ドラゴンはどこに分類?
レコードチャイナが2007年6月11日配信した中に、この記事があるのをご存知な方もおられると思うのです。
中国伝説のドラゴンは実在?!神秘の化石を公開―貴州省安順市
さきごろ貴州省安順市の興偉古生物化石博物館で角の生えた恐竜の化石が公開された。
そのさまはまるで中国を代表する伝説の生き物「龍」そのものと人気を呼んでいます。
この化石は1996年に安順市で発見された。
全長7.6mと完全な形で発見され、発掘以来、専門家が最新の注意を払って剥離作業を行ってきたところ、頭部に2本の角があることが分かった。
少し曲がった角が頭上に伸びているその姿は、まさに龍そのもの。
龍といえば「空想上の動物」と言われるが、ここまでよく似ているため、この化石の恐竜こそが龍のモデルではないかという意見すら地元では、出ています。(翻訳・編集/KT)
ドラゴンは、英語やフランス語ではdragon、ドイツ語ではDrache、ロシア語ではдракон(drakon)と呼ばれます。
トカゲに似た、或いはヘビに似た、強く恐ろしい伝説の生物とされてきたのです。
鋭い爪と牙を持ち、多くは翼をそなえ空を飛ぶことができ、しばしば口や鼻から炎や毒の息を吐くというのです。
大抵は巨大であるとされます。
体色は緑色、真紅、純白、漆黒などさまざまです。
ドラゴンの訳語として、「竜」が用いられるのでしょ。
「竜」は、巨大な爬虫類を思わせる伝説上の生物全般を指す場合もあるのよね。
中国の伝説上の生物とされる竜(lóng)は、日本では「りゅう」あるいは「りょう」と呼ばれます。
古来から、神秘的な存在として位置づけられてきたのです。
甲骨文字から使われている字体は、「竜」の方。
荘厳にするため複雑にしたのが、「龍」でしょう。
「龍」は今日でも広く用いられ、人名用漢字にも含まれますよね。
さらに、恐竜をはじめとする化石爬虫類の種名や分類名に用いられるギリシア語でトカゲをさすsaurusの訳語としても「竜」が用いられていますね。
興偉古生物化石博物館で公開された角の生えた恐竜の化石が似ているのは、もちろん中国の龍の方でしょ。
爬虫類と哺乳類について、哺乳類型爬虫類とされた種の分類も、爬虫類型哺乳類が適切という意見が出るなど、境が揺らぐ展開が出てきていますね。
「哺乳類型爬虫類」は、「単弓類」として分類されていますね。
「単弓類」とは、頭蓋骨の左右、眼窩後方に「側頭窓」という穴が一対存在するグループなのです。
「単弓類」には、哺乳類も分類されます。
単弓類に含まれるのは、盤竜類、獣弓類、キノドン類、哺乳形類、哺乳類、獣亜綱ね。
ええと、恐竜に似た分類なかったですか。
恐竜にあるのは、竜盤類ですよ。
盤竜類と竜盤類、ややこしいですね。
竜盤類(Saurischia)は、恐竜の2つグループのひとつです。
もうひとつのグループ鳥盤類(Ornithischia)とは、骨盤の恥骨の向きによって区別されます。
鳥盤類は鳥類も恥骨が後を向くため、この名称がついています。
ただし、現代の恐竜学の知見では、鳥類は竜盤類の獣脚類から進化したとされます。
ややこしい事になってますねえ。
盤竜類(Pelycosauria)は、古生代石炭紀およびペルム紀において繁栄した陸生脊椎動物のグループです。
四肢動物上綱・単弓綱の下位分類群の一つです。
伝統的分類では、単弓類は爬虫綱の中の亜綱の一つとなり、特徴がどんなに近くても哺乳類は含まれないです。
その観点からは哺乳類型爬虫類は、獣型爬虫類あるいは非哺乳類単弓類とも呼ばれてきたのです。
ところが、単弓類は哺乳類をその一部として含むでしょ。
それで、最近の分類では、単弓類は「爬虫類」には含まれないです。
哺乳類型爬虫類、獣型爬虫類あるいは非哺乳類単弓類の呼称は、便宜的になりつつあるというのです。
これに代わるものとして、爬虫類型哺乳類、爬獣類といった呼称も提案されていますね。
爬虫類と哺乳類については、歯を見ただけでは区別が困難であるという指摘もありますね。
現在生存する爬虫類や恐竜は、「側頭窓」が二対存在しているため「双弓類」と呼ばれます。
鳥もこの穴が二対存在するので、鳥は恐竜に近いといえます。
興偉古生物化石博物館で発表された、角のある恐竜化石なのですが。
「単弓類」と「双弓類」、どちらに近いの。
情報は手元にないので、はっきりした事はいえないのです。
恐竜と鳥の境は、曖昧になり始めているのでしょう。
