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謎のロマ

ロマは、北インド起源のロマニ系に由来する移動型民族と言われるのです。
ちなみに、ロマ(Roma)は複数形、単数形はロム(Rom)。

 以前は、ジプシーって呼ばれた人々でしょ。

ええ。
移動生活者、放浪者とみなされることが多いが、現代では定住生活をする者も多いです。

ジプシーという呼び名は、エジプト人という誤解から来ていること、及び、ジプシーという言葉が偏見、差別的に使用されていることなどを 理由に、使われなくなってきたのですね。
最近では彼等全体をロマ、あるいはその単数形のロムと呼ぶようになっているのです。

ややこしいことに、ロマという呼称はジプシー全体を指すものではないという、見解もあります。
また、ジプシーという言葉に差別的ニュアンスがまとわりついているという考えが、即すべてのジプシー集団に共通する見解でもないそうです 。

 でも、エジプトから来たと思われたのは、理由もあるのじゃないの。

そうですね。
私も、なぜかは知らないけど、面白いことはあります。

タロットあるいはタローと呼ばれる、カードを使った占いがあります。
タロットには、ロマ起源説を言う人たちがいるのですよ。
神秘主義者の間では、タロットの起源についてロマ起源説の他にも、エジプト、ヘブライ、ケルトなどさまざまな説があるそうです。

 案外、それ全部合わせたものが正解だったりして。

そう見るのは面白いけど、裏を取るのは難しいのですよ。
ロマのルーツは謎なのですから。
   
 旅芸人の印象が強いけど、ロマの人々の仕事は、伝統的に鍛冶屋、金属加工、工芸品、占い師、薬草販売などもあったでしょ。
 この、占い師と言うあたりと、タロットって結びつきそう。

一部の神秘主義者の裏付けに乏しい主張として、ロマ起源説などの彼らの言い分は、まともに取り合ってもらえないのです。
現在ではタロットは、イタリアで玩具として考案されたのが始まりとする見方が有力です。
  
 タロット誕生の裏に、ロマが絡んでたってことは?

そう考えるのも、面白いですね。
彼らの職業に、占い師がありますから可能性は否定できないでしょうね。

ところで、インドにはドラビダ語族に属するタミル語というのがあります。
大野晋の日本語に関連付ける説のほかにも、ユダヤ語との関連を疑われたことがある言語です。

 でも、ロマはインド北部、タミル語はインド南部でしょ。

ここが難点ですけどね。
ただ、もしも、タミル語が陸路でユダヤと繋がったとすれば、通り道かもしれないわけなので情報を捜す価値はあるかも。

 あ、そうか。
 タミル語に結び付けられたユダヤ人は、アフリカの地中海沿いにいた人々だったはずね。

 中東からの道を考えてみると…。
 海路からと見ても、陸路を通った人々がいれば途中になりますよね。

 でも、ロマ語って、どこに分類されるの。

ロマ語はインド・ヨーロッパ語族とされるが、分類は難しいようです。
流浪した分だけ、あちらこちらの言語を取り入れているからです。

 インドやヨーロッパに広く散っちゃったので、インド・ヨーロッパ語族っぽく見えてるだけだったりして。

定住した各土地の言葉を多く取り入れた、クレオール言語を使っているグループもあると言いますもの。

クレオール言語とは、異なる言語を話す商人などの間で自然に作り上げられた言語が、その言語の使い手達の子供によって母語として話されるようになった言語を指します。

 じゃ、ロマ語の系統を調べるって大変じゃないの。

彼らは、世界中に散在する事から様々な名で呼ばれてきました。

 英語では、 ジプシー gypsy。
 フランス語では、 ジタン gitan、ボヘミアン bohémien、ツィガーヌ tzigane、ロマニシェル romanichel、マヌーシュmanouche。
 スペイン語では、 ヒターノ gitano。
 ポルトガル語では、 ロン Rom。
 オランダ語では、 ジヘーネル zigeuner。
 アフリカーンス語では、 シヘーネル sigeuner。
 ドイツ語では、 ツィゴイナー Zigeuner、シンティ。
 イタリア語では、 ズィンガロ zingaro。
 ハンガリー語では、 ツィガーニ cigány。
 ルーマニア語では、 ロミ rromi、ツィガニ ţigani。
 フィンランド語では、 ムスタライネン mustalainen。
 アラビア語では、 ズット غجر。
 トルコ語では、 ファラウニ。
 ロシア語 では、 ツィガーネ Цыгане、と言っていたけど近年は「ロムィ」とも。
 ウクライナ語 では、 ツィーハヌィ Цигани、と言っていたけど近年は「ロマ」とも。

