメディア人の王国です。
紀元前612年頃アッシリアを滅ぼした後、しばらくの間強大な勢力を誇ったです。
アッシリアの崩壊後、影響力を拡大したエジプト、リディア、カルデアともよばれた新バビロニアとともに当時の大国となったです。
前550年ごろ、アケメネス朝のキュロス2世によって滅ぼされました。
メディア人が、いつ頃イラン高原に定着したのかは明らかではないです。
彼らは、正確な姿をつかむことが難しいのです。
なぜかというと、後世ペルシア人との同化が進み混同されて記録され、メディア人に関する情報は非常に限られている上に、自ら残した文献が見つからないからなのです。
インド・ヨーロッパ語族に属する、北西イラン語系の言語を話した人々であったらしいですけど。
紀元前1000年以前にはメディア人が他のオリエントの集団と接触を持っていたであろうと、ギリシア語へ入ったメディア語人名の研究などから推定されているそうです。
ペルシャ人との同化、ギリシャとのかかわり、オリエントとの接触、妙に日本とイメージがかぶるメディア人って、なにかぷんぷんにおうのです。
日本には、多くのペルシャの人や文物の伝来、ギリシャと神話や身体特徴の共通性、ユダヤやスメルの渡来説、なんかがあるからです。。。
え?
拝火教だけに、焦げ臭い?
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