イエスの昇栄。どういう意味で、イエスは人の子だったのか?その2
神は、かつて私たちと同じ人間であった者が神となった存在で、骨と肉とを私たち人間と同じように持っている言う主張をする一派があるのです。
私たちと同じ人間であった者が神となったことを、昇栄したという言葉で言い表しているのね。
多くのキリスト教の宗派は、神は永遠の過去から神であったと見ているのです。
ところが、聖書の神秘主義思想であるカッバーラは、人は修行によって神の境地を目指すべき存在という考えに立っているのよね。
まるで仏教の、修行によって御仏の境地を目指す教えとそっくり。
すべての人は、生命の樹を上って神の境地を目指すことを、神によって定められているという思想ですね。
密教も、金剛界と胎蔵界の両部曼荼羅とも呼ばれる両界曼荼羅の教えに従って御仏の境地を目指す、似てますね。
ええ、この類似はしばしば指摘されることです。
カッバーラでは、生命の樹を上るかどうか、また上ろうとした場合でも、どのように生命の樹を上るのが正しいか、自分で判断することが求められるというのです。
イエスは、生命の樹を上ることを自らの定めとして生き、神の言葉に従って修行することを選ばれたとみるわけでしょ。
そうして、イエスは私たちと同じ人間として生まれ、修行によって神の地位と昇る栄光、つまり昇栄を得たというのです。
そのイエスに見習って、神の似姿に位置づけられて神の被造物として生まれたものとして、昇栄を目指す指南としてカッバーラがある。
だから、イエスの昇栄が問題になるのですよ。
イエスの昇栄を考える場合、この「昇栄」をどの段階と見るかですね。
昇栄とは、最高の階級に行くこと=永遠の生命を得ること、だそうです。
最高の階級に行くこと=永遠の生命を得る、ならば、イエスは復活体を得たゴルゴダの丘のあとで、昇栄したことになりませんか。
だって、イエスは神の子といわれるたびに人の子と訂正してますよ。
イエスと昇栄の問題は、イエスは、いつから神かということでしょうね。
絶対三神といいながら、唯一絶対神ともいいます。
政党で言えば、党三役と党首、みたいなことではないでしょうか。
党三役は、党首と一心同体であることが求められます。
実際は、そうなってない党の方が多いけど。
理想を言えば、党三役は一心同体で党内外に当たることが求められる。
党三役に入れば、ナンバーツー、ナンバースリーと呼ばれ、次期党首最有力。
つまり、党首並みの実力がナンバーツー、ナンバースリーに求められるでしょ。
ナンバーワン、ナンバーツー、ナンバースリー、と呼ぶにふさわしい人が本当に選ばれてるか、怪しい党も多いけど。
それを言ったら、実も蓋もないのでしょうね。
このナンバーツー、ナンバースリーに、御子と聖霊がいると見たら、名実ともに神と呼びえるのは御父のみではないでしょうか。
イエスが名実ともに神となるには、御父にならないとだめ。
イエスの昇栄とは、裁きのとき再臨されるイエスは、御子の地位か、御父の地位か、そういうことではないでしょうか。
つまり、ゴルゴダの丘はイエスにとって名実ともに絶対三神の一員に入るためのダートくぐりだったのでは。
ダート…。
生命の樹の、絶対三神の世界に入る前の隠されたセフィロトのことです。
ダートをくぐるには、神の目にかなわないといけないそうです。
生命の樹は、語りだせば、それだけで一冊書く人いるのですからね。
だから、深入りはしないです。
どのように、神に試されるかは極秘事項。
だから、隠されたセフィロトなのでしょうね。
御子から人を経て、再び御子に戻るという弁証法的過程なのでしょうね。
誤解を恐れず言えば、ヤハウエ時代のイエスは、仮免許時代だったとか。
聖霊時代の霊体で御子仮免許時代を体験した後、復活体を手に入れるために受肉したのが、救世主として活動したイエスだったのでしょうね。
そのうち、イエスも昇格して御父の立場にのぼられるでしょうね。
