電池の立場は?
2009年11月22日の新聞報道に、電池不要なボタンを押す振動で発電をする家電用リモコンの記事がありました。
スピーカーは、電気で振動を起こすでしょ。
それを逆にすれば振動で電気が起きるのを利用して、電話の受話器や、マイクができるでしょ。
だから、何をいまさらって感じがあるけど。
原理はわかっていたけど、あまり大きな電気を起こせなかったのです。
最近、その原理で発電する試みがいろいろされています。
でも、どれも大掛かりな装置でようやっと、灯りをつけるくらいだったのです。
LEDのような省電力タイプができて、ようやっと照明に実用できるようになったけど、交通量の多い橋などに設置する試みがされているくらいなのです。
それが、リモコン信号を送れるほどの発電ができるからすごいわけですか。
しかも、リモコンに入る大きさだから画期的なのです。
そのうえ、リモコンのボタンを指で押す時に発生する振動で、発電できるから、なおすごい。
指でボタンを押すわずかな振動を、電気エネルギーに変換して微小な電力を発電する仕組みです。
NECエレクトロニクスと、慶応義塾大学出身者らで神奈川県藤沢市に設立したベンチャー企業「音力発電」が試作したのです。
大手家電各社などと協力し、11年までに実用化を目指すそうです。
リモコンは、NECエレクトロニクスと音力発電が開発した電源制御技術を利用しています。
乾電池なしなのに、通常のリモコンと全く同じように テレビの電源や音量調節、チャンネル切り替えなどの操作ができるといいます。
エアコンやオーディオなど、他の家電にも応用が可能といいます。
NECと音力発電は、こうコメントしています。
「電池を収納するスペースが不要なため、リモコンを小型化できるうえ、振動エネルギーを利用したクリーンな発電で環境にもプラス」
これって家庭用リモコンだけでなく、発電性能を上げれば応用範囲が大きく広がりそうですね。
今ある増幅技術でも、キーボードとスピーカーをつないで人口音声装置とか作れないかな。
面白い技術を見つけて、遊び心でいろいろな発想を楽しむのもいいですね。
小型化が可能だから、ポケットに入れられる大きさだって作れるはず。
小さなスピーカーの技術も、すでにあるし。
電池不要な、無線キーボードだって当然可能でしょうねえ。
電池切れの心配なしに使えるから、普及しないかしら。
おおー。凄い技術ですねぇ。
10年後くらいには、実用化されそうな感じもしますけどね。
電池メーカーが、怒りそうですよね。
でも、できたら、おもしろいかも。
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