児童ポルノとどう向き合う?
児童ポルノに対する規制に対して少しでも疑問を投げかける発言をするだけで、倫理や道徳に反する行為に甘すぎるとつるし上げられそうな感じがありましたよねえ。
私も、児童ポルノを良いとは言いたくないです。
そもそも、ポルノって何でしょ。
英語の辞書では、“pornography”の略で、猥褻文書や好色あるいはエロ文学、春画、エロ写真と説明されるのです。
国語の辞書では、性行為の描写を売り物にした読み物や絵画や写真や映画などと出てきます。
じゃあ、猥褻ってどういうことかです。
辞書では、こうでしょう。
いやらしいこと。
みだらなこと。
また、そのさま。
法律ではこうですね。
いたずらに性欲を興奮・刺激させ、普通人の正常な羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反すること。
また、そのようなさま。
問題は、どういうのが猥褻なのかですよ。
猥褻の概念自体があいまい。
ええ。
そう言えば、基準も短期間にずいぶん変わったような…。
かつて、陰毛が写ったヌードはだめだった頃があったでしょ。
それ以前は、ヌードを表現すること自体がスキャンダル扱いになったことさえありましたね。
ところが、ヌードの表現も芸術として認められるようになった。
さらに、陰毛が表現されても、倫理や道徳、公序良俗を振りかざして攻撃されなくなったのです。
今や陰毛で性器を隠蔽すれば、見えちゃうはずのポーズも事実上可能なところまで来たようです。
それって、アジアの中では、かなり表現の自由が許されてる方でしょ。
国によっては、乳首にぼかしが入ってますけど。
その点、欧米はもっと先行ってますよ。
文学でも、比ゆやほのめかしを駆使して大人の想像力を刺激していれば、大半の作品は一般書店で販売が出来るです。
子どもにあっさりわかる表現でさえなければ、良い訳ですから。
子どもにわかったところで、性とは麗しきこと、あるいは、奥深いことと思ってもらえば差し支えない。
性に対して、マイナスイメージさえ持たれなければ良い。
そういうことかも。
現在では多くの国で、性教育で性器の差を性差の一つとして教えたり、受精がどうして起きるかを教えているのです。
説明には、図解や場合によっては人形さえ利用されているのです。
江戸時代なら、春画で密やかに伝えられていたことではありませんか。
春画の生々しさを取り除いたものが、性教育でしょう。
ワクチンみたいな言い方ですね。
そうそう、性教育はある意味ワクチンに似ていませんか。
ワクチンは、感染しても症状を軽くすることが目的。
性教育は、異性間の関係や同性間の関係での失敗を軽い程度に抑えることが目的。
そう思えば、確かに似ているといえるかも。
ある程度文化や文明のあった国や地域では、似たような事情だった…。
春画に似たものだって、それぞれの国になかったわけじゃないでしょ。
そうですね。
性教育とは、倫理や道徳を、性もタブーにしないで論じることと思えば良いかも。
こうなると、ポルノって本当にあいまいねえ。
性行為の描写を売り物にした、読み物や絵画や写真や映画ってことだから。
性教育教材の中には、限りなく近い物が含まれませんか。
だから、性教育が始まるとき、ものすごい議論になりました。
性道徳の乱れを正すために、性教育は実施すべきとなりましたけど。
性描写の是非よりも、性に関する倫理のあり方こそ問うべきということねえ。
ええ。
臭いものに蓋では、禁酒法時代のアメリカと同様な事態になるだけと、懸念したいです。
それに辞書には「性行為とは、性欲を満たすための行為で、普通、性交をいう」とありますよ。
そして性交は、男女が性的交わりをすること、とあるから同意語の繰り返しです。
他にも、交接や交合や房事やセックスとあるけど、ようは言い換えてるだけです。
でも、世の中って、男と女、女と男、しかいないです。
つまり、全ての行為は性的交わりを中心に回ってる。
ポルノ問題は、倫理や道徳とどう向き合うかを避けたら永遠に解決しないのかも。
性教育ってそもそも、性も含めた表現の健全化も目指したのでは。
形式的な児童ポルノ取締りでは、我が子のビニールプール遊びを写真に残すことさえ自粛に追い込まれるかも。
知的障害者の性教育の必然性が、言われているようです。
知的障害者は、性の被害者になることが多い。
しかも被害届を出さないことが多いので、犯罪として成り立ちにくい。
また、その被害を受けたことによって次は加害者になる可能性もあるといいます。
性教育は、弱者を守るという目的も持っているのですね。
知的障害者の性教育には、理解力の関係で具体的に教える必要があるだけに、教材には強烈な批判をする声もありました。
それは、実態を知らない人の言い分と言えるでしょうね。
禁止するだけでは解決にならない。
教育の問題ですかね~・・・
家庭と地域と学校とが連携して、倫理と道徳のあり方を真剣に考える必要はあるでしょう。
それとともに、行政がすべきことも多いかも。
文化やスポーツ、リクリエーションなどで、ストレス発散がしやすい環境をきちんと整備することね。
それ以外にも、公園など手軽に気分転換や暇つぶしができる場を充実させることとか…。
性は最も手っ取り早い快感と快楽の手段や対象になりやすいだけに、口実を潰していく相当きめ細かい対策が要るのではないでしょうか。
もちろん、健全な出会いと交流が出来る状況を整えるのが、目下の課題でしょうね。
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