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おかめとひょっとこ。

おかめ(お亀、阿亀)は、おたふく(お多福)ともいうのです。
鼻が低く頬が丸く張り出した女性の顔、あるいはその仮面をさすことが多いですね。

 阿亀って言えば、工事の用語では「鋤簾(じょれん)」のことですって。

鋤簾は、建築土木の現場で、土や砂利、コンクリートなどを掻き寄せたり、敷き均すための用具ですよね。
 
長い柄の先に、竹で箕(み)のように編んだもの、または浅い歯をきざんだ鉄板をつけたものだそうです。

漢字には亀が当てられているが、おかめの名は頬の張り出している形が瓶(かめ)に似ているところからきたとみられています。

 おかめの面は、里神楽などで道化役の女性として使われるでしょ。
 男性の面である、ひょっとこと対に用いられることも多い。

ひょっとこは、口をすぼめて曲げたような表情の男ですよね。
おかめ同様、面もあります。

ひょっとこは、左右の目の大きさが違ったり、頬被りをしている場合もあります。

 あるいは面を付けた人は、頬被りをすることが多いでしょ。

ひょっとこの名前にも、いくつか説があります。

竈(かまど)の火を竹筒で吹く「火男」がなまった。
口が徳利のようであることから、「非徳利」がなまった。

岩手県奥州市の江刺地方に残る民話に、「ひょっとこのはじまり」というのがあります。

この話では、ヘソから金を生む奇妙な顔の子供であり、死んでから自分に似せた面を竈の前に架けておけば家が富み栄えると夢枕に立ったと、あります。
その子の名前がヒョウトクスであったところから、ひょっとこになったという説を立てています。

類似の話は各種あるが、概ね東北地方では火の神様として扱われるようですね。

日本の代表的民謡「出雲安来節」にもひょっとこ顔の男踊りとして、「ドジョウ掬い踊り」がありますね。

 ドジョウ掬いでは、五円玉を鼻につけるでしょ。

出雲の国はかつて製鉄が盛んであり、その砂鉄採取が所作の源流とされます。
ちなみにヤマタノオロチも、草薙の剣で知られる天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)が出ることや、酒桶に首をつけることから製鉄に関する神話という説もあります。

ドジョウ掬い踊りには、炎と関係の深い金属精錬神への奉納踊りの側面もあったと考えられています。

お金をつけて踊る辺り、岩手県の民話と起源の同一性が感じられます。
出雲弁と東北弁の類似からしても、伝わっている可能性は疑って良いかもしれないですね。

ひょっとこは、田楽などでの道化役として登場することもあります。

 ひょっとこに、「火男」説や火の神信仰があるでしょ。

 おかめの語源にも、瓶(かめ)から来ているという説がある。

字としては「お亀」「阿亀」のように亀を当てるけど、「瓶」も「亀」も水に関係ありますね。

 「お亀」「火男」と並べると、なにか意味が込められていそうですね。

水と女、火と男、これはまさに陰陽ですよ。

さらに陰陽では、水と女は北と天、火と男は南と地、と配されます。

 天と女、地と男、まさに古代エジプトではないの。

エジプトにおいて天はヌトという女神であり、地はゲブという男神でした。
両者は夫婦であり、最初は隙間なくくっついていたが、父たるシュウ(湿気)とテフヌト(空気) によって引き離されて現在の姿になったというのですよ。

 ゲブはヌトに少しでも近づこうと、山々を作り出したとされるのでしょ。

おかめの別名とされたお多福は、福が多いということから縁起がよいとされ浅草などの酉の市の熊手の飾りなどに使われるようになります。

 おかめの瓶(かめ)の水は、恵みの雨をさすのかしら。

 水は、豊作と福をもたらす存在だったのね。

女神自体、しばしば、豊穣崇拝の対象でした。

本来古代においては太った福々しい体躯の女性は災厄の魔よけになると信じられ、ある種の「美人」を意味したとされます。

 いまでも、太ることが美人の条件とされる地域ってあるでしょ。

ありますね。

でも、女性はある程度ふっくらしている方が、冷えないし、妊娠のときも安産しやすいので体には良いですよ。

 男だって、ある程度恰幅がいい方が健康的でしょ。

そうですねえ。 

 でも、縁起物での「売れ残り」の意味にも、なったらしいねえ。

時代とともにかわる美意識の変化とともに、不美人をさす蔑称としても使われるようになったですねえ。

ただ、面にされたおかめもひょっとこも、誇張されたものです。

 そういえば。

いくらかふっくらした多少下膨れ気味の顔なら、今でも美人といわれる人によくみられるでしょ。

 程度問題だけど、そうですねえ。

 ミロのビーナスや、世界三大美人の顔は確かに、いくらかふっくらした多少下膨れね。

滑稽な面の起源は、日本神話の女性アメノウズメといわれています。
 
 でも、滑稽な面の起源って、アメノウズメの顔も知らないくせによく言うよね。

そうそう、知らないで言うのは失礼ですねえ。

おかめの名は、室町時代の巫女の名前からという説もあります。

 でも、こじつけでしょ。

 顔だけで、そんなに有名になるでしょうか。

おかめの起源が女神であったとすれば、巫女説が出てくる可能性はあるかもしれないですね。

お多福には福が多いという説の他にも、頬が丸くふくらんだ様から魚の河豚が元という説もあるのですって。

 河豚説も、こじつけでしょ。

これこそ、そうでしょうねえ。

京都の大報恩寺千本釈迦堂には、本堂を建てた大工の棟梁を助けたうえ命を絶った妻のおかめの伝説があるそうです。
そのため、京都で棟上げ式を行うときおかめの面を御幣に付ける習慣があるというのです。

 大工って、どこからそんな話になるの。

古代エジプトで天はヌトという女神であり、地はゲブという男神でしたよ。

おかめから水と天を、ひょっとこから火と地を、連想すれば確かに繋がるのです。

 太陽神ラーが、コーランのアッラーで、聖書のイエスに繋がるでしょ。

 あ、イエスは大工の子でしたねえ。

 若かったころ、イエス自身も大工だったとされる…。

 おかめから、古代エジプトへ、さらに、イエスに繋がるなんて…。

 意外過ぎ!

 おかめとひょっとこが、そんなに深いとは思いませんでした。

 でも、歴史をたどると面白いですねえ。

おかめとひょっとこ、奥が深いですねえ。

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コメント

はじめまして。

おかめ、ひょっとこの話おもしろかったです。とても、勉強になりました。
自分のブログにも書きたいのですが抜粋させてもよろしいですか?

投稿: sod | 2010年4月20日 (火) 10時52分

私の説も区別できるようにはしてあるけど、入ってます。

どう抜粋するかは、あなたの判断でどうぞ。

投稿: cova | 2010年4月21日 (水) 18時17分

ありがとうございます。

投稿: sod | 2010年5月17日 (月) 19時11分

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