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マルクスとエンゲルスは、サタニストか。 マルクスと聖書? その2

マルクスとエンゲルスには、サタニストのレッテル貼りがしばしばされてしまうのですよね。

 オカルト好きのやることは、さっぱりわかりません。

 なんで、神だのサタンだのが、登場するわけよ。

突っ込みにくいでしょうね。

 そう、確かに突っ込みにくいです・・・。

サタニストのレッテル貼りがされてしまう理由は、簡単ですよ。

マルクスとエンゲルスには、神とキリスト教に対する罵りの言葉が多いからですよ。

 それが原因ですか。

 神とキリスト教に対して、罵ればサタンであると。

神とキリスト教に対立すれば、反キリストでありサタンであると言うのが、彼らの言い分ですよ。

 なるほど…。

しかも、ソ連や東欧の失敗がありますからねえ。

 それ、大きいですね。

けれど、最近になってマルクスの再発見や再評価の動きが見られるのです。

 マルクスの呪いが解けた訳ではないから、ですか。

一方の極に富、他方の極に貧困、この流れは今、世界を飲み込んで激流になろうとしているのです。

 それに対抗して、左翼政権も出てきてるね。
 マルクスやエンゲルスを、必ずしも掲げるわけではないけど。

さらに資本主義は、近代経済学の手法だけでは制御不能とも見える方向に進んでいるように見えるのです。
社会主義的な手法を取り入れることなしには、手の施しようがなくなってきているのです。

 もし、マルクスとエンゲルスの思想がサタンの誑かしに過ぎないなら、どうしてこうなるの。

サタニストのレッテル貼りをしてる人には、説明できないでしょうね。

 サタンの誑かしに過ぎないなら、どうして近代経済学者はマルクスの呪いが解けないの。

 マルクスとエンゲルスに、サタニストのレッテル貼りをする事がそもそも馬鹿げている。

当然でしょうね。

悪魔(Akuma)とサタンは違うのです。

道を踏み外して地獄に落ちる者が、サタン。
道を踏み外した者を地獄に落とすのが、悪魔(Akuma)。

 マルクスとエンゲルスの思想には、本性を暴き、地獄に落とす悪魔(Akuma)の顔がある。

悪魔(Akuma)は裁きの神、神仏は救いの神、どちらも神の仲間なのですよ。
サタニズム呼ばわりは、マルクスとエンゲルスを読み違えています。

 なるほど。
 マルクスとエンゲルスは、資本主義が裁かれて社会主義が来ると言ってるねえ。

 時代に逆らう資本主義は、世界を動かす法則によって退けられる。

逆らってはいけない世界を動かす法則は、マルクスとエンゲルスにとっては、神様みたいな存在ですよね。

 だから、マルクスとエンゲルスの思想は、聖書の焼き直しなんて言われるのね。

 ソ連と東欧は、神である世界を動かす法則を読み違えて挫折した…。

日本共産党なんか、ソ連や東欧は逸脱したとまでボロクソに言っていたのですよ。
崩壊に際して、巨悪が去ったとまで喜んでいたのです。

 もちろん失敗からでも、学べる事はあるでしょ。

当然です。

 中国は、どうなりますかねえ。

したたかにやってるように見えるけど、いつか軌道修正の時は来るでしょうねえ。

 民主主義とか、課題が多いからね。

 ところで、最近の蟹工船ブームを喜んでいる日本共産党…。
 どうなのかなあ

政権には、連立でしか就かないと言ってます。

 単独政権、始めから投げてるし…。

本命の相手は、経済民主主義の党であると。

 まるで、吉祥天と黒暗天ね。

黒暗天は、裁きの悪魔(Akuma)ですからね。

仮に民主党は政権交代しても、迷走して墓穴掘る可能性は高いですね。
なんせ、一度破綻している自由民主党と日本社会党と新党さきがけの連立の枠組みを凍結したような党です。

 言ってみれば、政権交代を謳い文句にした選挙互助会政党。
 今後出る政党も、しばらくは五十歩百歩かもね。

長い目で見れば、共産党がクローズアップされる展開がやってきたロシア革命と似た展開はありえますね。

 でも、経済民主主義の党が登場する点が違う。

 なるほど、黒暗天を受け入れたら仕事を引き受ける吉祥天みたいね。

 陽に当たる救いの吉祥天と、陰に当たる裁きの黒暗天…。

 ここでも陰陽ですか!

だって、陰陽五行思想も、唯物弁証法のルーツなのですよ。

 悪魔(Akuma)とサタンの違いとか、ねえ。
 なかなか、わからないですからね。
 なるほど、そういうことか!と合点がいきました。

合点いったのは、悪魔(Akuma)とサタンについて、でしょうか。

 そうですが。

そこだけですか…。

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コメント

最近「この人はサタニストです」と認定したがり、わざわざブログに書き弾圧する人が増えている…と思っていたので
こちらの記事を拝見して、とても納得しました。
日本人の感覚でとらえる「サタン=悪魔」と
キリスト教圏でとらえるそれではまた違うのに、「「他人をサタニスト!」と弾圧したい人」も同じ穴の狢ですね…。
勉強になりました。ありがとうございました。

投稿: ララ☆ | 2011年9月16日 (金) 08時01分

人を裁くな。自分が裁かれないためである。

マタイ福音書の指摘ですね。

サタンは「妨げるもの」という意味で、聖書では「神の道を妨げるもの」を指します。

つまり、人に対して「神の道を妨げるもの」と認定する権能を行使できるのは神や神に認められた者だけと言えます。

人をサタンやサタニストと断じるなら、自らを神や神に認められた者と勝手に名乗ることになるでしょう。

つまり、相手をサタンやサタニストとレッテルを貼った段階で、自分も神の権能を勝手に行使し妨害したことになり、サタンの一味に転落することになるでしょうね。

投稿: cova | 2011年9月16日 (金) 13時07分

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