« 藪医者と方士? | トップページ | 夢に一歩、踏み出すとき-自分を励ましたい人へ- »

日本の猫と欧州

2008年2月2日、時事通信社の記事に興味深いデータがありました。
御存じな方もおられるでしょうね。

それがこれです。

 日本猫は欧州に近い?=世界1万1000匹のDNA解析-米大学チーム

 尾が短い日本猫や毛が長いペルシャ猫は、遺伝的にはアジアや中東の猫より、欧州の猫に近い可能性が高いことが分かった。

米カリフォルニア大デービス校の研究チームが2日までに世界各地の約1万1000匹のイエネコのDNAを解析し、科学誌ゲノミクスに発表した。

 これまでの研究で、イエネコの祖先は中東に生息するリビアヤマネコと考えられている。

今回の解析の結果、約8000年前に中東で農耕・牧畜が拡大するとともに、ネズミを捕まえるヤマネコが家畜化されてイエネコになったとの説が確認された。

 さらに、その後、人類の移動につれて世界各地に拡散したイエネコは、遺伝的には欧州、地中海周辺、東アフリカ、アジアの4グループに分類できることが判明。

米国の品種と考えられているアメリカンショートヘアやメーンクーンは欧州グループに含まれ、17世紀以降に欧州から移民が持ち込んだ猫が遺伝的にまだ独立していないことも分かった。

米カリフォルニア大デービス校の研究チームが、科学誌ゲノミクスに発表したことを報じた記事なのです。

2日までに世界各地の約1万1000匹のイエネコのDNAを解析した成果だというから、文字通り速報といえました。

 UKに住んでいたときね。
 野良猫も含めて、よくみかけた猫たち、可愛かった…。
 確かに、日本の猫に近い感じでしたね。
 なるほど、そういう研究があるんですね。

欧州の猫たちが、映像や写真に登場すると、確かに日本の街角で顔を出しても気がつかない顔や柄って思いますよね。

日本の犬たちの大半は、アジアから来たと見られているのでしょうかね。
秋田犬が、欧州の犬に近い血液型パターンを持つことは指摘されますけど。
でも、ほかの地域の犬については、何の指摘も聞いたことはないですねえ。

私はこれを知ってから、猫についても誰か調査して欲しいとずっと思っていました。

尾が短い日本猫や毛が長いペルシャ猫は、遺伝的にはアジアや中東の猫より、欧州の猫に近い可能性が高いことが分かったと言います。

つまり、尾の短い猫の仲間を日本につれてきたのは、欧州に近い地域からきた人々なようです。
問題は、どこで尾が短くなったかです。

日本の文化、特に西日本を見ていくと、案外と地中海沿岸地域と似通っていることに気がつきます。

お好み焼きとピザ、タコ焼きとタコ食、阿波踊りとフラメンコ、西日本と南欧は奇妙に対応します。

それに対し東日本と中欧は遺跡、特にストーンサークル、食は煮物を好むとこが対応しそうです。

 今更ながらに知って、興味深いですね。

イエネコの祖先は中東に生息するリビアヤマネコと、これまでの研究は考えてきたです。
今回の解析の結果、リビア猫祖先説が確認されたです。
約8000年前に中東で農耕・牧畜が拡大するとともに、ネズミを捕まえるヤマネコが家畜化されてイエネコになったのではとみられます。

さらに、判明したことがあるです。
人類の移動につれて世界各地に拡散したイエネコは、遺伝的には4グループに分類できるです。
欧州、地中海周辺、東アフリカ、アジアへと散った猫のうち、日本の尾の曲がった猫は意外にも欧州のグループに入っちゃうと言います。

マンクスと日本のつながりを主張する言い伝えとの、かかわりも改めて気になるです。

米国の品種と考えられているアメリカンショートヘアやメーンクーンは欧州グループに含まれ、17世紀以降に欧州から移民が持ち込んだ猫が遺伝的にまだ独立していないことも分かったです。 

ワシントン州のケネウィックで見つかっている、イギリスとアイヌに二股をかけた古代人骨を思うと、もっと古い時代に猫が足跡をアメリカにつけていないかどうか今後の研究に注目したいです。

 いや、実に面白いです。
 品種ごとに細かく調査して行くと、もっともっと面白い事がわかるかもね。

 田舎に越して、はや1か月ですが
 ウチの周りには、ほんとに様々なネコ達がおります。

 三毛。
 トラ。
 トラなんだけど長毛系のライオンみたいなの。
 グレーの長毛系、でも顔が和猫。
 黒。
 キジ。

 まだまだ、居そうです。
 それぞれに、「和猫」ひとくぐりに出来ないよね。
 雰囲気、体型、尻尾、顔。
 田舎だからといって、和猫ばかりじゃないってところに、猫のルーツの複雑さを感じている今日この頃です。

 今度、尻尾にももっと注目してみなくては。

 でもアジアの猫を知らないし。。。
 猫は人とは違うルートでも日本に来たってことでしょうか? 
 面白いですね。

そう言われれば、アジアの猫、メディアにあまりでないからよく見たことないです。

ただ、南アジアのどこの国だったか、わが国の昔の猫はこうだった、なんて画面に出てきた猫は日本とは明らかに違ってたです。

 アジアの猫、ウチでは「細猫」と呼ばれるフォルム。
 タイ王室の猫伝説に、王女が指輪をひっかけておくためにね。
 猫の尻尾が曲がったとかねじれたとか、そんなのありましたよね。
 
 品切れで残念ですが、この写真集面白そう。

 新美 敬子著「猫のアジア」河出書房新社

重版未定ってのは、惜しいですね。

尾曲がり猫、意図的に掛け合わされないと定着しない気がします。
猫又にならないよう尻尾を切った、なんてまことしやかな説が流されるけど、何世代にもわたって尻尾を切り続けたネズミの実験でとっくの昔に科学的に葬られた議論です。

 三毛猫って、どこからきたのかなあ。

三毛猫も、謎が多い存在ですね。
調査が進展して欲しいですね。

ポチッとよろしく!

|

« 藪医者と方士? | トップページ | 夢に一歩、踏み出すとき-自分を励ましたい人へ- »

歴史」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

生物」カテゴリの記事

ヨーロッパ」カテゴリの記事

アジア」カテゴリの記事

アフリカ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本の猫と欧州:

« 藪医者と方士? | トップページ | 夢に一歩、踏み出すとき-自分を励ましたい人へ- »