始祖鳥より前とされる地層から出土した、今の鳥に近い化石さえありますね。
この化石に注目する人は、鳥こそ恐竜の祖先との議論を展開していますね。
また、授乳を巡る議論は鳥と哺乳類の境を揺るがすかもしれないです。
恐竜と鳥と哺乳類の間ばかりか、爬虫類と鳥と哺乳類の間さえ、揺らぎかねないなんて。
哺乳類と鳥と爬虫類と恐竜を、一つの分類の下にまとめないといけないのかしら。
毛のある恐竜を描くようになり始めたのは最新研究をふまえた、ごく最近のことです。
毛の確認された化石は、長らく出土してこなかったからなのでしょ。
ところが龍には、全身ではないまでも、体毛が描かれていますね。
古代中国で龍が想像されたきっかけは、鳥を連想できる足などが出土からでしょうか。
さあ、裏が取れる伝承でもあれば良いのですけど。
それにしては龍の体毛には、あきらかにタテガミを思い起こさせる部分があるのね。
古代人は、最新恐竜研究の、まさに最先端な見解を龍によって表明していたとさえいえますね。
かれらは、この知識をどこから得たのでしょうね。
今は失われた、龍の姿を知りえる恐竜化石があったのでしょうか。
それとも、実際の目撃者がいたのでしょうか。
飛鳥昭雄と三神たけるは、龍の実際の目撃者は、かつていたし、今もいると主張していますね。
あなたは、どう思いますか。
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コメント
中国で発見された竜は三畳紀型魚竜ネオシナサウルスでしょう。キルギスのイシククル湖に今もいるとされ、全体の写真撮影にも成功しており今後の調査に期待がかかります。
投稿: UMAまにあ | 2016年1月26日 (火) 14時24分
キルギスドンという名です。
投稿: UMAまにあ | 2016年1月26日 (火) 16時57分
ご指摘ありがとうございます。
ただ、魚竜と分類されてはいるが、魚っぽい古代生物と言うことで付けられた名前なので、今後の研究が待たれますね。
未確認生物、イシク・クル湖のキルギスドンも面白いですね。
角もありそうなので、身体のくねらせ方によっては、哺乳類に近い可能性も考えた方が良いかも知れないですね。
投稿: cova | 2016年2月 3日 (水) 09時31分
正体が何にしても、竜が実在すると思うとワクワクしますね。それはそうと鳥類と哺乳類の直接的なつながりが無い限り、境目が揺らぐことはないかと。。
投稿: UMAまにあ | 2016年2月27日 (土) 20時37分
いいえ。
カモノハシは、鳥類と哺乳類、どちらに分類すべきか、大いに悩ましかった動物です。
授乳すると言うことで、哺乳類に分類されたわけですが、ミルクを出す鳥類はたいていが素嚢という鳥類ではありふれた臓器から出ているのです。
なかには、ミルクをペンギンのように食道から出すものもいますけど。
素嚢は、多くの恐竜の仲間でも見つかっています。
ミルクが、哺乳類と鳥類と恐竜の共通点として注目される時が来る可能性は、無いとは言えないでしょうね。
投稿: cova | 2016年3月 2日 (水) 14時11分
たしかにカモノハシは鳥類的な特徴を持ち、鳥類は子にミルクを与えます。しかしこれもある種の収れん進化なのでは?
カモノハシが環境に適応するためにクチバシを持った、生物は自分の都合のいいように進化しますからね。鳥類のミルクも必要に応じて編み出されたのでは?
カモノハシはいわば単弓類と哺乳類の中間とも言われます。しかし鳥類との進化上の繋がりは見えません。別々の進化をたどったものを同じ分類に当てはめるのは難しいかもしれませんね。
投稿: UMAまにあ | 2016年3月 3日 (木) 17時52分
カモノハシ目ハリモグラ科のように外見上は鳥と違う仲間も卵を産みます。
鳥も恐竜も哺乳類も、爬虫類から進化したとされ、哺乳類型爬虫類とも爬虫類型哺乳類とも呼ばれ分類が混乱している単弓類の存在もあります。
鳥と哺乳類はミルクで繋がり、鳥の祖先と指摘される恐竜も授乳した可能性を探る試みがあります。
投稿: cova | 2016年3月 4日 (金) 08時44分
こん○○は。お久しぶりです。1です。アラフォーママさんが世界のドラゴン映像を取り上げていたので、ますます面白いですよ。
投稿: 1 | 2016年3月25日 (金) 16時14分
まだまだ、いろいろ、情報は出てきそうですね(笑)
投稿: cova | 2016年3月27日 (日) 19時06分