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宇宙はもっと重い?

戸塚洋二(とつか・ようじ)東京大特別栄誉教授は、1998年、ニュートリノに「質量がある」との確証を得て物理学の常識を覆す大発見といわれました。

2002年にノーベル物理学賞を受けた小柴昌俊・東京大特別栄誉教授の愛弟子で、日本人初の師弟そろっての栄冠が期待されていました。

ノーベル賞の有力候補とされたが、2008年7月10日、66歳でがんのため死去しました。

 戸塚特別栄誉教授は、静岡県富士市生まれでしょ。
 1972年、東大大学院博士課程を修了。
 2004年に文化勲章受章、2007年にノーベル賞の登竜門の米フランクリンメダルを受賞。

90年代半ばから、岐阜県飛騨市にある東大宇宙線研究所の観測施設「スーパーカミオカンデ」の責任者として、ニュートリノの精密観測を実施していましたね。

その戸塚特別栄誉教授の研究を裏付けるであろう発表が、2010年6月1日にありました。

http://mainichi.jp/select/science/news/20100601k0000e040098000c.html

ニュートリノ振動:国際実験で直接的に確認

素粒子ニュートリノが質量を持つことの最終確認を目指す国際共同実験OPERA(オペラ)の研究グループは31日、狙っていた「ニュートリノ振動」と呼ばれる現象を初めて直接的に確認したと発表した。

ニュートリノ振動は、ニュートリノがある種類から別の種類に“変身”する現象。

質量存在の証拠とされ、98年、東京大宇宙線研究所のスーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市)で発見された。

ただ、この時は特定種のニュートリノの減少から結論を導いた。

この研究はノーベル物理学賞も期待され、今回の成果が後押しとなる可能性がある。

実験に参加する中村光広名古屋大准教授は「1例だけでは確実とは言えず、最低でも4例必要だ。

実験は順調に進んでおり、あと1、2年でニュートリノに質量があることを裏付けたい」と話している。

実験は、スイス・ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究所(CERN)の加速器から「ミュー型」ニュートリノを発射。

約730キロ離れたイタリアのグランサッソ国立研究所の検出器で「タウ型」に変身している振動現象をとらえる。

グループは、08年の本格観測開始以来の検出例約1000例を解析。

この中に、タウ型に特徴的なケースを1件見つけた。
 
ニュートリノは、物質の最小単位である素粒子の一種です。

現在までに、電子ニュートリノ、ミュー・ニュートリノ、タウ・ニュートリノの3種類が発見されています。

 電子とともに、軽い粒子とされるのでしょ。

ええ、原子核を作る陽子や中性子は重い粒子といわれます。

ニュートリノは、1930年代に物理学者のパウリが存在を予言し、56年に実験で確認されました。

陽子や中性子の崩壊に伴って生じ、原子炉の中でも大量に発生するのです。

 でも、太陽から出る数は、核融合にしては少ないと言われてますね。

物質と反応しにくく、地球などあらゆる物質をすり抜けて進む性質があるため、とらえるのは難しいのです。

それを考慮に入れても、太陽からのニュートリノは少ないですけどね。

 アインシュタインのE=MC²からすれば、ニュートリノにもエネルギーに見合う質量があってもいいはずですね。

そうですね。

もし、ニュートリノに質量ありとなれば宇宙の質量自体も、もっと重いとなります。

 質量がないとされる、光子にも影響ありますかねえ。

光子の仲間とされる素粒子に、質量がありますからねえ。

でも、今のところ光子の質量を疑う声は出てないようです。

追記

ニュートリノの質量確認はノーベル賞に繋がりました。

やはりニュートリノに質量はあった。

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