猫は何をかぶっている?
“猫かぶり”の「かぶり」は、もともとは頭から被る事です。
「かぶる」とはどういう様子をする事を、指すかというと。
何物かをかぶる事によって、別のものを装いあたかもそのものであるように振舞うのですね。
そこで、“猫かぶり”には先ず、まるで別の猫をかぶってるかのようにおとなしい振りをするという意味が出来きたのです。
転じて、本性を隠していかにもおとなしく、やさしそうに見せかける事、また、知っているくせに、まるで知らない振りをする事の意味に使われるのです。
“猫をかぶる”“猫っかぶり”とも言うのです。
“借りてきた猫”は、飼われている家では鼠を捕ったりして気ままに振舞っている猫が、鼠を捕らせようと借りられていった家ではおとなしく小さくなっている事から来た言葉です。
普段と違っておとなしく、小さくなっている態度のたとえに使われるのです。
これらの言葉は、猫の習性をうまく言い表しているので、誰もが文字通り受け取っていますよ。
けど、本当にそれだけなのかです。
かぶる猫は、他の猫でないといけないでしょ。
借りてこないと、いけないのでは。
そこで、猫に猫を被せるとこうなるでしょうね。
“借りてきた猫かぶり”
この猫、どこから借りてきたのかです。
飛鳥昭雄と三神たけるは、“鴨が葱を背負ってやってくる”は、“賀茂が禰宜背負ってやってくる”だと言うのです。
おおー・・・!
このような説は、初めて聞きました。
そして、この賀茂氏は日本の神社建築に大きく関わった秦氏の一族なのです。
秦氏って、前から気になっているんですが。
余談ですが、秦氏は薩摩の島津氏の祖先である惟宗氏の先祖という話もありますね。
秦氏=惟宗氏=島津氏・・・。
伏見稲荷や松尾大社は、秦氏ですね。
“猫も杓子も”は、“禰子も釈子も”という説もありますよね。
そうなると、飛鳥昭雄と三神たけるは“鴨にされる”も、“賀茂にされる”と解釈しろと言うつもりなのかな。
“鴨が葱背負ってやってくると猫も杓子も鴨にされる”と続けるとこうなるのです。
“賀茂が禰宜背負ってやってくると禰子も釈子も賀茂にされる”
思わずなるほどと手を打ってしまいました。
禰子は禰宜の子孫であり、古代においては禰宜の有資格者であったはずです。
そこで、禰子を借りてきて神妙な顔をしてやり過ごした…。
貸していただいた先は当然、賀茂氏…!
辻褄は合いますよね…。
上賀茂神社で、何か秘密がわからないかな・・・。
なかなか猫はあなどれないですね・・・。
奥深いです。
賀茂と猫と秦氏の関係って、複雑怪奇。
面白いですね。
まだあるのかなあ?
この猫、まだまだ、猫かぶってるような気がしますね…。
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コメント
猫かぶりのOさん、意見の僧衣ではなく、選択した論点、間違ってませんか?
それと、宇宙の階層性と微積分的思考(割算・掛算的思考)あたりを、コバ先生にもうちょっと、つっこんで、教えていただけるとありがたいですね。
投稿: Q | 2009年1月30日 (金) 03時36分
O氏への伝言に、コバさんのサイトを利用したことで、一部、誤解が生じたようです。O氏とは、コバさんのことではないですので。また、伝言にこのサイトを使ったことを、コバさんに深くお詫びします。
投稿: Q | 2009年1月30日 (金) 20時00分