アメリカ保守派を考えてみました。
アメリカ保守派にとって、医療保険さえ社会主義にみえるようですね。
社会保障はそもそも、犯罪と社会主義対策で始ったものでは?
自由主義の妨害で資本主義に捨てられた社会保障の旗は、社会主義に拾われたのでしょ。
アメリカ保守派=自由主義だから、銃犯罪社会から脱出できないのかも。
社会保障反対=犯罪温床培養の構図。
ホームレス支援で治安回復しつつある地域も、アメリカにあるそうです。
でも、ボランティアだからすすんでいるらしいです。
ホームレス支援を、国や地方の政府がやったら保守は妨害するのでしょうか。
国や政府がやれば、元出は税金ですからねえ。
税金を他人のために払いたくないのが、アメリカの自由主義的保守派ですか。
でも、アメリカ保守派はWASPなはずでしょ。
WASPは、ホワイト(White)+アングロサクソン(AngloSaxon)+プロテスタント(Protestant)の略ですよ。
つまり、クリスチャンでしょ。
貧乏人を足蹴にして平気な金持ちに対して、イエスは警鐘を鳴らしたのでは。
金持ちが神の国に入るのは、ラクダが針の穴を通るより難しい。
イエスはそう言ってますね。
そして、地獄に落ちた金持ちは神の国にいけた貧乏人を恨めしそうに見る…。
旧約にも、神に従えば困る事はないといいながら一方でイスラエルの民に助け合いの大切さを説く箇所がありますよ。
ザカートと呼ばれる、困窮者を助けるための義務的な喜捨はイスラム教の五行の一とされるでしょ。
イスラムを特長つけるとされるけど、聖書に起源があるわけですね。
当然でしょ。
聖書の教えの徹底を求めて、イエスもムハンマドも、神の命令を受けて行動を起こしたのですよ。
喜捨は、制度喜捨あるいは救貧税とも訳されるけど、本来の意味は「浄め」だそうです。
預言者ムハンマドは「サダカ」という名で、神に仕える者の徳目として自由な喜捨を推奨していました。
ただし、喜捨は義務ではなかった。
喜捨を指す語としてはサダカもザカートも、クルアーンにおいては両者とも自由な喜捨を意味したようです。
現代においては、自由喜捨をサダカ、制度喜捨をザカートとして区別しているそうですね。
630年以後、新たに従った部族に対する喜捨の義務化がおこなわれたようです。
つまり、困窮者を助けるのは聖書の教えなのですね。
ただし、自発的な行為でないといけないなら、行政に強いられるのはごめんというのもわかる気がするけど。
じゃあ、制度としての医療保険に反対する人は困窮者に自発的に手を差し伸べているの。
中には、いるでしょう。
でも、少数派だから、多くの困窮者は制度としての援助の手を求めた。
そう。
制度として強いられるのが嫌なら、自発的に援助の仕組みを自分たちで作るべきでしょう。
それを怠っているから、行政は強制せざるを得ない。
自らを真のキリスト教徒と想うなら、自分たちで困窮者支援のルールと仕組みを工夫したら良いでしょ。
わからなければ、神に教えを請えば、惜しげなく教えてくださる。
神は、まことに気前のいいお方と、聖書もコーランも説きますよ。
イエスの教えに反したから、イエスは罰するものを寄こした。
それが、今回は行政であったと気がつくべきだったのではないでしょうかねえ。
官から民へと旗を振った竹中平蔵氏がよく似てます。
近著を読んでそう思いましたね。
日本人にも似たようなマインドの人間が増殖中ではないでしょうか。
そういえば、竹中平蔵と一緒にやっていた小泉純一郎には、“アメリカのポチ”のあだながありましたね。
アメリカの共和党は、超保守派=キリスト教原理主義派がのさばって、反対してますが、聖書に忠実を掲げているのに、矛盾してますよねえ。
原理主義、すなわち、教条主義、ということでしょうね。
実態や現実より、杓子定規な対応で善しとするから、かえって矛盾がひろがるわけでしょう。
表面だけを見て内実を見ようとしない、それが原理主義であり教条主義の特質ですから。
神の判断より、自分の判断を上に置いて平然としているのが、宗教的原理主義の最大の過ちです。
