禰子だって闘う?
日本全国には、約八万の神社があるといわれているのです。
「宮司」は役職をあらわし、一神社に一人だけです。
神社の多くが職員は一般に「神主さん」と呼ばれることの多い宮司一人のみ、という神社だそうです。
神社もある程度の規模になると、職員も何人かいることになりますよね。
なかでも、神に直接仕える役職が神職で、何人かの神職が奉仕する神社では、神社の代表者を宮司(ぐうじ)、その補佐にあたるのが禰宜(ねぎ)、その下が権禰宜(ごんねぎ)と言うのです。
また、大きな神社では宮司と禰宜の間に権宮司(ごんぐうじ)、権禰宜の下に出仕(しゅつし) が置かれるのです。
「主典(しゅてん)」や「出仕(しゅっし)」は、正式に神職として任命されるまでの期間、奉仕する人達だそうです。
これらの役職は神職と呼ばれるのです。
ただし、伊勢神宮の場合は特殊な存在であるため、職階は祭主・大宮司・少宮司・禰宜・権禰宜・宮掌となっているそうです。
現在は「神官」という言い方は、あまり用いられていないようですね。
このほかの職員として、巫女や、掃除や営繕などを行う人々が働いているのです。
氏子のまとめ役である氏子総代は、職員ではないけど。
神社の運営に、無くてはならない存在ですよ。
禰宜の子孫を、禰子(ねこ)と言います。
いろいろな職階がありえるのですが、「主典」や「出仕」がいる大きな神社を除けば禰宜から始まるわけです。
神職の子孫即ち禰子と、見て良いのではないでしょうかねえ。
古代に遡れば遡るほど、禰子から神職が出ているはずね。
各地にある猫の名がつく山は彼らの修行に係わっていた場所ではないかと、私は見るのです。
つまり猫=禰子というわけです。
十二支に猫がいないのも、黄道十二宮に猫がいないのも、古代エジプト王国では 太陽神の化身とされたことと関係あるのかもしれないですね。
太陽は夜になると 毎日地底の国を旅するのです。
しかし地底の国には闇の大蛇アペピ・アポフィスが棲み、毎晩のように太陽を呑み込もうと狙ってるのです。
太陽が呑み込まれたら、地上は永遠の暗闇世界となってしまうのです。
そこで毎晩、太陽神ラーは猫の姿となりアペプと戦い、大蛇を刀でバラバラにしました。
また、古代エジプトでは猫の事を鳴き声にちなんで“マウ”と呼ぶのです。
マウとは「見る」と言う意味で、“何でも見通すラー神の片目”であるラーの娘、猫の頭をしたバステトがいるのです。
猫の目は、夜道を歩く太陽神の目とみる説もありますね。
ともかく猫のおかげで毎日、太陽が地上に蘇り朝が訪れるのです。
猫は、毎晩地底で大蛇と闘っているから、昼は眠いのね。
おひさまが出たのに安心して、 日向ぼっこして眠るのね。
そこで人々は偉大なる太陽神ラーをあがめ奉り、そしてラーの化身の猫も大事にしたのです。
エジプトの遺跡からは 猫の像や猫をかたどった装飾品などが数多く発見され、もちろん猫のミイラもあるのです。
そうかあ。
我が家の猫も、時々夜中に一人(一匹)で大暴れしてます。
あれは闘っているのですね!!
ありがとう。
おかげで今日も、太陽が拝めるよ。
ところで、この蛇と戦う猫の話は、高畠町の猫の宮の縁起のもとでしょうか。
エジプトの蛇と戦う話に、犬は出ないですけどねえ。
ただ、犬は冥界つまり地底の管理者と見れば、犬の宮の縁起との関係も見えてきそうです。
犬の戦った相手の狸は、悪としての蛇と同列ということなのでしょうかねえ。
そして、この悪の化身としての蛇と戦う猫は、当然禰子なはず…。
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