英語VS日本語
英語を習う日本人が、もっとも苦労するのは発音の違い、そう思いますか。
確かに、そう。
「L」と「R」の使い分け、「TH」の発声に、悪戦苦闘している姿はよく見かけますね。
でも実は、もっと苦労するのは、シラブルの違いなのです。
シラブルとは音節と訳され、一まとまりの音として感じ取られ、発音される単位のことです。
クリスマス、この言葉を日本人は一音一拍で受け取り、「ク・リ・ス・マ・ス」と五拍に数えるです。
クリスマス、この言葉を欧米人は複数の音でひとつのシラブルと受け取り、「クリス・マス」と二拍に数えるです。
シラブルって、意識しないと難しいですよね。
っていうか、「シラブル」という言葉自体知りませんでした。
このシラブルの感じ方の違いで、日本語になじんだものは英語に苦労するし、英語になじんだものは日本語に苦労してますよね。
ところで、この英語のシラブルを見て、あれって思わないでしょうか。
英語の発音練習を始めて、たいていの人は日本語より平唇と感じて、口を横に横にと強く開こうとするようです。
けれど、平唇のままだと、一音一拍の日本語的シラブルのほうがいいやすいのです。
英語は平唇音のかたまりの言語、この勘違いを直さない限り、英語的シラブルは身につかないのです。
イギリス人、そう一口に言っても、成り立ちは簡単ではないのです。
紀元前9世紀ころから紀元前5世紀ころにかけて、インド・ヨーロッパ語族ケルト語派の民族であるケルト人が、中央アジアの草原から戦車、馬車など、馬と車輪付きの乗り物を持ってヨーロッパに渡来しブリテン島にもわたってきます。
これによってブリテン島各地にケルト系の部族国家が成立し、グレートブリテン島における鉄器時代が始まったのです。
紀元前55年、グレートブリテン島にローマのユリウス・カエサルが侵入し、西暦43年ローマ皇帝クラウディウスがブリテン島の大部分を征服しました。
ローマ帝国時代のブリタニアは、ローマ人が支配層としてケルト系住民の上に君臨したのです。
ただし、ローマの支配はブリテン島北部のスコットランドとアイルランド島には浸透せず、ケルト系住民の部族社会が続いたのです。
5世紀になって西ローマ帝国がゲルマン系諸集団の侵入で混乱すると、ローマ人はブリタニアを放棄し、ローマの軍団が去ったブリタニアはゲルマン人の侵入にさらされることになります。
ゲルマン人は、現在のドイツ北部・デンマーク・スカンジナビア南部地帯に居住していたインド・ヨーロッパ系を祖先としインド・ヨーロッパ語族 - ゲルマン語派に属する言語を話す集団のことです。
ブリタニアに侵入したゲルマン人のアングロ・サクソン諸部族が、グレート・ブリテン島南部を征服しイングランドの歴史につながっていくです。
一方、ウェールズにはゲルマンは浸透せず、ローマから取り残されたケルト系の住民が中世的世界に入ったのです。
スコットランドとアイルランドもゲルマンに征服されることなく、ケルト系部族国家が継続しました。
それぞれの地域は、この頃から次第に独自の歴史性をもって分離していく事になります。
歴史を見ると、英語の基礎になる言葉は、温暖な気候に多い丸唇的なものであった可能性があります。
その後、ブリテン島の地理から来る気候や、ゲルマン人の言葉の影響などを受けて、平唇化していったと見られるのです。
また、ブリテン島各地の歴史によって地域差ができたりしながら、現在の英語になっていきます。
興味深いけど、今回の話からそれるので省かせてもらいます。
つまり、英語は本来、丸唇的発声法の言葉であったのが、平唇音化したといっても良いのかも。
その解釈、興味深いですよね。
今まで、円唇・平唇を意識してなかったので。
「英語は、丸唇を基本に発音練習をする」 ってことですね。
今度意識してみます。
やっぱ、シラブルとアクセント、発音、みんな苦しんでるのですねえ。
そうそう、英語はシラブルとアクセントで決まり。
これが苦手なのよね、日本人は・・・・・。
スコッツの発音、苦手なんだわ、すごく。
この発想の転換が、多くの英語学習者を悩ませてきたシラブルの違いからくる発音のトラブルを、解決する手がかりになるのではないでしょうか。
シラブルでトラブルって、ほんと、そう。
学生時代は,あんなに英語を頑張っていたのに…。
ちっとも、うまくなりませんでした。
話は脱線しますけど。
ものすごく丸唇的発音の沖縄の言葉も、英語ほどではないけれど、いくつかの音をひとつのまとまりとして発音したほうが、それらしく聞こえるように思えます。
発音をはっきりさせる必要から発音が平唇化してるために、沖縄の言葉が一音一拍の日本語の特徴を強く持ちながらも、英語と似たことになってみえるのは面白いことです。
なるほど!
