星座
街中だと、あまり見えないですけど、ちょっと地方に行くとよくわかるものってあります。
ありますね。
星なんか、そうですね。
星降る夜って、実感できますね。
球に見立てられた天を、天球と言います。
天球に散らばる恒星の見かけの配置を、昔からさまざまな地域や文化や時代で、その特徴から連想したさまざまな事物の名前で呼んできました。
これが、星座です。
天文学は興味が尽きないですね・・・ 。
本当は人を相手にするのではなく、星を相手にする天文学をやりたかったわ。
高松塚古墳にも、描かれていましたよね。
いろいろなグループ化の方法や星座名が、用いられたのでしたね。
そうそう、いろんなの、あるある。
古代中国では星同士を結んだ形を星官と呼び、主要な星官にもとづいて分けられた星空の区画は星宿と呼んでますね。
黄道12星座は、古代バビロニア王国が栄えた頃(紀元前20~10世紀頃) から既に創られていたそうです。
黄道とは、太陽の通り道のことです。
黄道と天の赤道とが交差する点を、春分点と呼びます。
この春分点からぐるり1周する黄道を12分割し、それぞれに宮を設けて、 暦をつくっていました。
これが黄道12宮です。
星占いが おひつじ座 から始まるのは、 紀元前1000年の星図のように、 昔の春分点が おひつじ座 付近にあり、ここから左回りに刻んでいったからです。
黄道12星座は、古代バビロニア王国が栄えた紀元前20世紀から10世紀頃に、さかのぼれるようです。
太陽の通り道の黄道と天の赤道とが交差する点を春分点と呼び、暦はこの春分点から1周する黄道を12分割し、それぞれに宮を設けて作られていました。
一種の循環と言って良いでしょ。
ま、本質は確かに循環といって良いでしょうね。
それぞれの宮に見える星座を、黄道12星座と呼んでいるのです。
12星座をあげておきましょう。
1.おひつじ座 2.おうし座 3.ふたご座 4.かに座 5.しし座 6.おとめ座 7.てんびん座 8.さそり座 9.いて座 10.やぎ座11.みずがめ座 12.うお座
昔の春分点が「おひつじ座」付近にあったので、星占いは「おひつじ座」から始まり、ここから左回りに刻んでいったのです。
地球の歳差運動により、交点がずれていくので春分点は動くのです。
現在の春分点は、「うお座」にあるのです。
西洋占星術の原型は B.C.2600 年頃の西アジアにまで遡るといわれます。
基礎を固めたのは B.C.130 年頃のギリシャの天文学者で、歳差運動の発見者としても知られるヒッパルコスと考えられているのです。
歳差運動とは、約26000年周期で地球の自転軸が傾いたコマ状に回転する運動のことです。
例えばヒッパルコスの時代には、北極星は小熊座のβ星で、元旦の太陽は山羊座にあったです。
ところが現在の北極星は小熊座のα星であるポラリスとなり、元旦の太陽は黄道を約 30°ずれ、射手座にあるのです。
これも歳差運動によって引き起こされていることです。
紀元前2世紀、一般的には天動説を確立したクラウディウス・プトレマイオスの名で知られるトレミーが、48星座を定めたです。
この時、「へびつかい座」が、星座として登場しているのです。
ちなみにトレミーは英語名です。
1.アルゴ 2.アンドロメダ 3.いて 4.いるか 5.うお 6.うさぎ 7.うしかい 8.うみへび 9.エリダヌス 10.おうし
11.おおいぬ 12.おおかみ 13.おおぐま 14.おとめ 15.おひつじ 16.オリオン 17.カシオペア 18.かに 19.からす 20.かんむり
21.ぎょしゃ 22.くじら 23.ケフェウス 24.ケンタウルス 25.こいぬ 26.こうま 27.こぐま 28.コップ 29.こと 30.さいだん
31.さそり 32.さんかく 33.しし 34.てんびん 35.はくちょう 36.ふたご 37.ペガスス 38.へび 39.へびつかい 40.ヘルクレス
41.ペルセウス 42.みずがめ 43.みなみのうお 44.みなみのかんむり 45.や 46.やぎ 47.りゅう 48.わし
17世紀、バイエルによる南天12星座や、ラカイユによる道具シリーズ星座など、 次々に新星座ブームが沸き起こるのです。
やがて、1930年に、現在の88星座と正式な星座境界線が制定されることになるのです。
アルゴ座は、あまりに大きいという理由で、りゅうこつ座、とも座、ほ座、らしんばん座の4星座に分割されたです。
分割された星座の名前からわかるように、アルゴ座は船をかたどった星座だったのです。
星座を地球の外から見ていくと、太陽は中央に輝く星、地球はすぐ手前の青い星とその軌道となるのです。
横に広がる大きな円弧が、太陽の見かけの軌道である黄道です。
地球は、軌道面に対して地軸が傾いています。
それで、やや斜めに通って見える円弧が天の赤道、縦に斜めに通る直線が子午線となるのです。
黄道12星座は、太陽の向こう側の星座を見ているのです。
実際に夜空に見えるのは、それぞれの星座に割り振られた日付の正反対の季節になるのです。
実際には、「へびつかい座」も太陽の通り道にあたっているのです。
足元が少しばかり黄道にかかっているその配置は、黄道星座と呼べるか微妙なところです。
それで、伝統的な黄道の星座からは外されていたのかも知れないです。
でも、一応かかってはいるので、今では含めて黄道13星座という人もいるのです。
この「へびつかい」は、何を意味するのでしょうね。
あまり、気にしたこと無かったですね。
「へびつかい座」が、黄道に入るって思ってなかったからかな。
黄道13星座は、比較的最近の話みたいですからね。
いつごろからかは、私も知りませんけど。
蛇にまつわる神としては、アスクレピオスがいるのです。
ギリシア神話に登場する名医です。
