女媧と伏羲と大ピラミッド?
女媧は伏羲の妹にして妻で、姉とする説もあるが、上半身が人、下半身が蛇の姿をしており、 伏羲と尾をからませた様子で表現されるのです。
伏羲は太陽と規(コンパス)を手にし、 女媧は月と矩(さしがね)を手にしていると説明される場合があるのです。
規は円(丸)であり、円は陽の気である天を表し、 矩は方(正方形)であり、方は陰の気である地を表すから陰陽としてはあっているのです。
そこで、私もこの説を採っているのです。
ところが、図譜では多くの場合、右の伏羲は矩(さしがね)を右手にし、左の女媧は規(コンパス)を左手にして、表現されるのね。
陽の男性である伏羲は陰である方を表す矩(さしがね)を、陰の女性である女媧は陽である円を表す規(コンパス)を、それぞれ持つ姿です。
これは、左右二つの大極を並べて表したのと、等しいと言えるです。
大極は、世界の根源とみなされる玄(げん)に対応するとされているのです。
おそらく、無限に続く入れ子の様な構造を持つ世界を、女媧と伏羲の大極を入れ子として描くことで示そうと言うのかも。
最新数学の無限入れ子といえば、フラクタルでしょ。
フラクタルは、世界の階層性を反映してると言われているのです。
女媧と伏羲の図譜って、フラクタルを表してるわけ。
そのようですねえ。
コンパスは円はもちろん、陰陽における陽としての男・天・日などを表し、定規は方(正方形)はもとより、陰陽における、陰としての女・地・月などを表すのです。
だから、天と地からなる宇宙を天円地方と言ったりするのね。
日本では前方後円墳ですね。
上円下方墳も、あるけど。
それ以外の円と方の組み合わせになっている古墳もあるし。
それに、円墳や方墳も多いですよ。
作家の故・松元清張氏の説によると、前方後円墳は円と方が前後ではなく、左右に並んでいるのではないかというのです。
もしそうだとすると、「伏義」と「女媧」が左右に並んでいる中国の壁画通りになるのですね。
でも、陰陽からすれば、陽の前に陰の方、陰の後に陽の円、二つの大極で死後世界への転生を祈願する呪術でも良いのでは。
陰陽には、左右もあるのですよ。
上下や、前後もでしょ。
そして、これは日の丸にも繋がるのです。
今でこそ長方形の旗に描かれる日の丸だが、もともとは、正方形の旗に内接円の図柄だったのです。
まさに、天円地方ね。
ただ、 この女媧と伏義を見てなにか連想しないですか。
そう、DNAです。
そういえば、DNAって二重螺線ね。
母方の遺伝子と父方の遺伝子が合わさって、生命の設計図となるのだったのですね。
しかも、タントラを併せてみたいです。
原初の黒点が、女性原理に取り込まれて男性原理になるのです。
卵子が精子を取り込んで受精卵、即ち女性原理と男性原理の合体となるわけです。
今日の科学常識、そのままではないですか。
さらに、これを一般化してみたいです。
相対する要素や原理原則の合一で、森羅万象の理を説明する弁証法にも結びつくのです。
また、タントラの女性原理を現実性、原初の黒点を可能性と見なすと、女性原理の中で転換された男性原理は実現性となり、現代数学の基礎理論の一つである、確率論にも関連付けられてしまうのです。
そして、ダビデの星として知られる六芒星は女性原理と男性原理の合一による“ソロモンの封印”とみたいです。
上向き三角は陽で男性原理、下向き三角は陰で女性原理、ってことですか。
でも体型から言ったら、男性は下向き三角形、女性は上向き三角形、でしょ。
そういえば男女とも、女性原理と男性原理の合一による“ソロモンの封印”の構図ですね。
どちらも、両方の性ホルモンがあって、バランスが逆なだけだし。
でも、“ソロモンの封印”って六芒星で、“ダビデの星”として一般には知られてますよね。
高度な科学知識の封印された姿は、ピラミッドそのものでしょ?
確かに、古代の高度文明が達していた高度な科学知識がピラミッドに記録されているという説があるのね。
ピラミッドにも、女媧と伏義を思い起こさせる内部構造があるのですよね。
吉村作治教授は、内部をスキャンして左右対称の内部構造を指摘してますね。
飛鳥昭雄はさらに、大ピラミッドには第三の目のような位置にどことも繋がらない部屋があると言ってますね。
出雲大社の口伝によると、上古32丈、中古16丈、その後8丈といいます。
1丈は3.0303mです。
メートルでは、上古96.9696m、中古48.4848m、その後24.2424mというわけです。
そして、大ピラミッドの第三の目のような位置にどことも繋がらない部屋は、上古の96.9696mだったころの出雲大社とほぼ同じ高さだといってるでしょ。
ええ、出雲大社の中古48.4848m、その後24.2424mの高さも、大ピラミッドの内部構造と同じ高さと言ってますね。
左右対称の内部構造を女媧と伏義に見立てると、大ピラミッドの第三の目のような位置の部屋は女媧と伏義の図譜にある太陽に当たります。
女媧と伏義の図譜は、月もあるでしょ。
月は陰だから、隠れている、つまり見えないでも良い訳ですよ。
それに、古代エジプトでは、生者はナイルの東、死者はナイルの西、これはまさに陰陽です。
陰陽では天を円、地を方で、人は三角で表すのです。
仏教の禅画で、丸三角四角があるでしょ。
それぞれ、天人地に対応するのですね。
さらに陰陽では、三角で蛇も表すのです。
これって、大ピラミッドは女媧と伏義にそっくりと言うことですか。
だって、大ピラミッドは、三角は陰陽で人と蛇に対応し、女媧と伏義のような左右一対の構造がある。
どうも、そのようですね。
なんで、そうなるの?
さあ、なんででしょ。
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