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重力と電磁力?

以前、複素数と重力は関連がありそうとお話しました。

要点だけ、振り返ってみましょう。

 複素数は、作用と反作用の対を表現している。

 虚数は、逆方向や反作用とか可能性に対応し、実数は正方向や作用とか現実性に対応する。
 
 全ての事柄は、可能性と現実性の総和からなる。

 確率論と複素数は、一つの事象の二つの側面。

 空間と時間の4次元も、実は複素数。

 時空の4次元とは、エネルギーに満たされた空間。
 つまり、時空の4次元とは、二乗によって虚数単位が取れた姿で描かれた時間が足し合わされた空間。

 時間とは変化であり、変化とは可能性が現実性を生み続ける過程の連続である。

 重力は、引力と斥力からなる可能性がある。

今回は、重力と電磁力は似ていると言う展開を追ってみます。

 難解な用語と式の羅列じゃ…。

考えだけ追う分には、ほとんど要りませんよ。

 重力の引力はともかく、斥力はまだ定説じゃないでしょ。

仰るとおりです。

けれど、重力と電磁力は似た式で表せると言う指摘もあるのですよ。

さらに、重力と電磁力などを統一する理論を作ろうとすると、重力を複素数で表すことになると言います。

 アインシュタインも、統一場理論に複素数場の考えを入れようとしたそうね。

そうしないと、重力が統一場に収まらないと言う訳でしょうね。

 虚数の定義の一つが、「2乗した値がゼロを超えない実数になる」でしょ。
 絶対に「ゼロを超えない実数」とは、マイナスでしか表現できない数。
 反対向きの変化が、マイナスでしょ。

じゃ、重力についてみたらどうでしょ。

 引力をプラスとすれば、斥力はマイナス。
 斥力をプラスとすれば、引力はマイナス。

 どっちを実数にとり、虚数にとっても複素数ですねえ。

つまり、重力を引力と斥力からなると見れば、電力と磁力からなる電磁力と似た式になっても不思議ではありません。
そして、重力と電磁力の統一で、重力が複素数になってしまうのも、当然となってしまいます。

 電磁力は、単純化すると電子が震えて出るもの、でしょう。

電磁力は、電子がエネルギーを取り込んだり吐き出したりすることで発生するのですが…。
単純化すれば、そうでしょうね。

 じゃあ、重力も振動から発生するとか。

これ以上下がらない温度である絶対零度でさえ止まらない、“ゼロ点振動”とも言われる“零点振動(Zero-point motion)”はありますよ。
あらゆる物理現象、生物現象、経済現象に現れる“f分の1ゆらぎ”も、この零点振動と関わりがあるかもしれないです。

この零点振動が、重力発生と深く関わる可能性はありますね。

 そういえば、電子などは“仮想光子(virtual photons)”に包まれているって言われますね。
 仮想光子は、この零点振動で発生する電磁場と、繋がっていますかねえ。

 まるで呼吸するように、エネルギーを出し入れしている電子は、光を呼吸してるようなものでしょうかね。

仮想光子とは、零点運動や原子核をまわる時など出ていると見られている「見えない」光ですね。

零点振動と仮想光子とを結びつけるのも、面白い見方ですね。

 そういえば、光子の場合には零点振動は零点輻射というとか。

輻射とは、電磁波の放射に対して使われる用語ですね。

 零点振動で、電磁波が出てる。
 それが、仮想光子となって粒子にまとわり付いているってことねえ。

質量があると、空間を歪めて重力を引き出すと言ってるのが一般相対性理論。

 ちょっとまって、それって重力の正体は引力ではないと…。

アインシュタインの時代も、今も、重力は引力しか見つかっていないので、重力すなわち引力と見られていましたけどね。

 零点振動と仮想光子とを、複素数で表す重力と結び付けたら面白いって。

考える余地は、あるのでは。

宇宙マイクロ波背景放射cosmic microwave background (radiation)とよばれ、CMBとかCMBRと略される、天球上の全方向からほぼ等方的に観測されるマイクロ波があります。

この、宇宙マイクロ波背景放射と重力のあいだに、もしも今考えている素粒子段階の零点振動をはさんで関連があれば面白い展開になる可能性があるのです。

 どういうこと。

宇宙背景放射 cosmic background radiation略して CBRとか、マイクロ波背景放射microwave background radiation略してMBRともいいます。
放射の同義語である輻射をもちいて、宇宙マイクロ波背景輻射、宇宙背景輻射、マイクロ波背景輻射という場合もあります。

そのスペクトルは、2.725Kの黒体放射に極めてよく一致しています。
黒体(こくたい)Black bodyは、完全放射体ともいわれます。
外部から入射する光・電磁波による熱放射などを、あらゆる波長に渡って完全に吸収し、また放出できる物体のことです。
黒体からの、熱などの放射を黒体放射といいます。

宇宙マイクロ波背景放射は、単に黒体放射温度から、3K背景放射、3K放射ともいいます。

 このKは、絶対温度ケルビンkelvinの略ですよね。

宇宙マイクロ波背景放射の特徴の一つに、エネルギー分布が黒体放射と非常に良く一致しているという点があります。
宇宙マイクロ波背景放射の顕著な特徴は、非常に高い精度で等方的であるという点である。

実際は、宇宙マイクロ波背景放射の温度は場所ごとに異なっている、すなわちわずかに非等方性がありますけど。

 ある方向でのスペクトルは、黒体放射にほとんど一致するといって良いほど似ているのでしょ。

ええ、全体としてはあってるといっていいでしょ。

 宇宙マイクロ波背景放射が場所ごとに異なっている理由と、重力と関係あると面白いけどね。

問題は、裏が取れるデータですけどね。

 電磁力と重力が似た式って、やっぱり重力も対になった力を考えないといけないってことね。

 だとすると、重力も陰陽のような構造なのかしら。

そうかも。

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