それがいつかは、わからないです。
イエス昇栄は、千年王国の前か後かは議論が分かれるところだけれど、おそらくそのころではないかと推測するのです。
退役した御父は、どうなるのかしら。
生命の樹は無限に続くから、もっと上に行くのでしょうね。
イエスが新たに御父になったら、イエスを頂点とする絶対三神体制ができてしまうけど、これもより高次の地位に居られる神の計画通りなのでしょうね。
神の上に、神がいるのかしら。
大勢の方々が居られて、みなさまそれぞれに修行を積みながら、生命の樹の更なる上を目指していらっしゃるのでしょうね。
この世界は、最新科学も明らかにしつつあるように、上にも下にも無限階層です。
ずっと上がどうなってるか、なんてところまでは知らないですけど。
私たちの世界より、上の段階にすんでいるのかも知れないです。
あるいは、プラズマで作られる亜空間と考える人もいるでしょうね。
イエス・天父・聖霊の住む惑星、どこかにあるのかしら。
元は人だった、っていうか今も昇格した人という意味では人ですからね。
どこかの星に住んでるかしら。
おそらく、そうでしょうね。
だから、神に宇宙人説がでる。
実際は、異邦人というべき人たちだけど、ほかの星に住んでいるから異星人ではあるでしょうね。
ただ、昇格によって自在に超能力を操れるからスペースシップはいらないでしょうね。
プラズマで全身を包んで、亜空間ワープ!
可能性はあるのですよ。
イエスには、全身が光った話があるのですからね。
イエスの力は、この銀河系だけにしか及ばないのかしら。
われわれのいる銀河を含む銀河団とは、思うのですけど。
どこまで、広がってますかね。
われわれに関係する異星人(エイリアン)は、太陽を含む太陽系のほとんどの星にいるでしょうけど。
太陽!
さすがに太陽にいるような異星人は、プラズマに守られているのでしょうね。
神の段階まで達してないけれど、高度な科学文明は到達している。
他の天体から来る、いわゆる異星人の乗り物つまりエイリアンクラフトとしてのUFOは、この太陽系の星々から来ているのでしょうね。
UFOが来ているとしたら、でしょ。
ええ。
この高度文明の異星人が、いわゆるUFOで来る神と混同されている。
我々から見たら、桁外れの文明水準だから、神と思い込む人はいるでしょうね。
そう考えたら、聖書と細かい点で矛盾する神=宇宙人説の正体は説明できるのではないでしょうか。
神は、我々と異なる天体の住民であるから異星人である。
ただし、地球人と同じ人間であった人々が修行によって神の境地に到達した存在である。
唯物弁証法は、人の認識は無限に物質世界の本質に迫りえるという立場です。
カッバーラも、タントラも、陰陽道も、古代版唯物弁証法ですよ。
カッバーラの言う、イエスが昇栄するという思想は、唯物弁証法と矛盾しない。
もちろんです。
この広い宇宙のどこかに、神の境地の知恵と知識に見事到達できた人々がいる可能性は否定しない。
地球人だって、目先の欲望や戦争なんかで道草食わずに知恵と知識を正しく生かす道に精進していれば、もっと神の境地に近づくことはできていたでしょうね。
科学はどんどん、禁断の領域に踏み込んでいますからね。
神の境地の人々が、地球にどんなことを忠告しにくるか。
神の境地の人々が、地球にどんな手段でやってくるか。
本気で考えたら、世間で言う神=宇宙人説の多くが、いかにいい加減かわかる。
聖書は、神の国は近づいたとも、神の国はあなた方のうちにあるとも、言って悔い改めよと求めているのです。
人は皆、神の境地にたどり着く能力を持ち、知恵と知識は神の境地に限りなく近づいている現実がある、そう思えないでしょうか。
ここのところに気づいて、この知恵と知識をどう使うべきか、本気で考えないと欲望で暴走した知恵と知識に人はしっぺ返しを食うのでしょうね。
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