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聖書やコーランと社会主義 マルクスと聖書? その3

聖書やコーランは、神を信じ恐れずに前進する者を神が助けてくださると確信する者たちが連帯と助け合いの心で生きることを、人々に求める書です。

 強敵の前に怖気ずく人々に向かって、神は雄雄しく立ち向かえと、鼓舞しますね。

ええ。

神が前進しろと仰るときは、神が全面的に支えるから安心しろ、そうお考えなわけですよ。

 神に、全幅の信頼を…。

 あれこれ理由をつけて困ってる人に助けの手を差し伸べようとしない者は、神の御心にそむく者。

主よ主よと、これ見よがしに言う人たちが、実際は主の御心に従っていないので焦っているということでしょうね。

 社会主義、共産主義を、悪平等社会と非難する人がいますね。

社会主義や共産主義は、自ら助かる者を助ける原理が徹底される社会ですよ。

 能力に応じて働き、働きに応じて受け取る、と言ってますね。

一方で、能力に応じて働き、必要に応じて受け取る、とも言っています。

 二段階と考えていい。

誤解を恐れずに言えば、いいえ、です。

働きに応じて受け取ったら、ハンディのある人は最低限必要なだけ受け取れない場合もあるでしょう。

 そうね。

ハンディのある人は、ハンディにあった形で助けが必要でしょうね。

 頑張っているのに前進できない人には、手厚い助けの手が差し伸べられる。

もちろんです。

聖書やコーランにも、困難があって前進できない場合は助けてあげなさいとあります。

 社会主義の第一段階でも、第二段階の原理の一部は前倒しされる。

そうですね。

 楽して儲ける、ずるい者や怠け者には生きずらい社会。

ええ。

でも、不必要な苦労を避けるための工夫は違うのです。

 そうでなければ、便利になるさまざまな発明や発見はありませんよね。

当然でしょうね。

 ばら撒きを必要とする社会こそ、悪平等。

一人一人にきめ細かく対応してこそ、平等が実現できるわけです。

 ばら撒きは、ある意味税金を使った買収。

不満を持っている人たちの、機嫌取りでしかないのです。

 建設的な支出にするなら、もっときめ細かい配分にしろと。

結果として以前より支出が膨らんでも、それに見合った効果が期待できる。

違うでしょうか。

 そんなところから、マルクスエンゲルスの思想は、聖書の焼き直しといわれる。

そうでしょうね。

イエスの言う、らくだが針の穴を通るより神の国に入るのが難しいといわれる金持ちとは、楽して儲けるずるい者や怠け者と同じ意味と、私は解釈します。

たとえ金持ちになるまでどんなに努力していたとしても、金持ちになってから楽して儲ける、ずるい者や怠け者になれば、義に生きるとは言いがたいのでないでしょうか。

 そういう意味だったの。
 
 お金持ちにきびしいなあと思っていたのに・・。

聖書と社会主義が厳しいのは、貧乏人を足蹴にして平気な金持ちと、働けるのに怠けて貧乏な連中、ということです。

聖書と社会主義が優しいのは、困窮者に手を差し伸べる金持ちと、働いてるのに報いられず貧乏な人たち、ということです。

だから本来、聖書も社会主義も、必死に頑張っているのに苦労から抜けられない人々のためにある思想といって良いのです。

もちろん、働きたいのに、必死に探しているのに、仕事がない、なんて人たちもあきらめない限り、あきらめなくても良いように、手を差し伸べるのが聖書の神であり社会主義です。

逆に妨げるものは、裁きで何らかの形で地獄に落ちると主張するのも聖書の神であり社会主義です。

おもしろいことに日本共産党は、すでに与党になっている党も含めイスラム諸党との交流もあります。

イスラム諸党の会議にも、オブザーバーとして招かれたりしています。

日本共産党とイスラム圏の接触が深まったきっかけは、フセイン時代のイラクにアメリカとの不要な摩擦を避けるよう説得に行ったことですね。

その前後に、周辺諸国政府と協議しています。

あまりの違和感なしに驚いたイスラム諸国から、関係強化を求められ今日にいたるのです。

日本共産党にイスラムから見て違和感がなかった理由も、こんなところにあったのかも。

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