矢指浦ってどこ?
九十九里浜は、古名は玉浦または玉の浦と言います。
日本の白砂青松100選と日本の渚百選に、選定されています。
千葉県房総半島東岸にある刑部岬と太東崎の間の、旭市飯岡から一宮町東浪見までの、太平洋に面している約60キロの海岸です。
源頼朝の命で6町(1町は約109メートル)を1里として、1里ごとに矢を立てたところ99本に達したという伝承から「九十九里浜」と言われるようになったとの説が有名です。
その故事に因んで、矢指浦の別称があります。
この言い伝えを、蓮沼村由来分地録は次のように記しています。
「九十九本矢を指し遊ばれ候に付き、九十九里箭挿の浦、黒土の浜とそれより唱え申し候、当村西郷箭挿明神は四十九本目に相当り故、矢を十本相祭小宮を建て、箭挿(やさし)八幡宮と称し奉り候」
他の説は、次のように伝えるのです。
源頼朝公は、丁度、中央にあったこの祠を里人に聞いたところ、日本武尊を祭った社と云われ、大いに喜び、先祖の源義家にならって祭りを行うため残った矢を束ね、幣帛(供物)として矢を神社に奉納し、祭を執行した。
源頼朝が矢を奉納した神社として語られる箭挿八幡宮とは、九十九里浜の中央とされる山武市蓮沼地区の箭挿神社のことです。
掲げられている社額には、「箭挿社」と記されています。
古式蒼然たる額の背記には、元治元年(1864年)3月、北総佐倉の續豊徳の撰文により宮崎重賢が書き、広田彬が彫刻したとあります。
嘉永2年(1849年)に納められた木彫り約八寸の源頼朝公像に、津田氏から奉納されたものです。
箭挿八幡宮は、八幡から想像できるように、秦氏ゆかりの神社でしょ。
関東一体は、秦氏の一大拠点だったとともに、源氏が拠点を置いた地でもあります。
また、肥田氏の昔からいた土地でもあります。
肥田氏を歴史をさかのぼってみると、古代からかなりなものでありました。
肥田宿禰なる人物が登場、清和源氏土岐氏の流れや、藤原氏などが祖先候補としてあがるのです。
藤原氏は、秦氏と、政治の藤原、経済の秦、と言って良いほどの関係を持ち、二人三脚を組んでいたといっても言い過ぎではないほどです。
ところが、この藤原氏に関東が発祥と言う情報があります。
伊豆の下田に、下田開国博物館があります。
前身を豆州下田郷土資料館といい、資料館の開館には郷土史研究家の肥田喜左衛門が深くかかわっていました。
肥田喜左衛門は先祖の名にちなんだ筆名、本名を実と言います。
肥田実の著述を集めた一冊には、巻末の方に自己紹介を兼ねた回船問屋であった肥田家の歴史を納めているが、その最後の方に興味深い記述があります。
一族の中でも特に彼と近しい人々を紹介した中に、地元の八幡神社の神職として小林という名前を挙げています。
小林姓は、藤原の出として藤原氏ゆかりの談山神社のサイトに記されています。
その小林姓の人物を肥田実は、彼の親戚としか受け取りようのない名前として記しています。
この秦氏ゆかりの神社で神職を務める小林姓の人物、気になりますね。
もし肥田氏の親戚であり、もとが藤原の出としたらどうでしょう。
秦氏はもとは「はだ氏」なので、「ひだ氏」に転化した可能性は高くなりますね。
八幡の語源に「ユダヤ」=「ィエフダー」説があるように、秦氏にも「ユダヤ」=「ィエフダー」語源説があります。
秦氏がもともと「はた氏」ではなく「はだ氏」ならば、肥田氏だって「ユダヤ」=「ィエフダー」語源説があっても良いでしょうね。
ていうか、「はだ」よりも「ひだ」のほうが転化しやすいとさえ、私には感じられるのです。
肥田氏が清和源氏土岐氏の流としたら、清和源氏土岐氏は、秦氏と肥田氏に挟まれますね。
のちに源九郎判官義経を名乗る牛若丸は、鞍馬寺の山奥で天狗から、兵法を習い「虎の巻」を授かったという話を御存知な方も多いはずです。
牛若丸は、様々な叡智と技術、それに格闘術を、天狗から伝授されたと伝えられています。
このとき牛若丸に兵法を授けたのは鬼一(きいち)法師で、その兵法を記した巻物の名は、「虎の巻」と呼ばれるのです。
天狗の正体は、山伏とされます。
そして天狗には、古代イスラエル人が正体という説もあります。
山伏は、額の上部に「兜巾(ときん)」と呼ばれる黒い小さな箱を紐で結んでつけ、ほら貝を吹き鳴らすです。
ユダヤ人は、祈るときに「フィラクテリ-」と呼ばれる黒い小さな箱を、額の上部に紐で結びつけ、「ショーファール」と呼ばれる笛を吹きます。
宗教的な意味を持つ「兜巾」や「フィラクテリ-」のような黒い箱を額につけた上に笛を吹くとこまでそっくりな民族は、全世界を見回しても日本人とユダヤ人しかないです。
牛若丸がもらった「虎の巻」は、ユダヤ教会で使用される「トーラーの巻」なのでしょうか。
もし、「虎の巻」が「トーラーの巻」としたら。
牛若丸は、古代イスラエルの宗教を信仰していた人物であったといってるに等しいのです。
そして、牛若丸は源氏ですよね。
源氏は、古代イスラエルの宗教を信仰していた一族であったといってるに等しいのです。
箭挿八幡宮に源頼朝公が矢を奉納したとは、古代イスラエルの宗教を信仰していた一族がイスラエルの神の社に矢を奉納したということでしょうか。
日本武尊を祭った社が、秦氏ゆかりの神社でしょ。
そこに先祖の源義家や、源頼朝が矢を奉納したのはなぜでしょう。
それがイスラエルの神の社であるなら、奉納された矢はヤハウエを意味する“ヤー”なのでしょうか。
要は、箭挿(やさし)八幡宮の矢って何なのって、気になっただけですけれど。
ふと思ったですけど。
長い白浜だけど百里はない、百に今一歩届かない、百引く一は九十九なんてしゃれでしょうか。
それとも、百里ほどではないけど長い白浜、九十九歳を白寿と呼ぶのに引っ掛けて九十九里。
どうでしょうね。
白浜を翼に見立てて、白鳥となって旅立った日本武尊を祀る祠を作ったのでしょうか。
東が日の出で西が日没だけど、陰陽五行では、青が東で白が西、つまり白鳥となった日本武尊は、祖先神である太陽に向かって飛び立ったと見ても良いでしょうかね。
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