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酒津のトンドウ

酒津(さけのつ)のトンドウって、知ってますか。

 それ、何?

1月14・15日前後の土日に、鳥取市気高町酒津の海岸では酒津のトンドウと呼ばれる左義長行事が行われるのです。

 左義長行事って、なに。

左義長行事とは三毬杖とも記される、小正月に全国で多種多様な形態で行われる火祭りです。

酒津のトンドウは左義長行事のひとつで、近郷に例を見ない特徴があります。

酒津のトンドウは、高さ4~5メートルにもおよぶ円錐形の小屋風の焼代なのです。

 普通は、その年飾った門松や注連飾り、書き初めで書いた物を持ち寄って焼くけど。
 それを、円錐形にするのですか。

紙四手をつけた柱を中心に立て、松を沿わせ、竹を立てかけ、薦を巻き、沢山の藁をたらした注連縄を時計回りに巻き付けて円錐に整えます。

 それは、確かに珍しいかも。

注連縄は、子供たちが作るのです。
注連縄を下まで上手に巻きつけるのは、大人の役目です。

以前は五つ立てました。
今は、一つ立てるのみとなってます。

幾重にも注連飾りが巻かれるトンドウの姿は、元来そこが神を迎えるための忌屋であったことを示します。

トンドウを立ててくれと、言って町を回るのは男の子たちの役目です。

トンドウの周りを裸になった男の子が、寒風の中、海水につけた海藻をぐるぐる回しながら身を清め、「ワッショイ、ワッショイ」と勇ましい掛け声をあげながら3周します。

その後、男の子達は周辺の集落を「祓いたまえ、清めたまえ」と唱えながら1軒づつ清めて廻るのです。

そして翌日の早朝、お飾りを燃やして祭神を送るのです。

この、トンドウを燃やしてくれと告げて回るのも、男の子たちの役目です。

問合わせ先 は、気高町総合支所教育委員会分室。
問い合わせの電話番号は、0857-82-1411です。

気になるところは、いくつかあります。

 どこ。

まず、円錐に形を整えること。

山と見れば、三角の山はしばしば神奈備(かむなび・かんなび・かみなび)とされるのです。

神奈備は、神霊つまり神や御霊が神留る(かんずまる)場所としての御霊代(みたましろ)・依り代(よりしろ)を無数に擁した領域の事や、 自然環境を神体とした神代(かみしろ)のひとつの在り方とされてきたのです。

さらに、三角は神の使いとされる蛇の象徴でもあります。
時計回りに巻かれる注連飾りは、蛇を示すのかもしれないです。

紙四手は、雷の造形ともみえるのです。
雷(kaminari)は神成(kaminari)に通じ、紙四手を飾った柱自体が神の臨在を表すのかも。

松は、その長くくねる姿から蛇を連想できるのです。
そうでなくても、五行では木はその長く伸びる姿から気に通じるとされるのです。
蛇のように長い存在全体が、その長く伸びる姿から気に通じるとされるのです。

さらに竹は、天と地を繋ぐ通路である階(kizahashi)を指すと見えます。

つまりトンドウは、神の使いである蛇が天から下りてきた姿かも。

 そういえば、3周の3は神域に付き物の数字ねえ。

右回りも、陰陽の回転方向です。

 陽の方向、つまり顕現を表す方向…。

 神の使い、あるいは、神の寄り代を表現しているのでしょうね。

 でも、炎、すなわち光に包まれる天の使者といえば、イエスを連想できますね。

 3周は絶対三神、男の子たちは伝道するイエスの弟子を連想できるの。

イエスは確かに、モーゼの掲げた杖の青銅の蛇に喩えられるのです。

でも、地域としては道通様という蛇神崇拝をしている岡山県に近いです。

doutuuとtondou、音も似通ってるのです。

それに、日本各地には蛇を神の使いとする風習があるのです。

 だとしたら、日本各地に神の使いとして臨在されたイエスへの崇拝があるといってるのと同じでは。

確かに、イエスが連想できる風習は日本各地に見てきたのですけど…。
どこまでも、連想ですからねえ。

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