主よ主よと、これ見よがしに私の名を呼ぶものがいる。
私は言う。
あなた方を知らぬ。
もっともらしい解釈ばかりして、内実の伴わないものを痛烈に批判したイエスの言葉です。
そっくり、超保守派=キリスト教原理主義派に進呈したい気分になりますねえ。
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コメント
結局弱者を足蹴にするやり方が暴走したのが原油や穀物の暴騰だと思います。発展途上国で多数の餓死者が出たのは周知の事実ですが、同時に「飢え死にしたのは飢え死にした本人が悪い」という、それこそ万死に値する考え方も見られたのも事実です。
投稿: リニモ1号 | 2010年3月23日 (火) 17時17分
自分の富のためなら、誰がどうなろうと知った事か、という社会を作るのがキリスト教なら、私はキリスト教徒ではないとイエスは言うでしょうね。
投稿: cova | 2010年3月23日 (火) 18時03分
http://blog.goo.ne.jp/sakura-taro
座薬を飲むのに匹敵するような過失をしている人々がおられるようです。
最先端医療の研究で抜き出ているばかりか国の借金が多い、USAだから医療保険の支払いで健康で文化的な生活をするのに1/10の支払いが終わった後には出来なくなるのを恐れているかもしれません。 ある意味、恥です。
投稿: ゆうくちぃ~ | 2010年3月26日 (金) 12時12分
まあ、キリストのお顔に泥をたっぷり塗るような真似ってことですか。
泥パックでもあるまいに…。
投稿: cova | 2010年3月27日 (土) 11時50分
御子イエス・キリスト様については、ただ肯定するのみです。
人間の愚かさから悪い経済状況を作り出したのは事実です。
一応、USAでは地元意識が強いのです。 理由は誰が投資をしたのかの一点です。
難病で無い限りは基本的に地元で治療してしまうのです。 又、キリスト教徒の中でも移植手術の先駆者はいます。御霊の導きがあったのでしょうね。次の段階は、再生医療とプラズマ医療でしょうね。
基本的には、やはり、国民皆保険の導入で生活費が上がるのを嫌がっている。 また、神様が地球を創造されたのを真剣に信じているのがキリスト教徒です。
投稿: ゆうくちぃ~ | 2010年3月28日 (日) 03時17分
情けは人のためならず。
情けは結局、かければかけただけ、いつかは自分に何らかの形で戻るって意味ですね。
コーランにも、神の国に善行の蓄えを積めとあります。
イエスの言う、義に生きる人、に相当するのでしょうね。
自分だけでなく、人を思いやり、支えあう心を求める聖典の教えは、欲が絡むと見えなくなる。
怖いですねえ。
投稿: cova | 2010年3月28日 (日) 08時21分
実際の所、教会は宣教師に対して医療費を支払っているそうです。
投稿: ゆうくちぃ~ | 2010年3月28日 (日) 22時10分
助け合いというわけですか。
投稿: cova | 2010年3月31日 (水) 18時15分
ちは。
まぁ、余所様の国の人のことが言えるか?って思いますけど。
自分だって、「今月から厚生年金+1万、健康保険+1万余計に取るよ。不況だから当然、給料は下がりはしても上がりはしないけどね」って風になったら嫌だもの。
キリスト教の国って言っても、一般の人はそれほど教義を理解してないのではないですかね?利権団体の主張することに染まりやすいようだし、、
投稿: ピーちゃ♪ | 2010年5月 5日 (水) 18時54分
まあ、日本の保守はどうかって、問題も確かにありますね。
ただ、日本を憂えて本当に連帯できる相手を探す人と、単純に保守の看板に惑わされる人はいるようです。
ほんと、キリスト教の国って言っても、一般の人はそれほど教義を理解してないのではないですかね。
かといって、聖職者が本当に理解できているか怪しいですけどね。
投稿: cova | 2010年5月 5日 (水) 19時22分