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河童。その1

河童の腕って、右を引っ張ると左が短くなると聞いたことないですか。

腕については、一週間立つととか、午の刻(正午)までとか、ある決まった時間のうちでないと、再び取れた腕がつかなくなるという言い伝えはあるようですね。
夜明けまでに返し損なった腕を祀っている祠があったです。
そう言えば「腕を返せーー」ってカッパに追いかけられる話しを、聞いた覚えがある人もあるのではないですか?

 じゃぁ、河童って実在するのですか?

皆さんは、日本最古の「河童の記録」をご存知ですか?

なんと、天皇家の記録とされる「大成経」にあると言う情報を得ました。

こうあるそうです。

推古天皇、二十七年、

夏四月、己亥の朔、壬寅、上に告ぐ。

淡海国司は、使いを以って 之れを言わしむ。

浦生河に物有り。

昼も夜も、頻りに浮き沈む。

其の形は、人の如し。

憂声に甚だに鳴く。

秋、七月、摂津国の浪華浦に、漁夫有り。

況罟を堀江に沈むるに、物有て罟に入る。

其の形児の如くして、魚に非ず。人に非ず。名づける所を知らず。

罟(“く”あるいは“こ”)とは、漁に使う網のことです。

この目撃談、今だったら、確かに河童と言われちゃうかも。
確かに、河童はそれほど大きくないですね。
日本で伝わる河童の大きさは、そのほとんどが子どもくらいの大きさです。

 長野県に旅行に行ったときです。
 街の中を流れる橋のたもとや川の中に、河童の像があったのを思い出しました。

それは、楽しいですね。

 うちの地元にも、河童の像がたくさんある河があります。
 河童の像と握手すると、橋から水が噴き出したり、色んな趣向が凝らしてありました。

凝ってますねえ。

 その子は、かわいい子供の河童の像ですよ!
 でも、最近はセンサーが鈍ってきたのか、なかなか水が出てくれないことが… 。

それは、ちょっと残念…。

 なかなか水が出ない、それもまたご愛嬌ですなぁ・・・。

河童は、昔の記録になるほど、カエルに近い生物に表現されるようですね。
四国の霊峰剣山の南から流れる那賀川に、遠い昔から“ガロ”と言われる妖怪がすんでいると言われてきました。
最近はいわゆる河童のような姿を連想される事が多いけど、年配者は「カエルの親のよう」と言ってるのです。

昔の河童の絵がカエルに似ていたことを思うと、ガロの仲間こそが河童の正体だと思うのですけど。。。
ただガロの仲間は、めったに姿を現さない幻とされた生物なので目撃談に尾ひれがついて妖怪にされてしまったようですね。

妖怪としての河童はカエルだけでなく、猿やカワウソやスッポンとも関係があると見られてるのです。
ガロの仲間達の子どものような大きさと仕種から、猿の方に連想が行ってしまったのもわかる気はします。。。

河童は、西日本では猿のよう、、東日本ではスッポンのよう、とされる傾向があるので、人によっては猿とスッポンの合体とも考えてるようです。

けれどその一方では、木の人形が正体と言う伝承まであるので、わたしゃ「河童の川流れ」と言う言葉とあわせて考えてみたいです。
雛人形のルーツは、流し雛や木の人形の天児(あまがつ)布人形の這子(ほうこ)のような「形代(かたしろ)」から生まれた人形(ひとがた)だと言われるのです。

形代は、身代わり信仰の現われで、人間の身代わりに用いられるものです。
三月の上巳の節句に、この形代で体を撫でて、身のけがれや禍いを身代わりの人形です。
形代に移し代わらせて、川や海に流して幼子の無事な成長を祈ったのです。

 さっきの、河童の像と握手すると水の出る橋がある川ですけどね。
 流し雛も、行われてます。
 
 私も、お願い事を書いて流したことがありますよ。
 日本人は、色んなもの崇拝してきましたからね!
 神様がたくさんです。
 でも、そんな気質は素敵だと思うのですが…。
 最近はなくなっちゃった感が…。

形代は、縄文の土偶、弥生の人面土器、古墳時代の人物埴輪などから、古代からあったとも推測されています。
古代では祓以外にも、多分に呪術的な要素も多かったのではないかと言われています。

現在と異なり古代の人々にとって紙は貴重品だったので、形代には素材としては、草木などが使用されていました。
流してしまうから、素材もそれぞれの時代の人たちから見て簡素なものが選ばれるわけですね。
それで、流し雛や木の人形の天児、布人形の這子の二つが習合したとき、木の人形“あまがつ”の方に水に流す話がいってしまい、それが幻の河童と合体していったのではと思うのですよ。

