秋田とスサノヲとヤマタノオロチ?
出雲地方と東北、言葉などで奇妙な繋がりがあるですよね。
実は、これまで触れなかったけど面白い話題もあるのですよ。
なにですか。
スサノヲのヤマタノオロチ退治です。
それは、出雲の国の話でしょ。
そうとばかりも、いえないのですよ。
山形県高畠町に祀られる、犬の宮と猫の宮の伝承ですか。
スサノヲのヤマタノオロチ退治と、筋書きが不思議なほど似通った構図ね。
もちろん、それもあるのですよ。
それもと、言いますと。
スサノヲのヤマタノオロチ退治を再現する祭が、秋田にあるのです。
ナマハゲでおなじみの、秋田県鹿角です。
ヤマタノオロチを連想する、八竜という名前の町名が秋田県にあるよね。
八郎潟の近くの町で、干拓される前の八郎湖の別名が八竜湖だったから そこから付いた名前です。
天王町の八郎湖に面するところに、東湖八坂神社があるのです。
この神社の祭神が、スサノヲなのです。
どうして、触れなかったの。
建立は、今からおよそ1200年前と伝えられるですね。
素戔嗚尊の神霊を祀り、社が建立されたのです。
794年(延暦13年)に桓武天皇は、平安京を日本の首都定められたでしょ。
平安城ともいいますね。
坂上田村麻呂将軍が、蝦夷征伐のため奥羽に出向した時だそうですよ。
なるほど。
犬の宮と猫の宮の伝承は、構図は似てるけどスサノヲもヤマタノオロチも出ませんね。
いくら、スサノヲのヤマタノオロチ退治を再現する祭でも、移植されたわけです。
でも、犬の宮と猫の宮の伝承にも蛇は出ますよ。
八竜湖の八竜など、ヤマタノオロチが連想できます。
八竜の名は、人から龍へと姿を変えられた八郎という名の龍に由来するようです。
じゃあ、ヤマタノオロチのような姿ではないの。
八郎という名の龍が、放浪の末に棲家として選んだので、この湖は八郎潟とも八郎湖とも呼ばれるのです。
ただし伝説においても、今や八郎はこの湖には滅多に戻らないとされているそうですが。
もし、龍を蛇と見てよければだけど。
岡山にトウビョウという、蛇神伝承があるよね。
ヤチマタと言う言葉も、関連があるでしょ。
人から龍へと姿を変えられた龍の八郎という名と、ヤチマタとは繋がりあるのかしら。
探ってみる価値は、ありそうですね。
トウビョウは蛇神の憑きものといわれ、その姿は10-15センチメートルほどの長さの蛇です。
人から龍へと姿を変えられた話と、蛇神の憑きものよ。
なにか、あるですよね。
野巫との関係って、ないかしら。
長くなるので、改めて考えたいですね。
| 固定リンク
「民俗」カテゴリの記事
- 聖書の警告を馬鹿にすると馬鹿を見るというのは心配のしすぎだろうか。(2025.01.08)
- 鯛を食することとイエスの象徴を口にする聖餐式が通じるのか。(2025.01.02)
- 塩麴を味わいながらふと思う。(2024.12.28)
- 神は科学や技術に形を変えて今も生きているのではないか。(2024.12.24)
- 明治になって南朝を正統としたとされるが三種の神器の所在だけが理由なのか。(2024.12.19)
コメント