相撲をすかすと、どこが見える?
財団法人日本相撲協会は、文部科学省所管の特例財団法人です。
大相撲の興行、相撲競技の指導や普及、相撲に関する伝統文化の保持のために1925年に設立されました。
寄附行為第3条(目的)では、このように定められています。
「この法人は、わが国固有の国技である相撲道を研究し、相撲の技術を練磨し、その指導普及を図るとともに、これに必要な施設を経営し、もって相撲道の維持発展と国民 の心身の向上に寄与することを目的とする。」
寄附行為とは、財団法人日本相撲協会寄附行為ですね。
財団法人日本相撲協会の、綱領や規約にあたる文章でしょ。
さらに、相撲は神事として伝えられてきた歴史も持っています。
さまざまな所作にも、宗教的な意味を持たされてきたのです。
塩を撒くのは、清めです。
塩が清めであると一目でわかるのは、外国人ではユダヤ人くらいだそうですねえ。
塩で清めるのは、ユダヤ教と神道の共通する習慣だそうですね。
四股を踏む所作も、怨霊対策の儀礼と言う意味づけがあります。
四股は、陰陽師が行ってきた怨霊除けの所作である禹歩(うほ)が、起源と言います。
手刀も元々、相手に掌を開いてみせることで、自分が武器を持っていないと表しつつ、自分が通ろうとしている道をも示すと言う意味を持っていたとされます。
腰を低めにすることや言葉を言い添えるのも、謙虚さの体現とみられています。
手刀を、結界を切ることで清めをする所作とみることも、祇園祭などから可能かもしれません。
手刀を、懸賞金を差し出された力士は右手で切りますね。
左、右、真ん中の順番です。
キリスト教の十字切りは、真ん中、左、右の順でしょ。
正教会は、真ん中、右、左の順でちょっと違う。
手刀はちょっと見た目は違うけど、十字切りに似てますねえ。
順序だって、多少違ったって許容範囲では?
相撲の手刀には勝利の神様に御礼をするという意味があります。
御礼をする神々とは、次の三神です。
左は、神産巣日神(かみむすびのかみ)。
右は、高御産巣日神(たかむすびのかみ)。
真ん中は、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。
キリスト教は、御父、御子、聖霊の三神でしょ。
三神に勝利を祈ったり感謝したりするのは、共通ですねえ。
しかも十字切りのような所作まである。
三役揃い踏みも、興味深いですね。
大相撲における番付上の三役とは、大関・関脇・小結のことをいいますね。
横綱は、当初、横綱免許を持つ大関に対する名誉称号に過ぎなかったのです。
横綱は、当初は大関の中で横綱を付けられる者のことを呼んでいたのです。
このことから、横綱になることを「綱を張る」と表現します。
今では、横綱は免許を受けたものがなります。
番付では、大関が最高位です。
現在なら当然横綱に値するような成績を残しながら、横綱免許を受けなかった強豪大関も少なくありません。
横綱空位もありえるのは、今でも横綱は名誉称号であって地位ではないからと見ることもできますね。
できるでしょうね。
三役揃い踏みは、これより三役、すなわち最後の3番の前に行われる儀式です。
これより三役とは、あくまで最後の3番の取組に出る力士を指すため、横綱も含まれます。
上位陣の人数や取組編成によっては、大関・関脇・小結でも三役揃い踏みに出られない場合があります。
その一方で、平幕力士でも三役揃い踏みに出ることもあります。
休場者が出て不戦勝が生じる場合には、取組の順番を変更して必ず各3人を揃えて三役揃い踏みができるようにします。
三役揃い踏みでは、東方力士、西方力士、ともに正面とされる北を向いて四股を踏むのですよね。
東方は前に2人、後ろに1人。
西方は前に1人、後ろに2人。
ちょうど東西で、扇の形が逆になるように取り決められているのです。
扇は奥義に通じますね。
陰陽では、北は天に配されます。
天に向かって、陽に配される東には陰に配される下向きの三角、陰に配される西には陽に配される上向きの三角、とも見えますよね。
四方に配される四神を表す四色の房とともに、陰陽を表すのでしょうね。
三役もまた、三神を表すとも見えますね。
そうでしょうね。
三役揃い踏みの形には、イスラエルのシンボルである六芒星だと言う声もあるようですね。
清めの塩などと合わせ、日ユ同祖論の論拠にあげる人もいるでしょ。
ヤコブが神の使いとの相撲に勝って、イスラエルの名を与えられた。
その六芒星が、国技の行われる土俵に現れるのですよ。
しかも、屋根と俵による蛇の目と土俵は、ピラミッドアイを連想できると言うのでしょ。
さらにいえば、地に配される南と天に配される北が形作る線と東西の力士の線が交わる、といえませんか。
俵による蛇の目の丸の中に、十字が切られる形でしょ。
手刀だって、十字切りにも見える。
丸と十字を合わせれば、古代エジプトのアンク十字ですよ。
