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胃石のある恐竜はどこに分類すべきか。 どこへ向かうか、恐竜研究。その2

時事通信社の2006月21日配信記事に、こんなのありました。

堅い実食べる小型恐竜の化石

 中国内モンゴル自治区のゴビ砂漠から、約1億1000万年前(白亜紀半ば)の小型草食恐竜の化石が見つかり、新種に分類したと、米シカゴ大と中国科学院の研究チームが21日までに英王立協会紀要の電子版に発表した。
頭骨が現代のオウム・インコ類に似ているプシッタコサウルス属の1種で、堅い木の実や種を食べていた特徴がはっきりしているという。

 「ゴビエンシス」と名付けられたこの新種は、体の長さが90センチ程度だが、大量の胃石が見つかった。
胃石は、胃の中で食物をすりつぶして消化するためにのみ込んだ石。
体格の割に数が多いのは、堅い木の実などを消化するためだったと考えられる。
あごの骨格や、推定される筋肉の付き方も、堅い食物に適応していたという。 

「プシッタコサウルス・ゴビエンシス」(Psittacosaurus gobiensis)と名付けられたこの恐竜は、あきらかに、鳥の特徴を示す化石といえますよね。

 「ゴビ砂漠のオウム恐竜」という意味の、学名でしょ。
 大量の胃石、ですものねえ。
 もはや、恐竜が爬虫類であったという解釈を捨てる時でしょうかね。

足跡を始めてみた人は、巨大な鳥という印象だったといいます。

 最初の素直な感想は、意外とあってることは多いでしょ。

もっとも、哺乳類にも卵で生むカモノハシがいて、鳥類にピジョンミルクで知られる鳩だけじゃなくフラミンゴミルクを雛に与えるフラミンゴもいます。

 オウム、インコ類のパロットミルクも、お忘れなく。
 哺乳して飛ぶ、コウモリだっていますよ。

 コウモリ、鳩、フラミンゴ、オウム、インコなどを飛んで授乳する種として分類しなおすってだめかしら。

カモノハシは、どうします。

 あ、そうでしたね。
 カモノハシ、鳩、フラミンゴ、オウム、インコなどを卵で生んで授乳する種として分類しないと。

 爬虫類と哺乳類の境で分類が揺れている種も存在するのでしょ。

哺乳類型爬虫類に分類される、種の事でしょ。

 ええ、最前線の研究ではかなり揺れてるって聞いた覚えですよ。

そういうことは、あるでしょうねえ。

恐竜の骨には、鳥類や哺乳類の骨の微細構造と似たところがあるとも指摘されます。

 巨大恐竜には、地球の重力からみて本当に立てたか疑問とされる体重の種もあるでしょ。
 爬虫類の足の付き方じゃなおさら、立てないでしょう。

鳥と恐竜の境もますます曖昧になる以上、恐竜は色鮮やかな毛で覆われた姿を常識とすべきところまできていると言えますね。

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