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ジャック・オ・ランタンを考える。 猫とカボチャの不思議な関係 その2

猫とカボチャの不思議な関係を、以前考えたことがありました。

 猫を殺して埋めたら、その猫の口から毒のある南瓜が生えたという話で、殺した者に喰わすために猫の執念から生えたものだという話でしょ。

ええ。
口や目など、猫の頭からという話が多いようです。
このパターンは、猫南瓜という怪異のジャンルの一つにまでなっていたのです。

同様の話は、和歌山県西牟婁郡など各地方に見られるというのです。

調べていくと神奈川県横須賀市浦賀には、南瓜ではなく胡瓜がなったという話があるそうです。

 南瓜、胡瓜、どっちも瓜科ねえ。

胡瓜には、胡瓜封じの風習があるでしょ。

 そして、胡瓜と言えば河童。

南瓜には、ハロウィンのジャック・オ・ランタン(Jack-o'-Lantern)に使う風習があるでしょ。

 ジャック・オ・ランタンは“ランタン持ちの男”を意味し、ジャックランタンとも呼ばれますね。

ジャック・オ・ランタンは、アイルランドやスコットランドに伝わる鬼火のような存在だそうです。

普通の火の玉の姿の他、光る衣装を身に纏うカボチャ頭の男の姿であらわれる事もあるというのですよ。

 生前に堕落した人生を送ったまま死んだ者の魂が、死後の世界への立ち入りを拒否された姿と聞きましたが。

悪魔からもらった石炭を火種にして、萎びて転がっていたカブをくり貫いて作ったランタンに入れたと言うのが元の話だそうです。

そのカブのランタンを、片手に持って彷徨っている姿だとされているのですね。

こんな話もあります。

悪賢い遊び人が悪魔を騙し、死んでも地獄に落ちないという契約を取り付けました。
ところが死後、生前の行いの悪さから天国へいくことを拒否され悪魔との契約により地獄に行くこともできず、カブに憑依し安住の地を求めこの世を彷徨い続けている姿だともされているのです。

 この話は、ウィル・オ・ザ・ウィスプと呼ばれる世界各地に存在する、鬼火伝承の名の一つとされますよね。

ウィル・オ・ザ・ウィスプ(Will o' the wisp)は、ウィルオウィスプとも呼ばれる世界各地に存在する、鬼火伝承の名の一つですね。
「一掴みの藁のウィリアム」の意味で、この藁は松明に使われたところから「松明持ちのウィリアム」と訳されることもあるのです。

 ウィル(Will)は、ウィリアム(William)の通称ね。

ウィル・オ・ザ・ウィスプは墓場などに出没し、近くを通る旅人を危険な道へと誘うとされます。

 日本の人魂みたいねえ。

ウィル・オ・ザ・ウィスプの正体は、死後の国へ向かわずに現世を彷徨い続ける、ウィリアムという名の男の魂だというのです。

ウィルの生前は、極悪人だったそうです。

遺恨により殺された後、霊界で聖ペテロに地獄行きをいい渡されそうになった所を、言葉巧みに聖ペテロを説得し、再び人間界に生まれ変わるのです。
しかし、第二の人生もウィルは悪行三昧で、また死んだとき死者の門で、聖ペテロに「お前はもはや天国へ行くことも、地獄へ行くこともまかり通らん」と煉獄の中を漂うことになるのです。

それを見て哀れんだ悪魔が、地獄の劫火から、轟々と燃える石炭を一つ、ウィルに明かりとして渡したのです。
この時にウィルは、この石炭の燃えさしを手に入れるのです。
そして、その石炭の光は人々に鬼火として恐れられるようになったそうです。

 ジャックはよくある男の名前なので、アイルランドやスコットランドではジャック・オ・ランタンとなったのかしら。

どうでしょうねえ。

ジャック・オ・ランタンの話がアメリカに伝わったのち、カブのランタンは、移民したアイルランド人によりアメリカでの生産が高かったカボチャのランタンに変化したというのですね。