それをいったら、蛇の目と徳俵でケルト十字のほうがもっともらしいでしょ。
日本にはブリテン風の顔がいると、幕末に紹介されています。
ストーンサークルだって、ありますよ。
緑茶と紅茶、武士道と騎士道、妖怪と妖精、などの面白い文化の類似も見えます。
そういえば、緑茶も紅茶もお茶菓子があるでしょ。
あれ、おいしいですねえ。
そっちが気になりますか。
| 固定リンク
「スポーツ」カテゴリの記事
- カザフ相撲。(2025.03.11)
- やはり相撲は中東起源。(2017.05.17)
- ムエタイと相撲の関係を疑ってみると。(2010.01.28)
- 相撲は日本を守る結界?(2009.12.15)
- 相撲をすかすと、どこが見える?(2009.12.01)
「民俗」カテゴリの記事
- 剣山はなぜ聖地とされるのか ――邪馬台国の聖地説からアーク伝説まで、噂が生まれる理由を推理する(2026.01.12)
- 神だらけの神武から仁徳へ ――日本人の精神文化の形成をたどってみる(2026.01.12)
- 古墳は災害レジリエンスのモニュメント? ――考古学と『古事記』『日本書紀』から読み解く歴史の空白(2026.01.11)
- 聖書を日本の精神文化の手引きに使いこなせ ――なぜ聖書から古事記・日本書紀へ行けるのか(2026.01.10)
- なぜ日本の宗教は、主張しないまま残ったのか ――比較文化の視点から考える(2026.01.09)
「聖書・コーラン」カテゴリの記事
- 気候危機は現代版ノアの洪水か? 全人類が乗れる箱舟は供えられているか(2026.01.12)
- 聖書を日本の精神文化の手引きに使いこなせ ――なぜ聖書から古事記・日本書紀へ行けるのか(2026.01.10)
- ヨブは罰を受けたのか ―答えなき困難にどう向き合うか(2026.01.09)
- 災害列島と日本の精神文化 ――それが聖書になぜか似てくる不思議(2026.01.08)
- なぜ日本はノーベル文学賞が少なく、自然科学が多いのか ――オタクと道の国(2026.01.07)
「神道」カテゴリの記事
- 神だらけの神武から仁徳へ ――日本人の精神文化の形成をたどってみる(2026.01.12)
- 聖書を日本の精神文化の手引きに使いこなせ ――なぜ聖書から古事記・日本書紀へ行けるのか(2026.01.10)
- 災害列島と日本の精神文化 ――それが聖書になぜか似てくる不思議(2026.01.08)
- なぜ日本はノーベル文学賞が少なく、自然科学が多いのか ――オタクと道の国(2026.01.07)
- 東北の秦氏をたどる旅・第四弾:藤原・秦氏・小林氏の祭祀ネットワーク(2026.01.05)
「イスラエル・ユダヤ」カテゴリの記事
- なぜ日本と古代イスラエルはこんなに似て見えるのか? 日ユ同祖論が生まれる理由――祭祀、言霊、神輿、鏡餅の共鳴(2025.12.03)
- 猫から始まる世界の象徴地図――陰陽・中道・カバラの視点(2025.11.27)
- ギリシャ悲劇の“カタルシス”とは、十字架の“救い”とどう違うのか?(2025.10.21)
- 日本人の精神文化と聖書の教え(2025.10.20)
- 日本人の顔の多様さは、古代中東の記憶を映す鏡(2025.10.08)
「イギリス」カテゴリの記事
- 日本語とラテン語は同祖なのだろうか。(2025.11.07)
- 粘り強く対話するのが平和への一番の近道だ。(2024.05.13)
- 日本の家族性アイルランド熱の謎。(2024.04.22)
- 古代アメリカで日本人のご先祖様は何をしていたのでしょうね。(2018.05.14)
- 蕎麦と日本人の長いお付き合い。(2016.05.13)
「ケルト」カテゴリの記事
- 日本の家族性アイルランド熱の謎。(2024.04.22)
- 木村鷹太郎と混一疆理歴代国都之図もし出会っていたら。(2018.09.11)
- 日本の太鼓はどこまで響く?(2015.05.21)
- 日本人も家族性地中海熱と家族性アイルランド熱に注意したほうが良い。(2012.02.17)
- 中秋の名月とハロウィン?(2012.02.28)
「陰陽・弁証法」カテゴリの記事
- なぜ日本はイグノーベル賞の常連なのか ― 背景の文化を想像してみる(2026.01.01)
- 単なるペアではなかった右近の桜・左近の橘 ― 実は神殿だった天皇の宮殿(2025.12.19)
- 五十音図は、ほんとうに「言語の表」だったのか ── 招き猫、樽神輿、陰陽、十干十二支…あれが出そろう幕末に、何が起きていたのか(2025.12.10)
- ヨーロッパとアジアの違いは、対立じゃなく相補性だった ――平和から科学まで、唯物弁証法で見えてくる景色(2025.12.10)
- 卑弥呼と巫女の世界史 ──鬼道・陰陽・デルフォイがつながるとき 東アジアから地中海まで(2025.12.06)



コメント