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川と、どう向き合いますか。 ダムを考える その1

渓流って、日差しが強い春から夏にかけては涼しくって良いとこです。

 一年通して川辺の散策は季節を感じられて、私は好きですよ。

川は、流れて最終は海に行きます。

 ま、たいていの川はそうですね。

 外国に行くと、陸の中でとまって海に出ない川もあるそうですね。

その点、主な日本の川で海に出ないものはないですよね。

 関係ないかもしれないけど、あたしは元気が欲しい時は川にいきます。
 
 川の流れを近くで見たり、音を聞いたりしてね。
 
 精神の高ぶりを落ち着かせたり、逆に落ち込んだ気持ちをアップさせたり調整しに行くの。
 川は、偉大ですねえ。

 うちのとうちゃんは、毎週滝登りに行きます。
 気持ちが良くて、精神が「スコーン」と音を立てるそうな。

戦後日本の川は、ダムが作られ、コンクリートで護岸され、川砂が取られ、とさまざまにいじれられてきました。

 自然な川の近いとこ、良いですね。

 我が家の傍には、コンクリート護岸の川しかないです。

そしていま、これが一つの問題を引き起こしています。

砂浜の海岸が、やせてきたのです。

 ダムやコンクリート護岸って、治水のためと思ってた。

それが川を下る砂を減らして海岸を壊してきた疑いが、出てきたのです。

さらに厄介にしてるのは、港の整備や防波堤の存在です。

海岸に沿った砂の移動が、邪魔されてるのです。

 砂を移動させるための、あの手この手が打たれているでしょ。

そのためには長年にわたり膨大な出費となります。

エジプトでもナイルの上流に作られたダムは、国の近代化に大きく貢献しました。

しかし、ナイル河畔はやせ土と化し大量の肥料を消費するはめになりました。

 中国は、長江上流に三峡ダムを建設していますよね。

長江下流域の自然にどんな影響が及ぶか、注意が必要ですねえ。

水との共生と利用、古くて新しい課題なのです。

 治水のためにはダム建設が、海岸線の水害を防ぐには防波堤。
 けれど、どこかにひずみが出るわけですよね。

 自然との共生については、いろいろ考えさせられます。
 環境破壊につながりかねない、未来都市への進化は、水も木も土も空気も壊れていってます。

国土の有効利用で、都市部の人口密集は本当に必要なのか考える方が良いでしょうね。

 その一方で地方の過疎が進み、山や棚田があれ、国土が荒廃すれば、それはゆがみと言うほかないでしょ。

この上さらにグローバリゼーションに、無秩序無計画に巻き込まれていけば、国全体がゆがむってことですよ。

国際経済は、総力をあげた国際競争で、ある意味言葉は悪いけど総力戦と言えますよね。

余計な出費を抑えるには、自立的でメンテナンスフリーなシステムの活用、その一つとしての自然力の活用は不可欠です。

川を守り海岸線を守るには、そして環境を守るには、もう一度自然のサイクルとともに歩むことの経済効率を省みる勇気も求められるのでは。

そのための短期で見れば大きな出費も、長期に見れば充分元は取れるとわたしは見ますよ。

 神代の昔から文明は川沿いに栄えたし、文化も物資も川が運んだし、肥沃な大地も川が作ったのですよね。
 そもそも水がなければ地球に生命がなかったわけで。。。

 アイヌの言葉では暴れる川と暴れない川、飲める水と飲めない水、それぞれ名前があったと聞いたことがあります。

 水って、全ての根源のような気がするなぁ。
 やっぱり水が好き(笑)。

水循環の姿を、あまりにも見ないで水辺をいじりすぎてるでしょうね。

 山や森が、川を育てるのですよね。

森や山、漁業に影響があるってことで漁民が植林してたりします。

 水は・・・大好きですね。
 本当に。

 一ヶ月に一度は山に入って川の水に触れてこないと、狂いそうになりますから。

 都内に住んでいると尚更。

 わたしの親しんだ小さい川では、ほんの少し整備されました。

 土手はコンクリで固められ、小さな道も作られて・・・。

 でもそのせいでツクシが採れなくなったって、誰が知っていましょうか…?

知ってる人は、コンクリート護岸なんてこんなもん作ろうとしないでしょうね。

近自然工法ってのもあるけど、一時的に費用と時間がかかるのと多少広い面積がいるので行政はなかなか採用しようとはしたがらいようですねえ。

ただ、いったん出来てしまえば、メンテナンスフリーという長い目で見ればむしろ安く上がる工法なのです。

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