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河童。その3

河童の甲羅と嘴と尻尾の三点セットが、スッポンから引き継いでいるのは恐らく間違いないのです。

 河童は、竜神の使いとされましょ。

 竜神は、水の神とされましょ。

 スッポンも、水を司る存在として古来から扱われてきましたよね。

「月とスッポン」は、「似てるのは見た目だけで、天と地ほど違う」と言いたいとき使うのです。

 違うの。

月の満ち欠けと海の満ち引きは、連動していることが昔から知られていたのです。

さらに、陰陽では水も月も、同じ陰に配当されるのですよ。

 そして、水には月と丸いことが似ているスッポンがいるので、スッポンが月に見立てられた。

おそらく、そうです。

それと、円天方地、つまり、天は丸く、地は四角い、という思想が陰陽にあるのです。

丸い月とスッポンには、天の象徴という意味合いもあるのかも知れませんね。

 「月とスッポン」は、「天と地で水を司る者同士」と言うのが元の意味でしょうか。

おそらく、そうです。

 それで、「水を司る者同士でありながら天と地ほど違う」と言う意味に転じた。

 さらに、「水を司る者同士でありながら」の前半が省かれて「天と地ほど違う」に転じた。

おそらく、そうです。

だがしかし、河童の嘴には、もう一つルーツがあると見ます。

烏天狗同様、八咫烏です。

河童は、胡瓜が好きといわれます。
実は、木瓜(もっこう)から来ているのです。

 木瓜の花、胡瓜の切り口の図案化といわれる紋に描かれていますよね。

木瓜とは、帽額(もこう)と呼ばれる御簾の上部にたらされる布のことです。
木瓜紋は、そこに描かれた文様から発展したものとされています。

木瓜紋は本来は、「窼(カ)紋」と呼ばれる鳥の巣を象ったものといわれます。

「窼(カ)」とは地上に巣を作る鳥の巣であり、樹上に作られたものを巣と書いたです。

河童と胡瓜の繋がりの間に、木瓜(もっこう)が入るのはなぜと思うかです。

 河童には、木の人形説がありますよね。

つまり、木工ですよね。

 木瓜は、「きうり」とも読めます。

 木工=もっこう=木瓜=きうり=胡瓜

そう、河童は胡瓜が好きなのは、河童が木工の人形だと言っているのです。

 でも、そこらに転がっている木片で人形にしたって河童にはならない。

 もしなるなら、木工人形は河童に化けて、そこらじゅう河童だらけでしょ。

河童は、霊性を持った沙良双樹の木工で作られた天児が宗教的ルーツかも。

 樹の生き人形が、河童…。

 まさに、生命の樹でしょ。

そして、天狗にはユダヤ人の祭司が正体という説もあります。

 勤行の時や山を歩く時に吹く法具に、法螺貝があるでしょ。

正しい教えを、多くの人に伝えるという意があるのですって。

 十二のヒダがある頭襟(ときん)を、かぶるでしょ。

大日如来の五智の宝冠をあらわす、とされますね。

 法螺貝と見た目も音も似た、角笛を古代イスラエルからユダヤでは吹いている。

 頭襟も、フィラクリティというそっくりなものを使うでしょ。

ヒダの十二も、十二支かも知れないけど、十二支族という意見も出そうですね。

 そういえば、源義経は鞍馬山の鬼一法師から兵法を伝授されている。
 その兵法を記した巻物の名は、「虎の巻」と呼ばれたでしょ。
 今日でも、「虎の巻」は奥義書の意味で使われる。

この「虎の巻」には、「トーラーの巻き」が語源という説があります。

 鬼一法師といえば、鬼一法眼という、室町時代初期に書かれた『義経記』に登場する伝説上の人物がいますよね。

京の一条堀川に住んだ陰陽師で、六韜(りくとう)兵法という呪術兵法の大家です。
文武の達人と、されますね。
 
 源義経が、その娘と通じて伝家の兵書『六韜』を盗み学んだという伝説で有名。

剣術においても、京八流の祖として、また剣術の神として崇められています。

 陰陽と、カッバーラと、タントラは、素朴な唯物論的弁証法という共通点もある。

そういえば、飛鳥昭雄は陰陽の起源はカッバーラという議論を展開してます。
 
 でも、日本の文化を調べてみると、中東が頻繁に顔を出すのよね。

陰陽とカッバーラは、起源を共有している可能性は否定できないかも。

 陰陽では、水は天に配され色では黒に当てられるね。

 陰陽には、五行思想があるでしょ。

 木・火・土・金・水のそれぞれに、東・地・人・西・天と、青・赤・黄・白・黒が対応。

地には鳥の朱雀が、配当されます。

天に玄武、東に青龍、地に朱雀、西に白虎。

 天の言葉を伝える鳥が、天の黒と地の鳥の合体である、烏なのかしら。

 そういえば、烏の行水って言う。

烏の行水は、烏の水による禊ともとれないでしょうか。

 なるほど、その水に河童とスッポンがいる。

スッポンは地の月です。

 月が陰なら、太陽は陽。

太陽には、八咫烏がいるとされますよね。

 太陽の八咫烏に対する、月の烏が烏天狗かなあ。

それで、地上の月がスッポンです。

 陰陽では、天と水と月が陰で繋がり、天と月がスッポンと丸で繋がる。

さらに、陽の太陽の八咫烏に陰の月の烏天狗が、対応するように見たのではないでしょうか。

 河童とスッポンは、水でつながる。

 河童からスッポン、スッポンから月、陰の月は陽の太陽に対応。

 太陽の八咫烏は、月の烏天狗に対応。

 烏天狗と河童は、水で繋がる。

 ややこしい、議論ねえ。

でも河童には、烏天狗同様、嘴があるのは確かです。

 めくるめくラビリンズ・・でもおもしろーいっ。

連想で遊んでいくと、いろいろ想像できて面白いのです。

古代の人々は、どんな思いでさまざまな妖怪変化や風習を生み出したかは謎です。
それだけに、どうとでも空想に浸れるのは楽しいです。

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コメント

ブログの内容とは関係無くてスミマセン。
猫好きのcovaさんは知ってるかもですが、こんなまんじゅう発見しました。

ttp://www.jalan.net/jalan/doc/nyalan/summer2007/nikukyu.html

h抜いてます一応。

生産が追いつかない状況で今は買えませんが猫好きのネタにいかがでしょうか?

ウチの白猫と一緒に食べてみたいw

投稿: GON | 2010年2月21日 (日) 07時29分

いえいえ。

楽しい情報、ありがとさんです♪

投稿: cova | 2010年2月21日 (日) 11時19分

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