ラテン語では、アイスクラピウスまたはアイスクラーピウス(Aesculapius)と言います。
死者すら蘇らせるほどの優れた医術の技を持ち、後に神の座についたとされることから、医神として現在も医学の象徴的存在となっているのです。
アスクレピオスの杖には一匹の蛇がからまり、 健康・ 不老・ 長寿・不死などを象徴しているとされます。
ほかにも、ミトラス神などがあげられるのです。
意外なところでは、モーセが掲げた杖に掛けられた青銅の蛇がイエスの予形とされているのです。
ちなみに「予形」とは、「前もって表わす」という意味です。
現在の88星座は次の通りです。
北斗七星など、おおぐま座の一部でくまのしっぽにあたる目立った7個の星がひしゃく状をなすことから名づけられた非公式な名前は、ここには含まれていないです。
星座名 略号 英名など
アンドロメダ座 And Andromeda
いっかくじゅう座 Mon Monoceros
いて座 Sgr Sagittarius
いるか座 Del Delphinus
インディアン座 Ind Indus
うお座 Psc Pisces
うさぎ座 Lep Lepus
うしかい座 Boo Boötes
うみへび座 Hya Hydra
エリダヌス座 Eri Eridanus
おうし座 Tau Taurus
おおいぬ座 CMa Canis Major
おおかみ座 Lup Lupus
おおぐま座 UMa Ursa Major
おとめ座 Vir Virgo
おひつじ座 Ari Aries
オリオン座 Ori Orion
がか座 Pic Pictor(元々は Equuleus Pictoris)
カシオペヤ座 Cas Cassiopeia
かじき座 Dor Dorado
かに座 Cnc Cancer
かみのけ座 Com Coma Berenices(古来は aterism(星群)であった)
カメレオン座 Cha Chamaeleon
からす座 Crv Corvus
かんむり座 CrB Corona Borealis
きょしちょう座 Tuc Tucana
ぎょしゃ座 Aur Auriga
きりん座 Cam Camelopardalis
くじゃく座 Pav Pavo
くじら座 Cet Cetus
ケフェウス座 Cep Cepheus
ケンタウルス座 Cen Centaurus
けんびきょう座 Mic Microscopium
こいぬ座 CMi Canis Minor
こうま座 Equ Equuleus
こぎつね座 Vul Vulpecula(元々は Vulpecula Cum Ansere)
こぐま座 UMi Ursa Minor
こじし座 LMi Leo Minor
コップ座 Crt Crater
こと座 Lyr Lyra
コンパス座 Cir Circinus
さいだん座 Ara Ara
さそり座 Sco Scorpius(別名 Scorpio)
さんかく座 Tri Triangulum
しし座 Leo Leo
じょうぎ座 Nor Norma
たて座 Sct Scutum
ちょうこくぐ座 Cae Caelum
ちょうこくしつ座 Scl Sculptor
つる座 Gru Grus
テーブルさん座 Men Mensa(元々は Mons Mensae)
てんびん座 Lib Libra
とかげ座 Lac Lacerta
とけい座 Hor Horologium
とびうお座 Vol Volans(元々は Piscis Volans)
とも座 Pup Puppis
はえ座 Mus Musca
はくちょう座 Cyg Cygnus
はちぶんぎ座 Oct Octans
はと座 Col Columba
ふうちょう座 Aps Apus
ふたご座 Gem Gemini
ペガスス座 Peg Pegasus
へび座 Ser Serpens
へびつかい座 Oph Ophiuchus
ヘルクレス座 Her Hercules
ペルセウス座 Per Perseus
ほ座 Vel Vela
ぼうえんきょう座 Tel Telescopium
ほうおう座 Phe Phoenix
ポンプ座 Ant Antlia
みずがめ座 Aqr Aquarius
みずへび座 Hyi Hydrus
みなみじゅうじ座 Cru Crux
みなみのうお座 PsA Piscis Austrinus
みなみのかんむり座 CrA Corona Australis
みなみのさんかく座 TrA Triangulum Australe
や座 Sge Sagitta
やぎ座 Cap Capricornus(別名 Capricorn)
やまねこ座 Lyn Lynx
らしんばん座 Pyx Pyxis
りゅう座 Dra Draco
りゅうこつ座 Car Carina
りょうけん座 CVn Canes Venatici
レチクル座 Ret Reticulum
ろ座 For Fornax
ろくぶんぎ座 Sex Sextans
わし座 Aql Aquila
88星座をあげたので、長ったらしくなっちゃいました。
空を見上げて、星と星をつないでその形を何かになぞらえて名づける。
少し違うけど、雪形ってあるでしょう?
山の残雪を何かの形になぞらえて、田植えの時期を決めるというやつ。
それで、思うのです
人間って、大自然を前にしたとき、それがあまりにも大きければ大きいほど、自分の身近な物知っているものになぞらえてそれを利用したり、身近なものにしたりする知恵があるんだなぁと。
ほんとにねえ。
自然の作り出す光景って、時間を気にしないで、眺めていたいって気になりますよね。
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