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秋田美人とヨーロッパ?

「衣通姫」の血をひくと言われる小野小町。
ぬけるような白い肌の美人で、大評判ですね。

衣通姫は、そとおりひめとか、そとおしひめと呼ばれた、記紀に絶世の美女と伝承される人物。
衣通郎姫(そとおしのいらつめ)・衣通郎女・衣通王、などと言われました。
大変に美しい女性であったため、その美しさが衣を通して輝くことからこの名があります。

紀伊の国で信仰されていた玉津島姫と同一視され、和歌三神の一柱であるとされます。
現在では和歌山県和歌山市にある玉津島神社に稚日女尊(わかひるめのみこと)、神功皇后と共に合祀されています。

本朝三美人の一人とも称されます。

右大将藤原道綱母、衣通姫、光明皇后

ちなみに、江戸の三美人はこの人たち。

明和の三美人
笠森 お仙、.柳屋のお藤、蔦屋(つたや)のお好

寛政の三美人
難波屋おきた、高島屋おひさ、富本豊雛

衣通姫の御先祖は、昔から美人地帯と呼ばれている秋田県南部の湯沢・横手・大曲を中心とした雄物川流域の傍に住んでいたらしいです。

秋田大学の新野直吉名誉教授は、「秋田の女性は色が白く、桜色という白い色素を秘めた、透き通るような肌の色合いをしてる。」と説明しています。

どういうことかと言うと、色白の肌は、皮膚中のメラニンが少なく、表皮膚の透明度が高く、血液の影響が強く現れ、感じられる色がピンク色になるのだそうです。

 雪でピンクに光り、太陽で青光りするんですよね。

それは、見たいですねえ。

1966年に行われた皮膚の白色度の調査では、日本人の平均が22.0%に対し、秋田県南地方では30.5%であったそうです。

 秋田は日照時間が、年平均で1600時間と全国で、最も少ないのでしょ。
 でも、紫外線を受ける時間が少ないのでメラニン顆粒の合成が少ないためとしても、白いねえ。

化粧品会社が実施したL値と呼ばれる肌の白さの明度の調査でも、全国で一番だったと言いますよ。

肌だけでなく、髪の毛や瞳にも含まれているメラニン色素は、人の皮膚の色を決定する最も大きな因子となるです。

このメラニン色素をつくる色素細胞メラノサイトの機能により、皮膚に自分固有の色をもつことになると言われています。

秋田美人は、生まれたときから、このメラニンを生成する細胞であるメラニン顆粒、つまりメラノサイトが少ないなど、数値での結果も、実証済みなのですね。

 秋田美人は格段に美白、と言うのは本当なのね。
 数字でもはっきり出てるし、遺伝子的に違うのね!
 あら、それじゃあ、私が太刀打ちできないのも納得しちゃうわ。
 …なんてね、話がそれちゃった。

秋田犬や北海道犬のルーツに、謎を解く鍵があるようです。

犬の赤血球糖脂質には、Nアセチルノイラミン酸を持つA型と、Nグリコルノイラミン酸を持つG型があるそうです。

和犬、アジア犬はA・G型の血液型を持つのにたいして、ヨーロッパ犬はA型の血液型しか持たないとのこと。

なんと、秋田犬や北海道犬はA型の血液であり、ヨーロッパ型だというのです。

 ヨーロッパ人が連れて来たと、言うのでしょうか?

犬は動物の中でも、最も人間の生活に密着してきたのですよ。

 じゃ、猫の立場は?

猫は、人のそばで気ままに生きてきたってことかも。

東京大学・山川民夫名誉教授は、こう語るです。

「秋田犬がヨーロッパ犬と同じ血液型を持つということは、遥か昔犬と同時にヨーロッパ系民族が、東北地方にやって来た可能性がある。」

人の体内にあるLCV(ヒトポリオーマウイルス)は、通常は腎臓で繁殖し、尿中に出るのです。

感染しても、数十万人に一人とまれにしか発症しないです。

このように、ほとんど害はないが、エイズなどで免疫力が弱まると脳に病気を起こし死に至ることがあります。

日本人では成人の七~八割が、血清抗体陽性とされているのだそうです。

このウイルスについて世界34ケ国で行われた調査では、EU型はヨーロッパに多い筈なのですけど。

東大の余郷嘉明医科学研究所助教授、北村唯一医科学部助教授らの研究グループが、LCVの分布を調べてこういうことが明らかになっています。

このウィルスはほとんど無害で、主に家庭内で親から子へ感染していくと考えられています。

同グループは、人類の移動や起源を知る手がかりになるとみて、国内十四ケ所でそれぞれ約五十人の尿を採取、中に含まれている同ウィルスを調べたです。

その結果、遺伝子の塩基配列の違いから三種類に分類できたと言います。

種類は沖縄から広島、焼津(静岡県)など太平洋岸に多く分布するCY型。
もう一種類は仙台、秋田、弘前(青森県)、金沢、熊本と全国的に広がるMY型。
両方とも、世界的に有色人種に多いB型に属する亜型。