スコットランドでは、現在もルタバガというカブを使っているそうですよ。

この他、毎年10月31日のハロウィンの日に作るカボチャのロウソク立てをジャックランタンと呼び、善霊を引き寄せ、悪霊達を遠ざける効果があるといわれているのです。

ジャックランタンは、旅人を迷わせずに道案内をする事もあるというのです。

 罪人と炎と言えば、火車(かしゃ)を連想するのよね。

火車には、猫又が正体という説があるのですね。

 猫と南瓜は、火車が間に入って繋がっていくのかしらね。

可能性は、疑う余地がありそうですね。

ここで気になるのは、ウィル・オ・ザ・ウィスプの火には水面の上にしか現れないとする伝承もあるそうなのですよ。

 水面で火が現れると言えば、キジムナーがいるのよね。

 キジムナーは、河童の仲間。

天狗火(てんぐび)もあるのですよ

天狗火は、神奈川県、山梨県、静岡県、愛知県に伝わる怪火です。

主に水辺に現れる、赤みを帯びた怪火です。

その名が示すように、天狗が超能力によってもたらす怪異現象のひとつとされるのです。
神奈川県や山梨県では川天狗の仕業とされるのです。
夜間に山から川へ降りて来て、川魚を捕まえて帰るとも、山の森の中を飛び回るともいうのです。

人がこの火に遭遇すると、必ず病気になってしまうといわれているのです。
そのため、土地の者はこの火を恐れているそうです。

出遭ってしまったときは、即座に地面にひれ伏して天狗火を目にしないようにするか、もしくは頭の上に草履や草鞋を乗せることでこの怪異を避けられるというのです。

 近くを通る旅人を危険な道へと誘うとされる、ウィル・オ・ザ・ウィスプと似てますね。

一方、天狗火が人を助けたという民話もあるのです。

天狗火が人を助けた話は、愛知県豊明市などに伝わっているのです。

昔、尾張国東部のある村で、日照り続きで田の水が枯れそうなとき、川から田へ水を引くための水口を夜中にこっそり開け、自分の田だけ水を得る者がよくいたそうです。

村人たちが見回りを始めたところ、ある晩から炎の中に天狗の顔の浮かんだ天狗火が現れ、水口を明るく照らして様子をよく見せてくれるようになりました。

水口を開けようとする者もこの火を見ると、良心が咎めるのか、明るく照らされては悪事はできないと思ってか、水口を開けるのを思い留まるようになり、水争いは次第になくなったというのです。

また、こんな話もあります。

愛知県春日井市の民話では、ある村人が山中で雷雨に遭い、身動きできずに木の下で震え上がっていました。
すると、どこからか天狗火が現れ、おかげで暖をとることができた上、道に迷うことなく帰ることができたというのです。

 旅人を迷わせずに道案内をする事もある、ジャックランタンと似てますね。

しかしこの村では天狗火が見える夜に外に出ると、その者を山へ連れ去ってしまうという伝承もあるのです。
ある向こう見ずな男が「連れて行けるものならやってみろ」とばかりに天狗火に立ち向かったところ、黒くて大きな何かがその男を捕まえ、山の彼方へ飛び去っていったというのです。

 アイルランドやスコットランドといえば、ケルトの土地でしょ。

 そのケルトの地と日本に似た話があって、ブリテッシュに似た顔がいると幕末の日本を知る欧州人が報告してる。

 アメリカで、イギリスと日本両方に似た顔の古代人骨が出た。

 偶然にしては、出来過ぎ。

そうですね。

私が気になるのは、猫南瓜の話に河童と天狗が絡んでいそうに見えることですけどね。

 さらに、ウィル・オ・ザ・ウィスプやジャック・オ・ランタンも絡んでいそうよ。

想像以上に、猫南瓜は奥が深そうですね。

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