人工知能はどこまで行くか。
4月3日付け米科学誌サイエンスに、“自分で仮説立て実験する「ロボット科学者」誕生”と発表されたと言う記事を、2009年4月2日ロンドン発ロイター電が伝えていました。
発表したのは、英国の研究チーム。
ウェールズ大学アベリストウィス校の、ロス・キング教授らの研究チームです。
自分で推論し、仮説を立て、科学的な発見をすることに成功したと伝えられたのは、「アダム」と名づけられたロボットです。
ロス・キング教授らの研究チームによると、人工知能を備えたロボット「アダム」は、パン酵母の遺伝子について、自ら仮説を立て、それに基づく実験を実施。
実験の結果も正しかったと言います。
こうした「ロボット科学者」は、複雑な生態系の分析や新薬の研究のほか、地球規模での気候モデリング、宇宙の解明にも利用できる可能性があるそうです。
ただ、アダムはハード、ソフト両面に不安定な部分もあるため、現時点では試作品扱い。
チームは「イブ」と名付ける次世代のロボットで、マラリアなどの治療薬の開発を目指したいとしているのです。
なぜ、これが可能なのでしょう。
膨大なデータを精査して、法則性を見出すのは気の遠くなるような地道な作業。
仮定を立てては、データと突き合せる作業の繰り返すような、いわゆるルーチンワークは、もっともコンピューターが得意とするところですよね。
ただ、人工知能科学者にアインシュタインの代わりは無理でしょ。
とは言っても、地道なデータ精査を自らかって出てくれる膨大な数の有能な助手を頼むのは大変です。
人工知能科学者は、データ精査から人間を解放してくれる可能性がありますね。
データ精査は、地道だし、いくら好きな事と言ったって疲れるし…。
興味がなかったら、続けられない作業ではありますよね。
こんなデータが、出た!なんてね。
まあ、そうでしょうね。
人工知能科学者の登場は、人間ならではの創造性、独創性を発揮する研究に専念できる環境を多くの科学者に保障してくれるかも知れませんけど。
ますます、どんな分野に注目するかの着眼点の良さが科学者に問われるようになるでしょうねえ。
ただ、自然科学でも実験やシュミレーションの可能な分野や、社会科学でも経済学や経営学のような数値化が可能な分野が、得意なような気がするのです。
民俗学や歴史学は、やっぱり自分でデータとにらめっこ、なのでしょうか。
政治学、なんかもでしょ。
話は違いますが…。
言葉と言葉の関連性を見つけてネットにして、気づかなかった中心になるキーワードを探せるソフトも開発されているらしいですね。
ただ、言葉は数が膨大だし、さまざまな意味で使われるので全てをデータベース化した大辞典的なCDROMでもないと、一般書籍を対象にしたキーワード抽出は困難でしょうね。
それと、キーワードを見つける事と、根底に流れる発想や思想を見つける事は、気づきの水準が違うので、やっぱり人が最後には関わらないと無理があるのでは。
アダム、イブ、いかにもヨーロッパで付けそうな名前ですねえ。
機械も、神とどこか、通じるのかなぁ・・・?
作った人は、少しでも人に近づけたいと、アダムとかイブなんてつけたのかも。
確かに、アダムとイヴという名前、気になりますね
でも、単純かつ膨大な量のデータ分析を代わりにやってくれるというのは、研究者にとってはありがたいですよね
そうですね。
ここまでくると、ヒューマノイドに搭載して研究室や実験室に来られると、ほんと人と一緒に仕事してる気分になるかも。
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