私が、英語がとっても苦手な理由がわかりました!
英語の先生がそんな話をしてくれたら、意識して発音しましたよ。
英語が得意になったかも、知れなかったなあ。
すくなくても、シラブルの違いから発音についていけず、などと言う困難は減る、可能性はあると見ます。
スピードについていけると、発音も自然と改善される、かも。
こちらも脱線しますが、シラブルって悩みますよね。
外国語曲歌うときとか。
子音が三つ以上連続するとき、どこできるか、とか。
辞書に載っていない言語だと、なおさら…。
このシラブル、どうやって調ぶるべきか、って。
モロヘイヤは、エジプト、中東、アフリカが原産だそうです。
ところが、アラブのひとは判別できる母音がすくないので、子音さえあっていればいいとばかりに発音が大雑把なのだそうで。
日本人はどの発音が本当か戸惑う状態でも、当人たちは同じ発音と言い張るそうですから。
英語は、一音のスピードが早いのなんのって。
ついていけませんです!
英語を話す人々にとって、あたかも一つのシラブルが一つの音のように、発音されちゃうから。
シラブルが、日本語を話すものにとっては分解可能に思えても、英語を話すものにとっては分解不能に思えちゃうのは、そのためかも。
だから実質は、一シラブル=一音=一拍とみないと、速さについていけないってことかも。
猫、語学、武道など、物事は国を超えて全て繋ってますね!
世界のどの部分を調べても…。
最後は神様や主までたどり着くから、不思議です。
まぁ、そもそも天地創造すらそうなので当たり前ですね。
英語は苦手だけど、ちょっと興味が持てました。
英会話に行ってみようかな?
角度を変えてみると、意外なこと見えてきますね。
私も語学の苦労なしだったら、こんなこと逆に気づかなかったかも。
平唇を意識してきて、オオゴケしてる日本の英語、発想の転換がいる。
おお!コレを参考に良い発音できるようになりたいです。
てゆうか、英語聞き取りもニガテ…。
お気に入りの英語の曲のCD、下手でも、発音変でも、途中の歌詞を飛ばしても、とにかく、追っかけて歌ってみたらどうですか。
ついていけるころには、発音よくなってるかも。
英語の歌は空耳で歌うね!
なまじっか、歌詞カードみるより、聞こえたとおりのほうが、通じる発音には、かえってなるかも。
あとは、なれです。
歌についていければ、なれるのも早いのではないでしょうか。
それに、空耳、おもしろい歌詞になるから。
あまり平唇過ぎると、Lの舌はともかく、Rの舌は事実上できないですよね。
ある程度、丸唇のほうが、Rの舌が簡単にできて、発音しやすいと思いますよ。
その点から言っても、唇の形って、発音する上で、案外馬鹿にできない。
Rの発音が超苦手の私…。
先日も、先生から猛特訓されたばかりでした…。
ああ、もっと早くこの話聴いていたら、丸唇を実践して先生に誉められる発音が出来たかもしれないのに。
なるほどねぇ。
勉強になりますよ。
これでLとRの発音もバッチリだ!!と言いたいなぁ。。
ドイツ語はとてもリズムに乗りやすいなと、歌を歌っていて感じたことがあります。
ドイツ語の先生が、とてもリズミカルにお話する先生だったということもあるのですが。
けれど、英語の歌はなかなかリズムに乗れずとても難しいと感じます。
シラブルって、日本語にはあまりないですからねえ。
ドイツ語の歌でならリズムに乗りやすいのに、英語の歌になるとリズムに乗りにくいのは、ドイツ語もあまりシラブルが強くないからかも。
日本語は丸唇の傾向が強く、ドイツ語は平唇の傾向が強い、それぞれ、発音に反対の要素が少ないのでシラブルが目立たない可能性はあるかも。
シラブルは意識しなくっても、唇の形さえ決まれば、素直に出てくると思いますよ。
実際イギリス人やアメリカ人は、シラブルを無意識に出してますよね。
面白い記事を見つけました。
英会話独学術:フォニックス〜英語は発音より読み方を正しく!: 2. 日本語の発音 vs. 英語の発音のアーカイブ
http://blog.eigotown.com/Akitsugu_Nogita/2_vs_/
私の記事を疑う方、試してみてください。
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