四国にも?イタリアと日本の味な繋がり。
アツアツのうどんを、生卵と醤油でかき混ぜるだけの食べ方を釜玉うどんというのです。
釜玉の玉は、もちろん、卵でしょ。
釜は、釜揚げという食べ方のことです。
麺を茹でた釜そのままから掬い上げたものを食べるため「釜揚げ」というのです。
少し固まった卵がまた美味しい! そうです。
作り方はこうです。
うどんを茹で、温めた器に入れる。
うどんに生卵を割り入れ、刻みネギを入れてすばやくかき混ぜる。
だし醤油を回しかける。
人によっては、卵を割り入れた器に茹でたうどんを入れるようです。
このあたりは、好みでしょうね。
実に、混ぜるものはバリエーションに富んでいるのです。
この釜玉うどん、セルフサービスのうどん屋に常連が卵を持ち込んだのが始まりとか。
釜揚げは、汁の絡みやすい食べ方なので、こういうやり方もあるわけ。
いっぽう、水で締めた麺を湯を張った桶に入れたものは「湯だめ」というのです。
湯だめは、麺が締まったしこしこ感が強くなるのです。
一見して釜揚げうどんと同じだけど、食べればわかる人にはわかる。
ええ、本来の釜揚げうどんは、水で締めていないのでうどん特有のもちもちとした歯ごたえが楽しめる。
一見して釜揚げうどんと同じであるため、湯だめを釜揚げと称して出す店もあるとか。
時間が経つと小麦粉のアルファ化が進行して食味が低下するため、タイミングが味の決め手となるから作り置きができないのです。
うどんのもちもち感は、パスタのアルデンテに通じる食感ね。
ええ。
釜玉うどんにそっくりな食べ方が、パスタにあるのです。
カルボナーラですね。
カルボナーラ(Carbonara) とは、炭焼職人のことです。
Carbonara(炭焼人)が仕事の合間にパスタを作ったら、手に付いた炭の粉が落ちてこんな風になるのではないかという感じの、黒コショウをからませたパスタなのです。
元々は20世紀前半に考案されたローマの料理で、イタリアで広まったのは第二次世界大戦後とか。
第二次世界大戦の後アメリカ軍が進駐し、戦災援助として卵が大量に配られるようになり、卵料理がイタリアに浸透してからのことですと。
「炭焼のパスタ」といわれる、パスタソースの1種です。
チーズ、黒コショウ、塩漬けの豚肉、鶏卵を用いるのです。
釜玉うどんのバラエティのなかにも、肉入りがあったりするのです。
添えられた柚子胡椒とダシ醤油を交ぜて、食べたなんて話もありますね。
これにチーズが入れば、和製カルボナーラって感じですね。
実際、オリーブオイルと粉チーズをかけて食べる人もいますよね。
これまでも、ピザとお好み焼き、パスタと饂飩などと、イタリアと日本を比べたけど多くは中国地方ね。
東日本でも、能登の食材はイタリアンに使えるなんて話もありましたね。
今度は四国…。
日本は、イタリア風食品や食材が結構あるようですね。
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