心をどうやったらつかめるでしょうね。
サンケイの福島香織のあれも聞きたいという連載に、小池晃へのインタビューがあると聞きました。
そこに面白い発言があったので、紹介してみます。
「イスラム諸国は日本に強い信頼感をもっているんですね。
ヨーロッパは十字軍以来の侵略の歴史があり、旧ソ連も米国もそうだと。
日本は一度もイスラム諸国を侵略したことがない、憲法9条もあると。
そういう国だからこそ期待している、と感じたんですね。
たとえばアフガンのこの一連の動きが起こる前に、日本政府はタリバンと唯一外交的関係をもっていた政府だったんですね。
日本はイスラム諸国から一目置かれていた。
ところが、自衛隊の派遣で、日本外交が本来もっていたポテンシャルを失っちゃった。
僕はそういう意味ではただ軍事力がカードになるんではなくて、歴史とかその国のもっている力とか、僕なんかは憲法9条なんかもひとつのカードになると思うな。」
そういえば、ボランティアの人々は、自衛隊が来ることを迷惑がる傾向があったと記憶します。
丸腰で命預けます状態で飛び込んで、築き上げた信頼がどういう名目であれ武装集団が来ると台無しになるからと。
キリスト教の布教や、通商が、植民地化の入り口になった過去が、だぶるのでしょうね。
武力崇拝者は、丸腰で胸襟を開いて相手の懐に飛び込んで道を切り開いていった人たちの話を鼻先でせせら笑う傾向があるようですね。
ビジネスも政治も、基本は同じって感じますねえ。
今の話を、興味を持って聞きました。
相手の心をつかみ、信頼されたものが成功し、失敗したものはその理由もわからず成功者に嫉妬する。
そうそう。
どうして失敗したか、謙虚に反省する人は成功者の経験から、多くを学ぼうとしますね。
武装論者の言い分は、負け犬の歯軋りとそっくりに見えます。
丸腰で飛び込んで、失敗したものをいやというほど見ていると、武力崇拝者は言うのでです。
確かに、丸腰でいけば良いって物じゃない。
どういうタイミングで、どう声をかければいいか、今でも悩みます。
奥が深いですね。
でも、短気を起こしたらすべてぶち壊し。
ぐっとこらえる、毎日ですよ。
失敗の最大の原因は、自分の都合や利益だけ考えて先方の都合は利益は考えてないと、受け取られたこと。
善意があっても、押し売りしたらだめ。
わかってはいるけど、難しいですよ。
相手の言い分を十分に聞き、どこまで自分の力で応えられるか考えることが大事とは言いますけど。
ほんと、政治もビジネスも、説得して納得して、受け入れてもらうまでが勝負。
そして、後はその無限の繰り返しが待っている。
トップセールスマンになれる人こそ、一流政治家の素質ありでしょうかねえ。
結局、武力崇拝者は、相手も自分もよくわかってない。
知ったかぶり、知ったつもり、そこでとまったら恐ろしい結末が待っているでしょうね。
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