東夷はなぜ、夷の字が入ったか?
北狄・南蛮・西戎・東夷は、古代中国が周辺民族につけた呼び名です。
西と東には、虫や獣を指す文字がないね。
戎は、戦を指す意味もあるので間接的には人を指すともいえますけどね。
でも、人を直接さすなら夷ではないの。
夷は、「大」と「弓」の合わせた文字です。
「大」は、手を広げて立つ人をあらわすのです。
つまり、弓を構えて立つ姿。
弓が印象に残る人々を指して、「夷」と呼んだのかも。
弓で印象に残るのは、ギリシャ彫刻ね。
弓をぐっとひいて、大地を力強く踏みしめる作品を思い出しました。
それって、エミール=アントワーヌ・ブールデルの、1909年作「弓を引くヘラクレス」だったりしないですか。
そうだったかしら。
ギリシャ神話に登場するヘラクレスが、矢を放とうとしている瞬間をとらえたものよね。
地上から悪を取り除くために成し遂げた、12の難行の中のひとつである「怪鳥を退治する」目的で弓を射る場面ですね。
弓で有名って言えば、アルテミス女神でしょ。
そうそう。
日本の神話とギリシャ神話、似てるとはよく指摘されますね。
秋田美人の典型もミロのビーナスだし、外反母趾に悩む足もギリシャタイプ。
和裁の裁ちはさみも、ギリシャのタイプでしょ。
古代中南米の焼き物にも、弓を構えて膝をつく像があったんじゃなかったかしら。
インカやマヤの人たちって、日本と共通の遺伝子とかあるでしょ。
縄文土器でも、日本と南太平洋の島々、アメリカ繋がってるのです。
埴輪にも、弓を持った人物像って、ありませんでしたか。
ありましたねえ。
でも、縄文時代にも弓はありますよ。
秦の始皇帝の墳墓にも、弓を持つ武人像があるでしょ。
でも、秦って埒外という意味もあるとか。
秦の文化と、西方の騎馬民族は似ているという人もいますね。
魏史東夷伝倭人条の前ですね。
つまり、ギリシャや古代アメリカだけでなく、アジアも候補に上がりますよ。
当時の日本に、弓の来た先でしょ。
こう見てくると、弓と人から夷の字を選ばれた可能性はあるのね。
秦には、ローマを指すときもあるでしょ。
関東とローマの奇妙な類似、思い起こすのも面白いですね。
うなぎの焼き方やたれの好みが似ている。
ローマと江戸っ子は、巻き舌が似ている。
関東にあった古代国家日本は、馬の文化だったし。
でも、魏史東夷伝倭人条には、そういう話は出てこないのでしょ。
弓と人から夷の字を選ばれた候補は、ギリシャや古代アメリカとの繋がりが強いの。
そういえば、邪馬台国が縄文時代ならアメリカと繋がってる。
邪馬台国は、弓がうまかったのでしょうかねえ。
追記
最近の研究では、外反母趾になりやすい足の傾向は、エジプトタイプだとされるようになってきました。
足指は、三つのタイプに分類されるといいます。
エジプト型と、ギリシャタイプと、スクエアタイプの三つです。
エジプト型は、親指が一番長く、小指にむけて短くなる形です。
日本人の6割から7割が、このエジプト型タイプと言われています。
親指が長い他に、足幅が広めな形です。
親指が側面から圧迫されやすいため、外反母趾になりやすいタイプの足の形です。
ギリシャ型は、親指より第2指が長い足の形です。
日本では、エジプト型に次いで多いです。
足先の細い靴を履いても、爪先に負担をかけることが少なく、外反母趾になりにくいタイプの足の形です。
ただし、指が曲がりやすく、ハンマートゥになりやすい足でもあります。
ハンマートゥとは足の指が曲がったまま、戻らなくなっている状態です。
スクエア型は、5本の指の長さに差がない足の形です。
日本人では珍しい足です。
幅の狭い靴を履くことで、指にタコやウオノメができやすいタイプの足の形です。
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