天狗下駄
平安時代より、修験者が山中を行くときに履いていたといわれている一本歯の下駄があるのです。
下駄の歯が一本しかないので、大変不安定でしょ。
この一本歯下駄は、通称を天狗下駄というのです。
一本歯の部分が、ちょうど土踏まずの部分にくるそうです。
一本歯下駄を履くだけで、姿勢が変わりますか。
重心線をキープしながら、バランスを取って体のバランストレーニングに最適だそうです。
下駄の鼻緒は、足の親指の所に挟むのです。
それは、どの下駄でも同じでしょ。
実はこの構造は、足の親指のつけ根の部分を鍛えるのに大変効果的なのですって。
宮本武蔵も、この親指のつけ根の使い方について教えを残しているそうです。
足の親指のつけ根の部分を鍛え、さらに体のバランストレーニングに良い。
天狗って、健康のために一本歯下駄を履いていたのかしら。
理由は、別にあると思います。
そういえば、 天狗といえば団扇だけど、八ツ手の葉を使っていましょ。
それでウコギ科の常緑低木である八ツ手の別名は、天狗の葉扇という。
天狗自体が、木の人形を正体とするという思想が背景にあるかも知れないって以前話題にしましたねえ。
陰陽の別名はカンバラで、河童の語源であるという説を飛鳥昭雄や三上たけるは展開しています。
陰陽の別名はカンバラなのは、陰陽がカッバーラだからであると彼らは主張していますね。
木の人形は生命の樹に通じ、生命の樹はカッバーラに通じ、カッバーラは河童に通じるというのでしょ。
そうですね。
そういえば、鞍馬の天狗と呼ばれる鬼一法師は義経に虎の巻を授けます。
虎の巻が、トーラーの巻で、カッバーラの書で、天狗が生命の樹を奥義とするカッバーラに通じていたと見ると面白いね。
木の葉天狗は、木っ葉天狗とも呼ぶ。
木っ端天狗は、木っ葉天狗と同じかしら。
一方で、木っ端天狗は河童天狗と混同されるのでないの。
河童には、木の人形伝承がある。
木っ端天狗を、木っ葉天狗や木の葉天狗というのは、木の人形が正体という考えがあるのかしら。
河童と天狗には、驚くほど似通った伝承があるのですよね。
天狗も、河童同様、木の人形が正体と見ても良さそうねえ。
川天狗と山天狗に対して、河童と山童、見事に対応してみえます。
天狗は、樹木に棲むと信じられたと考えられているのです。
樹木は神霊の依り代とされ、天狗が山の神とも信じられていたことからです。
天狗が棲むとされる木の周囲では、天狗の羽音が聞こえたり、風が唸ったりするというのです。
風が音をたてて唸るのは、天狗の声だと考えられたのです。
キジムナーやケンムンはガジュマルの精とされ、天狗が樹木に棲む。
天狗の起源の一つは、明らかにキジムナーやケンムンね。
埼玉県児玉郡では、天狗の松を伐ろうとした人が、枝から落ちてひどい怪我を負ったが、これは天狗に蹴落とされたとされているのです。
河童は金気を嫌い、ケンムンもガジュマルを切ると祟る、見事に対応するのね。
天狗の木と呼ばれる樹木は枝の広がった大木や、二枝に岐れまた合わさって窓形になったもの、枝がコブの形をしたものなど、著しく異形の木が多いです。
要するに古木でしょ。
ケンムンやキジムナーも、古木の精霊とされますよ。
そして、ケンムンやキジムナーは河童の仲間と見られています。
ケンムンやキジムナー同様、天狗も古木の精霊としたら、一本歯の下駄の謎と繋がりませんか。
樹は、幹が一本で一本足に通じる。
天狗の一本歯の下駄も、一本足に通じると見れば樹に通じそうですね。
そして、生命の樹は知識や経験をつんで、神から授けられるカッバーラを正しく理解して上って行ける…。
このあたり、古木に繋がるのかな。
天狗も河童同様生命の樹だから、一本歯の下駄で樹の一本足を連想させたのかも。
そうみれば、鬼一法師が義経に授けた虎の巻が、トーラーの巻で、カッバーラの書であってもおかしくないね。
天狗が、生命の樹を奥義とするカッバーラに通じていても不思議ではないですね。
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