科学はどこまで正しい?
科学理論は全部、近似なのですよ。
え。
だって、いろんなこと説明出来ているでしょ。
説明できている現象も、仮説で解釈しているに過ぎないのですよ。
じゃあ、日食や月食の説明も、仮説に過ぎないと。
観測で確かめられている事実をよく説明できている仮説だから、真実として扱われているに過ぎないのです。
燃焼についても、観測で確かめられている事実をよく説明できている仮説としてフロギストン説があったのです。
燃焼した物質は、ほとんど例外なく軽くなるから。
フロギストン説は、あらゆる可燃性物質の中に含まれるフロギストンが、他の物質と分離するのが燃焼と説明するのです。
ものを燃やすと煙が出ることから、この仮説が生まれた。
燃えやすい物質ほど、フロギストン濃度が高いと解釈したのです。
また、生命現象もフロギストンが関わっているとしたのです。
フロギストンの少ない空気ほどネズミが長命なことから、「脱フロギストン空気」は「良好な空気」と見なされたのです。
ジョセフ・プリーストリーは、水銀灰を使った実験で脱フロギストン空気を集めたと思っていたのです。
ところがそれは、酸素だったと後に判明するのです。
アントワーヌ・ラヴォアジエが密閉容器での酸化によって質量保存の法則を定式化するに至って、フロギストン説は棄却され、カロリック説に移行したのです。
長くなるので省くけど、カロリック説も説明できない現象が出て廃棄されることになるのです。
なお、良好とされた脱フロギストン空気は、いまでは酸素の濃い空気とされているのです。
むろん、酸素が濃ければ健康にもよい。
ただし濃すぎると、酸素中毒になるから要注意です。
これからも、フロギストン説やカロリック説のような袋小路に入り込む説が出る可能性はある。
当然ですね。
ニュートン力学も、アインシュタインの相対論も、ICや集積回路を可能にした量子力学も近似ですよ。
ニュートン力学が光速に近い速度で限界が見えたから、アインシュタインの相対論が生まれた。
ニュートン力学がミクロの世界で限界が見えたから、量子力学が生まれた。
だから、ニュートン力学が近似なのは理解できます。
量子力学やアインシュタインの相対論も、近似なの。
量子力学とアインシュタインの相対論は、より基礎的な理論と見られているのです。
ところが二つの理論を統一するのは、難しいのです。
それは、どちらも近似だから。
そうです。
もっと、掘り下げた理論展開をして統一の可能性が出てくるわけですね。
さまざまな化合物を可能にした科学理論も、近似ね。
現代科学で説明できていないから嘘、なんて間違いなことも多いのですよ。
科学妄信は、ある種カルト。
そうですね。
まだ説明や解明できる仮説が立てられない段階に、過ぎない場合もあるからです。
今も、フロギストン説やカロリック説の二の舞を踏みそうな説ありますかね。
恐竜や、恒星に関する説は、大きく揺れているから、二の舞を踏みそうですね。
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コメント
賢者ですねぇ、コバさんは。
投稿: Q | 2010年7月 7日 (水) 23時43分
好奇心旺盛なだけですよ。
投稿: cova | 2010年7月 9日 (金) 20時07分