分布を見ると、日本ではCY型は縄文文化圏の東日本に、MY型は弥生文化圏の西日本に多いのだそうです。

秋田中心になんとEU型が見つかり、東北地方日本海側の秋田中心に広がっていたのです。

弘前、秋田、仙台など北日本の一部では、一~二割の人から、B型とは全くタイプの異なる"第三の種類"が見つかったのです。

これは塩基配列の特徴から、A型に分類される新たな亜型と分かったらしいです。

A型はほとんど欧米の白人にしかみられないことから、白人と共通の集団から持ち込まれた可能性があると言います。

余郷助教授は、こう話しているとのことです。
「ポリオーマ・ウィルスは、ウィルス自体の変異が少なく、宿主であるヒトの祖先から子孫にそのまま受け継がれるから、ウィルス型の分布は人種の分岐・移動・混合を反映し得る」

秋田犬は、やっぱ、ヨーロッパからきたって事ですねえ…。
 
 美人もだろ!

遺伝子からみると、コーカソイドの血が入ってるって事になるのかです。

 でも、アイヌはどうなってるのかねえ…。

アイヌに似ている“Kennewick Man”の骨の中からでてきた矢じりのかけらが、2万年前のフランスやスペインで作られていた矢じりの工法と似ていたそうですね。

 そして、“Kennewick Man”はコーカソイドにも、近いんでしたよね。

モンゴロイド、ニグロイド、コーカソイドは、中近東で分かれたと言うのが最近の定説だそうです。
つまり、ヨーロッパ経由の可能性があるんですよ。

ちなみにJCVは、大きく三種類に分類されA,B,Cと名づけられると言います。

分布には、こういう傾向が見られるそうです。

Aは、ヨーロッパ人、日本人、アイヌ、東シベリア先住民、アメリカ先住民、アフリカ人が保有
Bは、広範にアフリカ人、ヨーロッパ人、アジア人、日本人、アメリカ先住民、韓国人、太平洋諸島民、アイヌに分布
Cは、アフリカ人のみ

私は日本とヨーロッパに奇妙な類似を指摘してきたけれど、アメリカや太平洋諸島を経由して繋がっていた可能性が見えてきたです。

 こんな繋がりがあるの?!

それに、日本神話とギリシャ神話の類似性も、有名ですね。

 単に太陽光線とか水、食べ物など環境の影響でそういう傾向がみられるだけ、或いは、なんの根拠もなくそういう印象なだけなのかと思っていたの。

 ここまで明確に分析されているのを見たのは、初めてです。

あ、そうですか。

 私、秋田県で7年間仕事をしていました。
 秋田美人のルーツは、地元でも諸説あってみんな言うことがバラバラでした。
 「良い酒っこさ飲んでるからだべ」という人も、多々居ました。
 「佐竹の殿様が水戸の美女さみな連れて来たんだべ」とか、珍説もちらほら(笑)

 ヨーロッパ人混血説は、やはりありました。
 極たまにですが、「ハーフなんですか?」と尋ねる事もありましたよ。
 
今でも、そういう事がありますか。

 目とか骨格が白人のようなのに、純血なんですね。
 間違いなく大陸の血が混じっているだろうと、言われています。

こういう情報、ありがたいですよ。

 秋田県民は全国平均を見ても、体格は日本で1、2です。
 他県に比べて、お酒も強い人が多いです。
 実感として、ヨーロッパ起源説はありうることだと思っています。

 しかし、犬まで分析を見たのは初めてでした。
 説得力がありますね。

そう言っていただけると、うれしいですよ。

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コメント

CYは西日本に、MYは東日本に集中する。

投稿: JC | 2011年2月14日 (月) 16時50分

面白い情報、ありがとうございます。

投稿: cova | 2011年2月14日 (月) 16時59分

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