月のかさぶた?
国立天文台天文データセンター(http://www.adc.nao.ac.jp/)は、以前、国立天文台天文学データ解析計算センターと呼ばれていたようです。
ここからかつて、興味深い論文がでていたと言う情報を得ました。
この研究論文は、月や地球型惑星に多数あるクレーターに関するもので、現在見られる地球型惑星のクレーター形成の過程は、3段階に渡っているそうです。
この論文によると最初は原始惑星生成時、つぎに後期重爆撃期、そしてこれらより新しい時期にできたものだそうです。
解明!月の古いクレーターの起源
副題「小惑星のサイズ分布から探る古いクレーターの歴史」
米国アリゾナ大学月惑星科学科 と国立天文台三鷹の研究チームは、月や地球型惑星の表面にある約40億年前の古いクレーターを作った落下天体群と現在のメインベルト小惑星のサイズ頻度分布が極めて良く一致していることを明らかにしました。
今から約40億年前という時期には地球型惑星上に集中的な天体の落 下が数千万年から数億年にわたり継続していたとされる時期であり、特に「後期重爆撃期」と呼ばれています。後期重爆撃期を発生させた要因、及 びその時期に大量に落下して来た天体が小惑星だったのか彗星だったのか あるいは他の天体だったのか、等については従来から様々な説が乱れ飛び、明確な結論は得られていませんでした。
今回の研究結果は後期重爆撃期の 原因となった天体が彗星ではなく小惑星だったことを強く示すものであると同時に、重爆撃を発生せしめた力学的機構、そして地球型惑星と小惑星 の衝突史に関して幾つもの重要な示唆を与えてくれるものになるはずです。
結果は次のようにまとめられています。
1・後期重爆撃期に形成されたであろう40億年前の古いクレーターを作った 衝突天体は、広いサイズ領域にわたって『現在のメインベルト小惑星』とほぼ 等しいサイズ分布を持っている。
2・火星の北半球平原に多く見られるような,後期重爆撃期よりもずっと若くて様々な年齢を持つクレーターを作った衝突天体のサイズ分布は、メインベルト 小惑星ではなく現在の近地球小惑星のそれと良い一致を示す。
『現在のメインベルト小惑星』というのは、火星と木星の間にある無数の小惑星のことです。
月や火星にみられるクレーターは、小惑星帯にある場所の小惑星が衝突してできたものであると、この研究で「公式に」いっていることになります。
ここでちょっと疑問です。
小惑星の形は、あまりに不規則でどうみてもかけらのようです。
何かが、ぶつかったのでしょうか。
小惑星が衝突しあって、地球などができたという現在の説は知ってます。
でも、木星の巨大な重力のせいでまとまりきれなかったとするなら、一つ一つの小惑星はもっと小さな丸い惑星が作り上げたジグソーパズルのように継ぎ目を持った構造になってるはずです。
それが証明できない限り、現在の説は仮説でしかない。
いったんある程度まで出来上がった惑星が、何らかの理由で割れたようにも見えます。
形の不規則さの理由の説明としては、何か巨大な物体がぶつかったか、強力な潮汐力で砕けたか、と言う可能性もありえます。
木星の惑星などが軌道をそれて、ぶつかって壊れたとか。
なにか大きな天体に軌道を乱されて、潮汐力によって砕けたのか。
もしそうなら、いまもそのようなかく乱要因となる天体が太陽系に入ってきてないか、できてしまうことはないか観測しないと地球だって危ないこともありえるのです。
それって、危ないじゃないですか。
地球にも、大きな隕石の跡ではないかという地形がありますからね。
この論文で考察されている、地球型惑星のクレーターですね。
はい。
でも、月の重力分布の謎もこのクレーターと関係あるとしたら、どうですか。
地球の水は、多すぎるから他の天体から来たという説を立てた人も居ますよ。
その過剰な水は、月から来たといいたいの。
水を多く蓄えた天体は、意外とあるそうです。
隕石はいくつも降り注いだなら、月に衝撃を与えて内部の水を出させるだけの衝撃もあった。
月の裏は凄いクレーターだらけでしょ。
表はそうでもない。
月の海には、普通なら内部にあるはずのレアメタルは豊富ですねえ。
あれって、月のかさぶた。
まあ、かさぶたみたいな物かも。
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