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地球に優しいと簡単に言うけど。生態系を考える その3

長年生態系に参加してきた人が、再生に配慮しながら適度に利用してこそ、環境を守れるでしょうね。

 かつて、鯨油めあてに鯨を乱獲した欧州の論理を思い起こすね。

欧州の乱獲で激減した鯨が、彼らが乱獲を止め捕鯨を制限したいま数を回復しつつあるのは想像にかたくないのでは。

 むしろ、捕鯨を止めたときの海の生態系に対する影響を考えて欲しいね。

 大人になった鯨の天敵が、人間だけという事実。

それが手を引いたら、海は狼の滅びた山と同じことになるでしょうね。

 林業は、鹿の食害で悩む。

山で木を切らないのは、かえって洪水や山崩れを引き起こすのです。

 今まで利用してきた、山の木でしょ。

もちろん。

山の再生に配慮しながら適度に利用してこそ、洪水や山崩れから麓を守るでしょうね。

 両立が大事…。

いままた、バイオメタノールの材料と食料の両立問題を引き起こす可能性は去っていないように見えます。

 トウモロコシと、バイオエタノールが顕著な例ねえ。

そうです。

 製紙用の木を救うとされたケナフですけど。

ケナフは、 アオイ科ハイビスカス属の一年草の種子植物ですね。

現在、ケナフのパルプ化は主にタイ北部などで行われており 木材のパルプ化プラントを設置し、パルプ化を行っているようですね。

 生態破壊をするだけの、厄介者の可能性があるとか。

在来種は、長い歳月をかけ植生、生態系のバランスを確立してきたのです。
外来種はその関係や作用が明確でなく、大きくバランスを崩す可能性のあるのです。
その影響は、農林業や人体にも及ぶ可能性があるのです。
ケナフは、立派な外来種ですからね。

 セイダカアワダチソウの、二の舞を踏むおそれがある。

油断はしないほうが良いのでです。

 ケナフは、従来ロープやカーペットなどの原料になっていたでしょ。

いまでは、紙の原料にしたり、車などの内装材作る人たちもいるのですね。

 ケナフは、「パルプの年間収穫量はアカマツの5倍」とか「光合成速度はエノキの5倍」っていってますね。

ええ。

ケナフは通常の植物の2倍以上のCO2を吸収し、茎にため込んでいる と言われます。

 「CO2の吸収が一番良いケナフを使うことに意味がある」と。

正確な数値としては 1.4~ 4.6倍で、一般に出回っている数値は極大値なのです。

気温・降水量・日射量・土壌条件等の環境条件によって、数値は大きく変わるのです。 

「ケナフはCO2をよく吸収するので、CO2の削減に役立つ」
温暖化防止の理由の決まり文句だけど、この論理はちょっとおかしいのです。

 「CO2の吸収」と「CO2の削減」は、べつものなのね。

CO2の削減には、吸収したCO2が分解されにくい形態で蓄積される必要があるのです。

 例えば、木材やサンゴなどね。

ええ。

草本植物でしかも一年草のケナフは、その年の内に枯れるでしょうね
吸収したCO2はすぐ分解されて、空中に放出されてしまう。

 近視眼的環境保護論は、有害ということね。

藁や竹の代わりには、なると思われるです。
もともと、ケナフというのは葦の様な植物なので、中心部の繊維は短く 葦や藁などの繊維と似ているようです。

ただ、藁や竹は画仙紙に 使用することが多く、墨付きのことなどからケナフには簡単には代わらないかも。

一方、皮の部分は非常に強く、麻の様な繊維になります。

 だから、ロープやカーペットなどの原料になっていた。

そうです。

繊維が細かいために、紙としてのケナフに使い勝手のよさを感じる人もいるのですけどね。

 そういえば、クロッキー帖などがあるね。

広葉樹パルプの代わりには、なると思えるのです。
製紙業界としては、ケナフは現在の森林資源にかわる物かも。
繊維長は、広葉樹パルプと近いようです。

広葉樹にかわる新しい素材と してケナフを使うのであれば、 広葉樹パルプに代わる新しい素材として 利用の価値がでてくるかも。
一年で大きくなり栽培もしやすいとなれば、ですけどね。

ケナフをパルプ化する場合、良いとされているのは 圧力釜を使用し、強アルカリにて長時間煮る 必要があるかも。

 平釜でも、煮ることが可能ですか。

ふたの上に重石を 乗せるなど、多少圧力がかかるようにする必要があるのです。

平釜は蒸気を入れて煮るタイプだと、 煮れば煮るほど、蒸気からの水分が入り、釜内のアルカリ度が 低くなってあまり煮えないのです。

釜の下から火を燃やす旧タイプの平釜だと煮れば煮るほど 煮詰まりアルカリ度が上がり、煮えるようです。

苛性ソーダつまりソーダ灰の使用量は、楮、三椏、藁、竹を煮るときの使用量の 約3倍は必要だそうです。
排水の汚れ方が著しく環境面からも 考えて、和紙材料には適さないと言うことだそうです。

そのため、多量の中和用の薬剤が必要となり、また、水洗いにも時間が必要です。

 紙に加工したら、CO2を固定できるかというと。

図書として永久に保存されない限り、紙は結局ゴミとして燃やされてしまうことが多いでしょうね。

 再生紙としての循環も、永久ではないから。

そうですね。

原材料を加工した製品が焼却等で分解されれば、製品に固定されていたCO2は全て空気中に放出されてしまうのです。

しかも、使われるのは「靭皮」という外側の部分だけですって。

 心材は、使いみちがなく焼却されている。

ケナフは最大で植物丈6m、茎の直径10cmにもなるのです。
ところが、靭皮以外の部分はゴミとして焼却されているということです。

 CO2の固定には、役立たない。

ケナフ栽培の生産・管理コストだって、エネルギー投資をともなうのです。

 肥料・農薬・潅水・除草ね。

 その分だけ、CO2を放出することになる。

森林などの自然植生と異なり、栽培植物で環境問題を論じるにはこのコストを差し引く必要があるのです。

CO2対策でケナフを植えるというのは、ちょっと話が違うような気はするのです。

 それを承知で、ケナフを使ったり栽培して欲しいってことね。

 地球上の緑や保水性を守る意味において、栽培をするならしても良いけど、誇大広告はするなと。

ええ。

ケナフはもともと、パルプ用に伐採される木を減らせないかということで注目された植物ですよ。

和紙業者からは、紙の原料ならケナフよりは楮や三椏を植えて欲しいとの声もあります。

 ケナフは繊維を取り出すまでのエネルギー効率は悪く、和紙には適さない。

紙に出来ないことは無いが、その工程は大変手間がかかるというです。
エネルギーを使い労力を使いむしろ、地球温暖化につながってしまうと懸念しているのです。

楮や三椏は、処理が慣れている上に和紙としては良い紙になるそうです。
しかもその紙は、1000年保つ実績があります。
何より、日本の環境に適しているのです。

 その国の歴史と風土に即した取り組みこそ、本当に効果がある…。

環境保護、言うのはやさしいです。

 でも、人もまた、自然と環境の一部であることを忘れた環境保護論は有害。

 人が自然と共存してこそ、環境保護の視点を忘れた環境保護論は、暴論。

そういえるかも。

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