ジハードとテロとの戦いとイエスと…。
マタイによる福音書の5章43節から48節には、こうあるようですね。
そのとき、イエスは弟子たちに言われた。
「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。徴税人でも、同じことをしているではないか。自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしたことになろうか。異邦人でさえ、同じことをしているではないか。だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」
ジハードを叫びながら武器を取り、自己満足的な勝利さえ得られない者達がいるでしょ。
テロとの戦いを叫びながら、新たな敵を生む攻撃しか出来ない者達がいるでしょ。
いますね。
自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。
徴税人でも、同じことをしているではないか。
自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしたことになろうか。
異邦人でさえ、同じことをしているではないか。
生意気な学生時代、この1節を読んで、何と説得力のある言葉だろうと思いました。
好きな1節です。
聖書には、ドキ!っとする言葉多いですよね。
彼らはともに、自らの信ずる神の名を叫び、武器を取っているでしょ。
ええ。
なぜに、どちらも傷つくだけなのでしょ。
キリスト教徒は、イエスを神の言葉を伝えた人として受け入れていますよね。
イスラム教徒も、イエスを神の言葉を伝えた人として受け入れていますよね。
そうなると、ともにイエスの名の元に戦っているのでしょうか。
兄弟喧嘩…。
イエスは御父の御言葉を、人々に従わせるために伝えたのではないでしょうか。
イエスの言葉に反しながら、イエスに従うと言い張る者達…。
マタイの福音書7章21節には、こうあるようですね。
わたしに向かって、『主よ、主よ。』と言う者がみな天の御国にはいるのではなく、天におられるわたしの父の御心を行う者がはいるのです。
この言葉、私も耳が痛いですよ。
通俗的な気持ちや、当面する困難に、流されたり、つまづいたりすることのほうが多いですから。
ジハードやテロとの戦いを叫びつつ、血を流す行為を繰り返す人は聖書とイエスを学んでいますかねえ。
少なくとも、自分では読んでいないのでは…。
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