知らないと困るから、一応紹介します。
一般に、天児は案山子に衣裳を着せた形で、這子は縫いぐるみになっています。
もっとも実際は、天児も這子もごっちゃにされて、案山子の形をした這子や、その逆に縫いぐるみの天児もあったのです。
天児は、平安時代には葬送の形代でもあったです。
室町時代になると子供の災いや穢れを負ってくれる身代わりとして流行したのです。
桃の節句に天児を男雛、這子を女雛に見立てて、お雛様と一緒にお祭りするようになったのは江戸時代です。

でも、河童は、まだまだ奥が深いです。

 中国で、「西遊記」の連環画を買ったのね。
 連環画って、マンガ本のようなものなの。
 孫悟空も猪八戒も日本のそれとそっくりなのに比して、沙悟浄だけ違うの。
 普通の人っぽく、もちろん頭にお皿は乗っていない。

 ちょっとあてずっぽうで思ったんだけど・・・
 中国に河童がいないのは、河の形が違うからじゃないかなあ。

沙悟浄も人っぽいということは、「カエルの親のよう」な那賀川のガロみたいな目撃談が中国にもあった可能性はあります。
ただ、さすが中国、日本より大きかったかも。

 そう、河童は日本にしかいないんですね。
 日本原産。
 おそらく沙悟浄は、河に関係のある妖怪なんでしょう。
 日本で絵本にするときに、猿、豚、人ではバランスが悪いので何か動物っぽいもの、河童になったのかなあ。
 河の妖怪といえば河童、それほど日本では河童はポピュラーなんでしょうね。

河童も古い表現はカエルに似ることを思えば、沙悟浄は河童の原型に近い可能性もありえるとの見方も可能ですけど。

 河童は、胡瓜が好物だそうですね。
 雨乞いの時、川に胡瓜を流したとか。
 
 胡瓜の海苔巻きのことをカッパ巻きって、そこから来たそうですね。

 河童ってやっぱり妖怪なのでしょうか…
 いろんな説がありますが、どれも納得したくなりますけど。

神様と妖怪は結構、境はあいまいです。

 日本人は、なんでも神だから?

日常の経験や理解を超えた不思議な存在や現象が、妖怪だからでしょうね。

一方、人間を超えた存在で、人間に対し禍福や賞罰を与え、信仰・崇拝の対象となるものが神です。

人を超えた存在や現象で、崇拝される対象なら、神と言う訳です。

その意味で言えば、河童も崇拝される場合、立派に神と言えるのです。

 ところで、河童の頭のお皿はなんなんでしょうね?
 西日本、東日本問わず、お皿はあるんでしょうか?

皿のある河童は、ある程度時代を下ってからのようです。

 大昔の河童は、皿がなかったんですか。

 私もよく知らないんですが、江戸時代に鳥山石燕や英一蝶などの絵師によって、妖怪がたくさん描かれてるじゃないですか。
 また、その他に地方でも妖怪の絵がたくさん描かれてるみたいなんですが、その中の河童らしきものには、お皿があったりするので、皿が出てきたのは江戸ぐらいからじゃないんでしょうか?正確じゃないかも…?
 高知には、河童のことを猿猴と言うそうなんですが、そいつは皿はないようですね。

 水木しげるの「河童の三平」の河童には、皿があるんですよね。

 水木しげるが作ったとしたら面白いなって思ったんですがそんなわけ無いですよね。
 なんで、皿が乾くとまずいのかは分からないです…。
 私がわかるのは以上です。

 じゃあ、やっぱり甲羅もなくて、ちっこい妖怪という感じだったのかなあ。

そうですね。
カエルに近くなるようですよ。
背丈は、こどもくらい。

 中国は大河が滔々と流れているから、河童じゃなくて龍が現れるんじゃないの。
 日本の川は急流もあるし、淵もあって変化に富んでるしねえ。
 河童みたいなちっこいのが住めるところは沢山あるなあ・・・なんてね。

ちいさいといっても、少年少女くらいの大きさだからこそ河の童(“わらし”とか“わらべ”あるいは“わっぱ”)と言う意味で「河のわっぱ」つまり河童と呼ばれるわけですね。

日本には河童を龍の手下とする言い伝えも、ありますね。

 なるほど、奥が深いなあ。
 河童は面白いね。 

そうですね。

 子供の借りたお化けの本で、一応いちいち地名が出てくるのですが。
 かわやから手を出して尻を触るイタズラ河童の手を お侍が切り落とすのですが、後で取りに来た河童が自分の持ってきた薬を塗るとちゃんと元通りに着くのです。

 それをお侍が貰って、戦場で死にかけになった時使うと蘇ったそうです。

過去に遡るほど、しばしば神は異形となってしまいます。

つまり古代になればなるほど、神も、精霊も、妖精も、妖怪も、超自然的、超越的、ということでは“一緒くた”だったかも知れないということは、充分想像できますねえ。

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