「エジプトから来た」という意味を起源とするジプシー系と、昔ギリシャで「異教徒」を意味したアツィンガニ系の主に二系統があります。

 「エジプトから来た」と見られたことと、ギリシャで「異教徒」とみられたことは、矛盾しないのでは。

同感ですね。
ヨーロッパから見れば、エジプトは異教徒の地ですもの。

ロマというと、さすらいの民、音楽が得意、などという印象が強くないかです。

 歌と踊りは、有名すぎるくらい有名じゃないの。
 歌劇『カルメン』なんて、まさにそうかも。

はい。

 カルメンって言えば、フラメンコですよね。

フラメンコとフラダンスと、阿波踊り、振り付け似てるです。

 ロマ音楽のリズムには、どんな特徴が?

強弱の入れ子になってるです。

前半が強く、後半が弱く、その前半と後半にも、それぞれ強弱があるのです。

 強さの順で言うと、強い順に4・2・3・1って感じ?

実際に手拍子を打った方が、わかりやすいですよ。
 
 Ton!ta!ton!ta Ton!ta!ton!ta (大文字小文字に強弱を対応させて手拍子)

日本の民謡も、その多くはこの拍子を変形したリズムでできているようです。

 これを覚えれば、たいていの日本民謡に合わせて手拍子が打てるって言うの。

はい、おそらく大半の曲で合うかも。

 となると、出雲にはタタラのような製鉄技術と関係が指摘されるヤマタノオロチ伝説があるでしょ。
 関係あるかもしれないですね。
 
 おまけに、出雲阿国とかいるし。

 ロマって、気になりますね。

ええ、気になるです。

 民謡や舞踊で、想像、連想していくと、なんかつながってきますね。

あ、そうそう。

振り付けが似てるって言うと、沖縄のカチャーシーやインドネシアのガムランの舞踊、どことなくフラメンコなどと似てると言えば似てませんか。

 フラメンコ人口、つまりフラメンコを踊る人、習っている人の数ってね。
 国別でみると、スペインの次に多いのは日本だそうですよ。
 日本人にはフラメンコに引かれる何かがあるのかなぁと思ったのですが・・・。
 もしかして、関係あるのでしょうか?

今回取り上げた理由のひとつは、まさにそこにあります。

ロマはどうにも引っかかるのです。

 B型の本に、「ジブシーはB型」って書いてありましたよ。

日本人は一応A型優位だが、O型もB型もかなりいます。

わたしが日本との文化などでの比較で注目したいのは、英国とイタリアなのです。

日本とイギリスは、ユーラシアの端にある島国と言うだけじゃないです。

緑茶と紅茶、妖怪と妖精、ストーンサークル、猫の王伝承、アメリカで見つかった古代人骨と幕末に二度にわたって指摘されたブリティッシュ顔が日本にいること、など奇妙な類似があります。

日本とイタリアは、列島と半島の違いはあっても海に囲まれた火山と温泉の国です。

蕎麦や饂飩とパスタ、もんじゃ焼きやお好み焼きやたこ焼きとピザ、米を食し、海産物も豊富、江戸とローマのウナギの焼き方と味の好みも似ているなど、生活の基礎である食文化の面白いほどの類似があります。

 ここまで似ているのは、やはり何かあるのでしょうか。

でも、イギリスもイタリアもB型の比率は日本より低いようです。

 日本のB型の比率は、ロマが高くしてるでしょうか。

B型の比率はアイヌも高いそうなので、東日本についてはアイヌがあげている可能性はあります。

複数の民族が交じり合ってできているのが日本人だけに、判断は難しいけど。

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