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「情けは人のためならず」を考えてみました。

情けは人のためならず、これは、情けを人にかければ自分に返ってくるから結局は自分のためになる、という意味で使われてきた言葉です。

 でも、最近は、情けは人のためにならない、と解釈したり、情けは人の得ばかりじゃないかと、反発する人もいるようですよ。

情けが人のためにならない場合も、当然あります。

でも、それは相手のやる気を失うような形で、情けの押し売りをした場合ではないでしょうか。

情けとは、「情報」の「情」の字が当てられるでしょ。

 でも、この場合の情けってこういう意味でしょ。

 他人に対する心づかいとか哀れみや思いやりの感情という、人間味のある心、他人をいたわる心、人情、情愛、思いやり。

 人としての感情。

確かに、そうです。

ほかにも、こんな意味で使いますよね。

風情、おもむき、あじわい、情緒。

もののあわれを知る心、風雅を解する心、風流心。

男女の愛情や情愛、恋愛の情、恋心、情事、色事。

義理。

でも、ここでいう情けは、相手に対する思いやりやいたわりなどの心遣いのことですよね。

 そうそう。

情報とは、こういう意味です。

ある物事の内容や事情や様子、あるいはそれについての知らせ、インフォメーションともいう。

ある特定の目的について、適切な判断を下したり、行動の意志決定をするために役立つ資料や知識。

文字・数字などの記号やシンボルの媒体によって伝達され、受け手に状況に対する知識や適切な判断を生じさせるもの。

生体系が働くための指令や信号。神経系の神経情報、内分泌系のホルモン情報、遺伝情報など。

物質・エネルギーとともに、現代社会を構成する要素の一。

つまり、情とは「ある物事の内容や事情や様子」ということです。

 情けとは、相手の置かれた状態の内容や事情や様子を、十分理解しないと余計なお世話となる。

相手をよく見て、自力でやれると思えば任せる。

これが基本ですよ。

そのうえで、期限に間に合わないとか、要求されている条件とか水準に達していない場合には、助ける必要がある。

 状態によっては交代して手伝わせる側に回す必要も、あるでしょ。

得意なことに集中させるとか、する場合もありますね。

この場合、本当にその仕事をできる人に任せているか、問われます。

 人手が足りずに未経験者や、未熟練者に手伝わせることもあるでしょ。

でも、できそうなことを頼むでしょ。

 あ、そうか。

情けが人のためにならないという人は、実は、自分の思いや考えを相手に押し付けていたり、できないことをやらせて無能のレッテルを貼ろうとしたと恨まれる結果になった人ですよ。

 あるいは、そういう例を身近に多く見てきた人。

それとか、自分のできるところを見せびらかしたいだけじゃないかとか、できるんだったら始めから人に頼むなと、反発される体験のある人でしょうね。

 結局、事態をきちんと理解できていない。

 何をやれば良いかを、表面的にしかわかっていない。

 やろうとしている事柄に対しても、周りの人に対しても、そして、実は、自分自身さえも。

なるほど、孫子の兵法が、組織論としても愛読されるわけですねえ。

「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」

これは、謀攻篇にあるそうです。

ついでにこれも、触れておきましょう。

虚実篇にあるそうです。

「善く攻むる者には、敵、其の守る所を知らず。善く守る者は、敵、其の攻むる所を知らず」

でも、もし、すでに反感を買ってしまったら、こうするしかないかも。

汝の敵を愛し、迫害する者のために祈れ。

すべて、この世の存在で神によって生まれていないものはないというのが聖書の立場です。

つまり、すべての存在に神の御心はそそがれているので必ずどこかに良いところがある。

相手の良いところを見出して、そこを積極的にほめる。

時間はかかるかもしれないけれど、自分の気持ちが相手にいつか届くことを信じて。

 でも、キリスト教は殉教の歴史でもあるでしょ。

彼らは本気で心の底から相手の悔い改めの可能性を信じていたから、最後まで希望を捨てなかったから、命がけで相手を愛したのでしょうね。

 だから彼らは、絶望して自殺などしない。

自分の命が果てる瞬間まで、相手の悔い改めを信じたのでしょう。

いつか、自分の思いが届く日が来ることを信じて。

 それは、自分の思いであり願いである以上に、神の思いであり願いであると、信じているから。

そうかもしれませんね。

 でも、言うのは簡単でも、行うのは簡単じゃないでしょ。

そうかもしれませんね。

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