藪医者と方士?
女の高く結い上げた髪をさす「婁(ろう)」は、また二十八宿の一で、西方の星宿の婁(ろう)宿でもあります。
西は陰陽で言えば、陰と女に配当されます。
婁に、軽くたたくことをさす「攴(とまた)」を合わせると數という文字になります。
數は、数の正字です。
空をたたく女の長い髪を振り乱す姿、それが「數」だとしたらどうなの。
何かに取り付かれたように、空をたたくように手を振る、長い髪を振り乱す女が數の元々の意味だとしたら。
取り付くのが神としたら、女は巫女となります。
ここに草冠をつけると、藪となります。
そして、草藪や竹藪の中で呪術を用いながら、医者として働いていた人々が野巫医者であったとみられるです。
藪にいたことから、藪医者とも呼ばれたようです。
「まじない」も「のろい」も、漢字にすると「呪い」になってしまうのでややこしい。
だから、あなたは呪術って言ってるわけね。
ええ、文字にするとごっちゃになりますもの。
「まじない」は、辞書に「神仏や霊力をもつものに祈って、災いを逃れようとしたり、また他人に災いを及ぼすようにしたりすること。また、その術。呪術。」とあります。
「のろい」は、辞書に「のろうこと。呪詛(じゆそ)。」とあります。
最近見た番組で驚いたです。
中国雲南にいる少数民族の住居、弥生の高床や、伊勢神宮に似たつくりです。
その少数民族の厄除けのおどり、驚くのは、女たちが長い髪を振って両手で空をたたくようなしぐさ。
この踊りのしぐさは、数から連想した動きそっくり。
彼らのほかにも、松を常緑なことから、特別視する文化を持った少数民族もいます。
雲南から江南のあたりは、日本稲作文化のルーツと見られているのですよね。
さらに、長江文明の文物に、太陽の樹である芙蓉をかたどったものに、十の枝と十の鳥がつくられています。
鳥居とは、何か関連あるのでしょうかね。
どうでしょね。
長江文明を築いた填王朝の遺跡からは、日本同様、漢から送られた蛇をかたどった持ち手のついた金印もでています。
長江文明と日本は、河拇渡遺跡でつながっていることもわかっていましたよね。
藪医者のルーツは、西にさかのぼるのかなぁ。
探ってみても、おもしろいでしょうね。
星宿としての婁宿は、牡羊座西部 の三星からなる動土・造作・縁談・契約・造園・衣類仕立てに吉とされます。
つまり土木や契約や機仕事に縁のある「たたらぼし」、ここもまた、巫女を重ね合わせると無関係とも見えなくなります。
「踏鞴(たたら)」とは、足踏み式の鞴(ふいご)のことです。
「たたらほし」とは、「ふいごほし」ってこと、なのでしょうかねぇ。
そして、歴史上で最も踏鞴が活躍した舞台となったのは、効率よく風を送ることが求められた製鉄。
「たたらほし」は、「せいてつほし」でもあるのでしょうか。
製鉄は、冶金技術の一つね。
冶金とは、鉱石から金属を精錬および製錬によって抽出すること、そして抽出した金属を加工に関する技術のことです。
そして、鉱石から金属を抽出したり、抽出した金属の精錬したり、合金を製造したりする方法や、金属の物理的・化学的性質を研究する学問を冶金学と言うです。
冶金は古代から、神秘主義と結びついていたでしょ。
典型的な例が、錬金術なのですよね。
錬金術(Alchemy)とは、狭い意味では、化学的手段を利用して卑金属から貴金属である金や銀、特に金を精錬しようとする試みのことです。
錬金術で言う卑金属は、金、銀以外の金属全般を指していたでしょ。
広い意味では、卑金属以外の様々な物質をも金に象徴される完全な存在に練成するだけじゃなく、人間の肉体や魂をも、より完全な存在に錬成する試みを指すのです。
狭い意味での錬金術師が日本に存在したかどうかは、謎かな。
広い意味での錬金術師なら、話は別でしょうけど。
「錬金術」という言葉は厳密には、中国固有の宗教、「道教」あるいは「仙道」思想の一部、金丹を探る術を言うです。
長生術や錬金術を試みた一群の技術者たちが中国の秦漢の時代に、存在していたのですよ。
これを、「方士」と言うのです。
日本に来たとされる方士が、いますよね。
秦の始皇帝に不老不死の秘薬をもたらすといいながら、二度と大陸に戻らなかった徐福です。
徐福が、「巫女」と「たたらほし」を繋ぎ、藪医者のルーツを西に遡る鍵を握る人物なのかなぁ。
疑問は深まるですね。
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